テントミータカ、山と猫の記憶

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zoom RSS 2006.12.29-31南ア・池山吊尾根(風邪撤退)・「ボーコン沢の頭」直下まで、詳細。

<<   作成日時 : 2007/01/08 13:19   >>

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H18(2006).12.29-31…久しぶりの北岳トライ。南アルプス夜叉神の森から池山吊尾根、標高2700mご来光テントで見事な朝焼け・富士山。風邪がぶり返し、好天の前進基地で、撤退。あいかわらず、林道取り付きは苦労して歩く。まあ、いいか、テント二泊三日山行記。

南アルプス・夜叉神の森〜鷲住山〜あるき沢橋〜池山小屋〜ボーコン沢の頭〜北岳(往復)・テント三泊四日の計画。このコースは稜線よりも麓の方が、いやらしい登路。

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速報・写真記事は こちら

H18.12.29(金)曇りのち晴れ、
(行程)夜叉神の森〜鷲住山〜あるき沢橋〜池山御池小屋テント泊

二年ぶり北岳の麓、夜叉神の森から北岳の冬季コース池山吊尾根。クリスマスの下見耐寒山行の鳳凰1.5山からの眺めで、稜線の少ない積雪を確認し、久しぶりに、ここへ行きたい気持ちが盛り上がり、万全の体調ではなかったが、(どこでもテント)で、この地へ決定。

前夜発、芦安にて仮眠。明け方、5・6台の車が通過する物音をうつらうつらと聴く。
三日前、通った夜叉神の森登山口までの林道、相変わらず乾燥しきった真夏の車道。山の神ゲート付近で鹿二頭を見かける。予想よりも少ない六割入りの駐車場、標高1400m。

年末山行らしく、大久保基金と山梨県警の警官・遭対協の方から、挨拶・冬山のパンフレット・小冊子を受け取り、アドバイスをいただく。今年から、夜叉神トンネルの入り口の扉が二本の縦に溶接パイプの柵(バイク自転車の通行を防止するため)で狭くなって、大荷物(しっかりパッキングして)では、すり抜けるのが難しくなったそう。(柵をくぐり抜けてからパッキングし直すと良いそうな)入山届け提出、遭対協の方と話してから30分後の出発。

AM7:45発。スノーシューを背負った先行の二人が、そのトンネルの扉で難儀していた。当方、パッキングを解く事なく、無事すり抜けられ、中に入る。トンネル内、暖かい空気だが、以前は点灯されていたトンネル内部の照明は消えていて、自分のヘッドライトを取り出す。昨年より、登山者のトンネル通過のハードルが高くなっている。

南アルプス天然水の湧くトンネル出口付近の凍結も例年より少なく。初めて入山した年のような気候条件の良さを感じる。「鷲ノ住山」まで、林道歩き(1.5時間)が続く。まだ工事関係者は仕事中、数台、関係車両・トラックが林道を通行する。天気が回復する予報の割に、まだ上部の山が雪雲の曇り空。

体調は落ち着いて荷物も極端に重くもなく、普通の足取り。コースタイムより遅れ気味の歩行ペース。この先の「鷲ノ住山」・「池山吊り尾根」取り付きの難所を思うと、今日はどこまでいけるか(予定では池山御池小屋)不安になって来る。まあいいさ、届かなきゃ、途中でテント一泊。

今年の夏、バスの車窓から確認した「鷲ノ住山」登山口着。取り付きはボロボロの木の梯子・ピンクリボン。AM9:00-9:15休憩。

入り口標識に従って、はじめから手強い岩場の尾根に取り付く。アセビとコメツガの生える緑濃い登山道。一気に南アの雰囲気に包まれる。鉄柱広場は薄雪で覆われ、ここでも小休止。ビバークできそうな大岩の脇を通過、どこが「鷲ノ住山」頂上1534mか、今日も、よく判らない内に下降にかかる。

「鷲ノ住山」山中は、アセビ・針葉樹が独特の雰囲気で、冬の北岳へ向かう気合が入る。針葉樹林からダムの鉄塔のある笹原に出る。今年は、下部の笹原が刈払いされ、発電施設が丸見え。真下の野呂川ダム・林道までの標高差に溜め息が出る。対岸の林道を入山・歩行する登山者数人の姿が見える。
下降は休憩を取らずに一気に吊り橋の袂まで進む。電線風のロープの目印が最低限の登山道整備の様子、不安定な足元、慎重に下る。

