北岳山行記20050729-31

画像
H17.7.29-31…今回も時間たっぷり、体労わって、よくよく考えれば、たいしたご無沙汰でした、夏の北岳、花三昧の稜線巡り。テント二泊で、のんびり。雷鳥やイワヒバリの生態観察、展望台テントでご来光・夕映え・展望も良し、特産種てんこもり。花が多品種大規模の群生。キバナクロユリ・ムカゴユキノシタ初見参、梅雨時のお花も残り、何度来ても、お花楽しめるゆったりコース。

退職有休消化中のお気楽な身分。相方残業で出発遅れ、北アルプスの天候も今一、ならば、マイカー規制二年目の北岳の花巡り。前日発、八王子から白根まで高速、くるくる高架橋から夜景見て、芦安駐車場そば、豪華仮眠施設にて三時間の仮眠。有難い。

H17.7.29、山梨交通のバス・ジャンボタクシー、平日でも早朝の登山口の朝は早い。二番バスAM5:40の床座り込みも入る満杯のバスにて広河原入り。途中、鷲住山の登山道叢にうずもれかける様懐かしくも、冬山の意欲も沸いて来る。

アルペンプラザ公衆電話がICカード衛星電話。テレホンカード使えず、時代の流れ感じる。稜線で携帯からかける事とし、出発。

AM6:50発、林床は笹藪が枯れきった茶色い藪、変な雰囲気。沢水流れ込む砂利混じりの登山道。キツリフネぽつぽつ黄色い花・白のセンジュガンピは真夏の花。両脇の藪、レンゲショウマのまんまる蕾、帰路には咲いているだろうか。

やはり、寝不足と車酔いで今一気合が入らず、ぼうっとする。気合一発、タイガーバームと飴玉しゃぶり、何とかやり過ごす。

エンジのホタルブクロ満開。大樺沢へと高度上げる、沢沿いの道、覚えているから緊張感無し。人通り少なく、平日らしく静かに歩けるのは嬉しい。高度上げるほどに、花が増え、タカネグンナイフウロ・ミヤマハナシノブと久し振りの対面、嬉々とする。ミソガワソウ・ミヤママンネングサ・イブキトラノオ・ミヤマシモツケ。

AM9:30皆が必ず休憩、公衆トイレもある二股分岐。花が素晴らしいと下山者に教えてもらい、先の丘にて休む事とする。教わったとおり、コバノコゴメグサ・イワオウギ・タイツリオウギ・ミヤマミミナグサ・イワオトギリ・イワベンケイ・ミヤマコウゾリナ・テガタチドリ・タカネナデシコ、パステルに埋め尽くす黄色とピンクの丘。何回も通うも、これほど綺麗な丘は見たことがない。

クガイソウ・テガタチドリ、ハナシノブも満開、大樺沢雪渓越しの見事な群生写真。グンナイフウロが多くハクサンフウロは数える位、小振りのクルマユリもポツポツ。タカネヒゴタイ・クロトウヒレン。イワオウギ延々と続く。

雪渓上部、最傾斜の斜度の岩場にて、吐き気がして大休止。アオノツガザクラ・キンポウゲ・シナノキンバイ愛で、北岳バットレス付近から岩登り隊のコールも聞こえる。プラム食べ、ようやく落ち着き、名物の木の梯子へ取り付く。芸術的な梯子のお蔭で、足元不安なく、踊り場で休みつつ、岩登り隊の様子見物。

PM0:50クロユリなく、天空へ抜け出て八本歯コル着。雲が多くも、北岳山荘・間の岳・農鳥岳と主脈稜線開く。テン場に数張りのみ。対岸の鳳凰三山も針の先のようなオベリスク<、尖がり鎮座ます。
岩場に白花タカネビランジ、優雅に花震わせ、谷間へ続く。大振りなチシマギキョウ、青みがかった紫で横に花開き「鉄砲」で面白いが絵にならず、群生多くも眺めるのみ。

とトラバース道分岐までの岩と梯子の道、岩場の陰にオダマキ・ミヤマダイコン・ヨツバシオガマ・コケモモ・ハハコヨモギ、赤味が強いツガザクラ、終わりかけのハクサンシャクナゲ。

PM1:15ミネウスユキソウ・タカネシオガマ、トラバース道分岐にて休憩、八本歯のコルも低くなり、ボーコン沢頭へ続く、池山尾根が俯瞰できる。冬の定番ルート、数回お世話になっているが、さすがに今の時期、人の影無し。雲が農鳥岳に罹るが、天気の崩れ無し、3000m級の高度で、汗がみるみるうちに渇いていく。山頂は明日のテン場移動日にとっておき、花めぐりのトラバース道入り。