AM10:10発電所脇着。標高1100m懐かしいダムの脇から野呂川の綺麗な川面を眺めつつ鉄の吊橋を渡り、対岸へ着く。時々ダムの案内放送が流れる。この先の林道までが短いながらも難所、取り付きの登山道がボロボロに崩れて、手強いのだ。赤布と落ち葉で埋もれた僅かな踏み跡、旧道の無慈悲な木の根掴みのトラバースは、南アルプス市の赤リボン・新高巻き道に変わったが、幅の狭くいやらしく岩場の取り付き・通過二箇所、慎重になんとかやり過ごす。

AM10:30上の林道に着く。ここまでで、結構な労力。三回目の「鷲ノ住山」越えだが、一度も楽に通過した記憶がない。奈良田から林道歩きで入る人の方が多いのも、わかる気がする。通りかかった奈良田組5・6人のグループと挨拶。この先のトンネルも長く、路面が水溜りのものが一本あって、気が抜けない。ヘッドライトが必要。法面や道路の様子から、凍結が少なく、池山小屋界隈の少雪を予想する。林道の水場脇も、氷が少ない。

AM10:50長かった林道歩きから、二年前の風邪二泊が懐かしい「あるき沢橋」・池山吊り尾根入り口着。そろそろ休憩を取りたいが、例年、この付近は谷風が吹き、のんびり休むことが出来ない。もう少し先の笹原で昼食にするため、階段を上り、先へ進む。

尾根への笹の取り付きに入る。ここ数年ですっかり笹の様子が変わり、すべて枯れきった茶色の笹の枝のみ。広河原同様、いっせいに笹枯れとなった様子。数回のジグザグ折り返し、苔の倒木の少スペースにて昼食休憩。

AM11:30-11:45お手製のミルキークイーンのラップご飯が、丁度良い大きなおにぎり代わり(二つ)、持参のごま塩をふりかけ、パクパク、食が進む。昼食中の先ほどのグループに追い越される。
ご飯で力が入り、元気に荷物を担ぎ、先へ進む。笹の平坦部で休憩のグループを追い越し、足場の崩れた難所は高巻きの新道ができ、難なく通過。岩場のトラバースは相変わらず緊張して通過。覚えのあるジグザグ急坂、木の根尾根道を辿る。
黒ずくめの単独青年氏を追い越す。やや坂が弛み、コメツガのシラビソ大木混じりの森、緩い斜面になると池山吊り尾根末端上の台地に着く標高約2000m。

PM1:30尾根末端上の台地で休憩。このコース経験豊富そうな中高年紳士グループ組を、追い越す。 予想よりも疲労も少なく、明るいうちに池山御池小屋まで届きそうなので一安心。ようやく緊張から解き放たれる。青空と少雪、木漏れ日に緑が柔らかく光り、穏やかな年末山行にふさわしい雰囲気。登山道の積雪、数センチで、全く歩行に支障なく、緩い坂を気楽に先へ進む。

前回(4年前)の記述・・・
「・・・夕暮れと降雪、地吹雪みたいに風が強く、とてもビバークにテントを張る気にならない。ヘッドライトをつけ、赤エフとトレースを頼りに、疲れた体を励まし、足を動かす。やがて緩い登りが終わり、平坦地から下り気味になり、ヤマカンでもうすぐ「池山御池小屋」付近の平原近くと思われた。と、先行の青年が吹雪の中、座り込んで地図を広げている。聞くと、この先道が不鮮明で現在地がよくわからないらしい。「ここがたぶん池山の平原地付近で小屋やテント場の近くに来ているはずですよ」と話し、木の赤マークを探す。地吹雪の中、目を凝らし全身をアンテナにして、かすかなテントの明かりを見つけ、一安心。適当に膝までのラッセルで見覚えのある林と平原の境目を辿り、テントへ近寄る。トレースがしっかりしてきて、あとは小屋のありかを探すも、見当つかず、手っ取り早く灯りのついたテントの人に尋ねる。暗くなってからの入山者に半分驚かれたが、「ここからまっすぐ奥20mのところですよ」親切に教えてもらう。・・・」

・・・今回は、前回と打って変わり、雪が少なく陽も高い。緩い登りから、付近が見事なシラビソ林に変わる。緩い下りで、林の向こうのぽっかり陽だまりの白い御池広場が見える。

PM2:10午後の陽だまりの「池山御池小屋」の雪原・お池広場に到着、標高2200m。30センチの積雪。テント10張り程。一組がうっかりガスヘッドを忘れうろたえていた所に、幸い、隣の人から予備のガスヘッドを借りる。隣の人いわく、冬山はガスヘッドの故障は命取りなので、必ず二個持ってくるとの事。今時、北岳に入る人は、やはり只者ではない、感心する。
最低冷え込みマイナス12.9℃(テント内9℃)

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H18.12.30(土)強風晴れ・・・池山御池小屋〜ボーコン沢の頭直下、砂払テント

天気は朝から快晴の空。AM4:00起床、未明から張り切って出勤の皆さん。こちらは相変わらず寝坊の起床。

AM7:30昨日の疲れもなく、気分よく、出発。昨日の単独青年氏と同時出発。今日は行程が短いので、のんびりと歩ける。陽射しと青空の割には、以外と上空の風が強く、稜線も雪雲の中。道は難所も無く、トレースがしっかりしているので安心。想い出を辿りつつ、どんどん高度を上げる。いつもの小屋上部テント適地にテント跡二張り。

短い急坂をジグザグ詰めて城峰の尾根端にて休憩。コメツガ・オオシラビソの巨木が南アらしく気持ちが良い休憩地。初回入山時にテントを張った白峰ピークは相変らず吹きさらしで積雪が少ないものの、あとはたっぷりの積雪、途中のテント適地を巡りつつ、ゆっくり先へ進む。鳳凰三山や甲斐駒、笊が岳・農鳥・間ノ岳が見え出し、いよいよ森林限界が近づいてくる。期待で胸がわくわくする。

早くもボーコン沢の頭までで、引き返してきた昨日の中高年紳士組と交差。稜線はまだ吹雪いているそう。「砂払」直下のシラビソ林、森林限界すれすれの林の中にツェルトが張られ休憩中のキスリングザック氏を含むグループと会話。まだ、稜線は風が強そうなので、「運がよければ北岳山荘まで」の望みも、あっさり諦め、様子を見ながらゆっくり先へ進む。先行の登山者の姿が、丸く白い「ボーコン沢の頭2802m」山肌に映る。

「砂払の直下・富士山ご来光場」着。見覚えのある木立。いつもながら展望抜群、ここで設営でも良いが、今日はまだまだ余力が残っている。もう少し先上部のテント適地を探し、先へ進む。
AM11:50、標高約2700mシェカブラが綺麗な富士山・農鳥・間ノ岳も見える展望台、ダケカンバの稜線脇に、テント設営場所を決め、今日の行程は終了。明日、ボーコン沢の頭・北岳山頂をピストンすることにする。荒れた北岳山荘界隈は何度も行っているし、今回はゆっくり、一眼デジタルで写真を撮るのも大きな目標なのだ。

これから移動性高気圧圏内とはいえ、何しろ標高が高い。テントフライもレインフルフライと夏ペグと、うっかりミス。半掘り込みと雪壁作りを念入りにすべく、スコップと犬掻きでどんどん雪の斜面を掘り出す。テント場50センチ(吹き溜まり150センチ)。地慣らしと防風ブロックの積み上げ、一張り分のスペース完成。北岳山荘付近が地吹雪にさらされている。

お腹が空き、作業中断、ラーメン昼食(ここで汗が冷えたのもまずかったかも)。食後、テント設営、中にこもる。元気にテント場・雪壁ブロック作成できて・・・、この後、急激に風邪症状・頭痛で、絶不調。二泊分のつもりで築いた立派な要塞を後に、ヨロヨロ下山する事になろうとは予想だにしなかった。

夕映えのテント場界隈の景色を撮影すべく、一時間ほど外をウロツク(これもまずかったかな)。夕食は肉ラーメン。食後、急に頭痛が酷く、うなされつつ就寝。二人とも、頭痛で風邪薬を要する。体調が弱った所へ高山病症状が出ているのかもしれない。医者の処方薬がなければもっと酷い症状だったろう。自力下山さえ、どうなることか、明日の予定は北岳登頂どころか、「せめて自力下山」。ここを降りるのが最大目的と変わり、二人ともあえなくダウンの一夜。甲府盆地の夜景が見えるのがせめてもの慰め。無風でテントが揺さぶられず安心して?寝込む。

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H18(2006).12.31(日)・・・晴れ、砂払テント〜池山小屋〜鷲住山〜夜叉神の森

マイナス9℃の弱い冷え込み。一晩、頭痛でよく眠れず、うとうとしていたが、大分体調が回復するも、まだまだ本調子でもない。こういうときの定例地ならではの判断、「また今度にしよう」目前の、ボーコン沢の頭・北岳ピストンを諦め、今日中に下山と決める。体調を見ながらの下降・撤退が無難なヘナチョコ山行の年末らしい。ここで無理をして、「山中で発病、ヘリ下山」は相当人騒がせで恥ずかしい。

雲が多いながらも、見事な富士と朝焼け・ご来光を撮影できた。農鳥・間ノ岳がピンクに染まる。相模湾や伊豆半島までが見える。残されたひと時、撮影に専念しよう。ゆっくりとテント撤収、下部から続々入山者5〜6人の姿を確認。彼らは、のんびりテント撤収する私達を見て、「既に北岳登頂済み」と誤解しているんだろうな・・・。