ぐぐん、花数増え、一面の群生素晴らしく、見とれ、足が進まない。シコタンソウ・キンロバイが最盛期、白いキンロバイもある。ハクサンイチゲ・シナノキンバイ・タカネシオガマ・イブキジャコウソウ・イワオウギ・チシマギキョウ・イワベンケイ・ミヤマキンバイ・タカネヤハズハハコ・タカネツメクサ・イワツメクサ・ミヤマミミナクサ・タカネコウリンカ・イブキトラノオ・アカバナのミヤマクワガタ・タカネヒゴタイ・ハハコヨモギ・ミヤマムラサキ・ミヤマウイキョウ・イワオトギリ、クルマユリ・ハクサンフウロ。セリ科の花も多い。オヤマエンドウは花殻、トリカブトが咲き始め。ウメバチソウ一輪。マンテマ・キタダケソウの花無くも、北岳有数のお花畑堪能し、山荘へ向かう。
尾根コースも人が沢山歩いている。
山荘前、ハイマツの船窪地形にて、目を配り鳥の鳴声よく観察し、雷鳥探し。見事に親子連れの雷鳥確認。遅い花畑には盛のチンクルマ・ハクサンイチゲ。チシマギキョウもツメクサ類も飽きるほど。
PM2:30花も鳥も堪能し、山荘着。立派なバイオ公衆トイレ脇のテント場にて、隅に設営。

相方の城壁造り、丹念に、出入り口から北岳見え、ご来光も簡単なテント位置。水場往復一時間の稼ぎは止め、小屋で給水1.5リットル¥150で、間に合わせる。後は、充分に休養。

H17.7.30、やや雲が多い空でも、八本歯コルの右肩からご来光、櫛形山越し富士山の姿も確認し、快適な目覚め。のんびり、最終隊でテント片付け、次のお泊り場は、隣の肩の小屋。なぜにこんなのんびりモードでしょうか。じっくり花愛で、歩きたいだけさ。

AM7:45発、凡庸な仙丈岳の姿お供に、尾根の八本歯分岐まで、案の定、花めぐりで足が進まず。探す花もあり、シコタンハコベとチョウノスケソウ大量の群生。残り花とクリームくるくるの果穂、いまや雑草に見えてきたタカネツメクサ・シコタンソウとタカネシオガマ。タカネスミレ・ミヤマオダマキ・岩場にミヤマムラサキ。残り花のミヤマシオガマ。
ヨツバシオガマが赤い葉で背を低く、こぼれそうな花開く。・・、と、花が終わったマンテマが上向いて残る。すぐ先におちょぼの花残すマンテマ残り花有り、嬉々として撮影。ハハコヨモギも沢山咲いている。イワヒバリが忙しく飛び交う分岐点にて休憩、後続の登山道整備のグリーンおじさんと歩行速度が一緒。
花の撮影も一段落、ここからは、真面目に山頂目指すはずも、花に捕まり、展望に捕まり、遅々として、スローペース。ムカゴユキノシタとシコタンハコベのツーショット、ゲッツ。

AM10:15ようやく、櫛団子三兄弟の山頂3193M道標着。農鳥岳の奥に、笊が岳、布引山のピークも揃い、三つの頭並べる。その奥は山伏から八絋嶺辺りか。富士山は隠れても毛無山は見える。横長の山頂、ベンチや別の板看板もある。眼下、バットレスに今日も岩登り隊、取り付いている。大樺沢・白根御池、昨日の登り道、良く見える。
山頂到着時、ちょうど閑散とした風情で数人の人出、静かに景色楽しむも一時の憩い。十分後には通常の大賑わいの山頂。なんで、山頂端のハイマツで立ち小便するの、お父さん。

あまりの賑わいに、ミヤマキンバイの大株の花、撮影し、少し先へ移動。我が行程はすぐ先のテント場、まずまず慌てる事はない。少し先の登山道脇稜線岩場にて休憩し直し。眼下の岩場、イブキジャコウソウ・シコタンソウ他の花畑、子供のイワヒバリが陽だまりの花畑で砂浴び・転寝の様、可笑しい。

PMO:40ようやく思い腰上げ、真面目に肩の小屋目指す。それでも花と展望、ゆっくりした足取り。まだまだ、山頂目指す登りの人多し。皆疲れていても、間近の山頂で、目が輝いている。

PM1:45青い屋根が派手すぎる肩の小屋、テント場は数張り。受付済ませ、グレーのオリジナルTシャツ買いたくもサイズが合わず、諦める。
テントは城壁作り名人がいるので、テント場トイレ先の稜線上、先客一張りの後に張る。やはり少々風に揺られても、展望が嬉しいもの。テント場トイレ、穴が大きく、怖いくらい。

今日は元気に期待も大きい水場への道。特筆の綺麗なお花畑で、命の洗濯のような綺麗な眺め、存分に堪能。北岳岩清水の冷たい甘露水で喉潤し、我が家へ戻る。
テント場で花めぐりも楽しく、見事なクロユリの群生。花壇のキタダケソウは葉のみ。チンクルマもタカネヤハズハハコも初々しい花。