AM10:10テント撤収、最後の稜線の写真を撮り、下山開始。アイゼンはとうとう使わず。まだ登りの登山者達5〜6人とすれ違う。

AM12:00無人の池山御池。御池の雪原と鹿フンを眺め、おかゆカレーの昼食。食が進み、一応元気回復。林道まで降りられそうだ。ノンビリ静かな陽だまりの御池の雰囲気は、あいかわらず気持ちが良い。また、来る気になる。

PM0:30御池小屋発、無風快晴の池山吊り尾根下部、樹林帯の下降。

多くの年末登山者のトレースで、夏道のような登山道、シラビソの林間にテント二張り。快調に下降。登りの苦労も、帰りはお気楽で、すぐに尾根末端、上の台地に着く。小休止。
急坂ジグザグ砂利の落石に注意しつつの下降。難所の通過、登りの中年女性組と交差。笹の台地にて登りの単独中年氏と交差。

PM2:10「あるき沢橋」林道着。このさきどこでテント泊か?はたまた、「鷲ノ住山」の長い登りに耐えて、今日中に麓へ出て、帰宅、自宅で正月か。暫し思案も、ここまで来ると、頭痛も納まり、二人とも歩けない訳でもないので、「何とか麓へ帰ろう」暗くなっても自宅で年越しすべく、気合を入れなおし、進む。

林道にホースからとうとうと流れ出る南アルプス天然水の暖かい名水でのどを潤し、この先の長い帰路に供え、ポリタンに水を詰める。トンネルをくぐり、野呂川ダムのとりつき崩壊地も下降は楽で、無事に通過。

PM2:50-3:05発電所脇の吊り橋の袂にて休憩。「鷲ノ住山」の長い登り(標高差400m)に掛かる。前回よりも更に体力の衰えを痛感させられた登りもやっと終わり、ここでも積雪が多いことを知らされる。鹿の鳴声を数回聴く。PM4:30「鷲ノ住山」山頂を乗り越し休憩。

PM4:30南アルプス・スーパー林道着。ここからは舗装林道歩きで、這ってでも駐車場へ着く。行きと違って大分氷が発達してきている。月明かりで意外と明るい林道歩きでも、ヘッドライトを点ける頃、いつの間にか、後続の二人組に追い抜かれる。大晦日のこんな時間に歩く「山屋」はいないと思っていたが、似たような人はいるものだ。

下山後の温泉・外食を楽しみに最後の一頑張り。長い長い、でも暖かい夜叉神トンネル入り、さすがに出入り口の照明はついている。柵をくぐり抜け、トンネルを出ると、脇にソロのテント一張りに驚く。なるほど、ここからの富士と夜景が楽しめそうな好展望地ではある。「山屋」さんならトンネル出入りの物音が丁度良い目覚ましかもしれない。

ここから、駐車場はすぐそこ、疲れた足を引きずり、煌々と照らされたゲートを通過。「なにわ」c純Sン車で荷物整理中の先ほどの二人組に挨拶。
PM5:50無事、愛車に戻る。この暖かさでは、サイドブレーキも凍結しなかったろう。

乾燥した林道を下る。芦安の日帰り温泉は時間切れ、高速道のETC通勤割引を使いたかったので、甲府の温泉入浴はパス、甲府昭和インター付近の290円ラーメン、年越し味噌タンメンで満腹。八王子まで、スイスイ高速。

ラジオの紅白を聞きながら、PM10:00無事帰宅。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
相変わらず活発ですね。
ボーコン沢は、八本歯のコルから快適そうな尾根に見えたので覚えています。
体調の不調は辛かったですね。下ったら治まったようですが、という事は高山病だったのでしょうか?
大事に至らず下山できて何よりでした。
山いろいろ
2007/01/09 15:27
山いろいろ様
いつもコメント戴き有難うございます。
高山病もあったと思います。体調万全で入山すべきでしたね。

数年前の年末、奈良田から入山した林道あるきの終点、「あるき沢橋」の袂で、急に風邪で発熱(山用デジタル温度計の測定部をくわえたら39度!!)。
山に入れず林道でテント二泊して・うなりっぱなし。
落ち着いた三日目にトボトボ林道あるきの帰路。

林道あるき往復のみで下山した経験もありますから、それよりはマシかな(笑)。
テントミータカ
2007/01/10 17:33
2006.12.29-31南ア・池山吊尾根(風邪撤退)・「ボーコン沢の頭」直下まで、詳細。 テントミータカ、山と猫の記憶/BIGLOBEウェブリブログ
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