時間の経過と共に、ぞくぞく人が増え、テント場もほぼ埋め尽くす。隣に早稲田ワンゲルと社会人グループのテント四張り、両俣側からの丁度良い風除け。さすがワンゲル生米からの御飯炊き。早目の夕食、仮眠後、テントから顔出す。雲の増えた空も夕方には回復し、温泉甲斐駒ケ岳・鋸岳、夕映えの雲の輝き素晴らしく、甲斐駒ケ岳もドラマチックに浮きあがる。よかった、当初予定は白根御池まで下降だったが、天気の上方修正期待し、稜線に留まった甲斐あり。

そのまま夜景・雷・星空の眺めへと、山慣れない隣のワイングループの賑わい収まらず。PM8:30に小屋従業員から注意され、少し静かになる。耳栓で眠りに着く。

H17.7.31、外のざわめきで目が醒め、早稲田ワンゲルの二三四の素早い出発に感心するも、ペグ一本忘れ物。
ご来光雲多く今一。北岳山頂でご来光の人、出発の人、小屋界隈、一晩押し込められた登山者が湧き出すように散っていく。テント場も半数が片付けている。こちらもラーメンの食事、暖かい空気に、目覚め爽やか。荷物まとめ、朝のテント場お花の撮影。クロユリで頑張っていると、テント場の叔父さん、私をやり過ごして通過しようとし、思いっきりクロユリの根元から踏みつけて、唖然とする。クロユリの撮影とは判らなかったらしい。あまりの悲惨な出来事に、いたたまれず、出発とする。

AM6:40発。なぜ、山に犬は駄目なのか良く説明し、小屋泊の黒い柴犬連れの方にリードつけていただく。それにしても、よくまあ、ここまで来たものだ。やっぱ、雷鳥がいるところまで犬連れちゃマズイでしょう。
小太郎分岐まで、ぞくぞくと続く登山者と交差、分岐からヤッケ脱ぎ、夏服に戻る。今日も暑そう。
期待していた草すべりの花畑、これまでと比べ様も無く地味。バイケイソウの緑の花が目立ち、カラフルな花は緑にうずもれている。エゾシオガマ他は、見るべきもの少ない草すべりから、ダケカンバ林に入る。日影で涼しく、歩行速度落とす。

林床にマルバタケブキ、沢筋に綺麗なシナノキンバイ・ヨツバシオガマ。ウサギギクの群生。トモエソウ、ぼつぼつ登る人影。白根御池のテント場が見えてからが遠く、足元不安な急坂。ヒメシャジン・ミヤマハナシノブ・クガイソウ・ミヤマシモツケ・オニシモツケ・ヤナギラン蕾ばかりで一輪のみ咲き始め。
AM8:30降り立つ三張りのテント場・御池、標高2210m。建て替えの工事中、南アルプスらしい大振りな小屋が出来上がりかけている。
小屋前の日影にて休憩。ここから、北岳の眺め、なかなか見頃。

AM8:50休憩後、わかりづらい小屋前の通路から指導標に従い、針葉樹林帯入り。苔の水源風沢にそうめんの糸確認し通過、南アルプスらしい苔と針葉樹の下り、風も涼しい。セリバシオガマはまだつぼみも見せず、先行の中高年団体様、追い越し。
沢音近付き、尾根と沢の分岐にてゼリー休憩。一息つき、広河原までレンゲショウマ開花探し、数輪の花、撮影。満足し、広河原バス停目指す。

丁度AM10:30のバスに乗り込める。雲垂れ込め、稜線見えぬ南アルプススーパー林道の乗客。北岳のんびりプラン大成功。交差するバスの数十台以上、さすが日曜日、次の便が多分大賑わいの下山客であろう。車窓から眺める林道脇、モミジイチゴ橙の実、ギボウシ・フシグロセンノウの花。

AM11:50灼熱の芦安駐車場戻る。荷物まとめ、慣れた一般道で甲府市内のいつもの温泉、そば蔵にて昼食。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 「北岳テント二泊三日のんびり花巡り」について

    Excerpt: 「北岳テント二泊三日のんびり花巡り」について ミヤマハナシノブ。はじめ図鑑で見たときは、これが山の花かと驚き、実物見て魅力に取り付かれた。ものの、美味く写真とれずにいたけど、今回ののんびり山行で、よう.. Weblog: テントミータカ、山と職探しの日々 racked: 2005-08-01 00:17
  • 「北岳テント二泊三日のんびり花巡り」について

    Excerpt: 「北岳テント二泊三日のんびり花巡り」について レンゲショウマ。日留賀岳や三つ峠に群生しているらしいけど、私には、広河原で見たい花です。 Weblog: テントミータカ、山と職探しの日々 racked: 2005-08-01 00:19
  • 北岳の黄色いクロユリ

    Excerpt: 「北岳テント二泊三日のんびり花巡り」について 曇り空で撮ると、こんな感じ。 Weblog: テントミータカ、山と職探しの日々 racked: 2005-08-09 08:27