H17.8.11-14…白馬ー祖母谷温泉、行って帰って。その一

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8/11黒菱平ー八方尾根ー唐松岳ー餓鬼山避難小屋

いろいろな不確定要素あるも、初日が意外と長丁場。少しでも稼ぐべく、黒菱林道、黒菱平へ車を上げる。リフトの開始が、AM7:10。一時間以上前に、到着。朝食準備。軽装のハイカー、リフト使わず歩道歩いていく姿あり。ついて行きたい気もあるが、こちらは大荷物、¥270で体力の温存を図る。展望レストランの庭先の花壇に、マツムシソウ・カライトソウ・シナノオトギリ、初秋の花。
リフト運行開始、一番に乗り込み、月山以来の空中遊泳。足元のミヤマシモツケ・ギボウシ・アザミ・ワレモコウ・シナノオトギリ・ハクサンオミナエシ・アザミ・タテヤマウツボグサ。赤・紫・黄色、カラフルな足元、花が満開の様子、嬉しくなってくる。雲が多く、展望は無し。
AM7:30二本のリフト降り立ち、八方池山荘1831mから尾根コースで歩行開始。ハクサンシャジン・キンコウカ・イワショウブ・ウメバチソウ・ミヤマムラサキ・ミヤマウイキョウ・オタカラコウ・カライトソウ・オンタデ・キスゲ・タカネナデシコ、クロトウヒレン、花愛でるうちに、八方池2062m着。うっすら不帰嶮が見え隠れ。
AM8:30八方池の観光地化した賑わい避け、五分先の尾根にて休憩。花の多さに嬉しくもあり、さすが元祖トレッキングコース。
上下カンバ付近は飯豊の御坪に似た大きなダケカンバ林で、独特の雰囲気。アキノキリンソウ・ハクサンオミナエシ多く、コバノイチヤクソウも林床飾る。いつもは休憩所だが、今日は、急ぎ足でパス。
丸山直下雪渓までも花多く、ダイモンジソウ・ミヤマリンドウ・ウサギギク・ヤマハハコ・コバイケイ・クルマユリ・キスゲ・ウツボグサ・キンポウゲ・アオノツガザクラ・ミヤマカラマツ・オミナエシ・アズマギク・イワシモツケ・ミミナグサ、エゾシオガマ・ハクサンボウフウ他あっという間にメモ帳のページが埋まる。トウダイグサの花が妙に愛らしく見える。
AM10:00雪渓も七月並みの豊富な残雪、付近のナナカマドの白い花。お盆休みらしく、家族連れの姿多し。学校登山・会社登山の団体が居ないので、歩き易い。
丸山ケルン付近にて小雨パラツクも、本降りとならず、雨具を脱ぐ。融雪地らしくハイマツと砂礫の合間を縫って、チングルマ・イワカガミ・ミヤマキンバイ・アオノツガザクラがまだまだ見頃。
残念ながら展望無く、黙々先へ進む。東側の夏のトラバース道、視界不良の中、落石防止の保護ネットのほつれている様子が、少し、不気味。まだ、コバイケイの群落もあり、整備された道のり、久し振りで、やや長く感じる。クロユリの終わりかけ、ミヤマクワガタ・チシマキキョウが岩場に姿見せ、乗り越せば、唐松山荘着。いつ降り出しても可笑しくない霧と風の小屋前ベンチ。標高2620m、目前の唐松岳の姿さえ見えず。山頂往復の時間は初めから予定に無い。
PM0:00、小屋の中へ入り、これからの大黒鉱山跡・餓鬼山・祖母谷登山道の詳細図、食い入るように見つめる。この小屋は、もう一つの登山道、不帰嶮も詳細図貼り付けてあるので有難い。出入り口の扉に真新しい張り紙「白馬大雪渓通行止め」。
小屋を出て、食堂のカレーライスを美味しそうに戴く、登山客の姿、窓越しに眺め、その気にもなるが、まずは、持参の食料消化と行こう。五・六人の頼もしそうなワンゲルと挨拶。敷地が手狭で、小屋が鉄骨で造成している。テント場・登山道へ下る。既にテント二張り設営済み。ジグザグ下り、途中の広場にて、空模様気にしつつ、カップラーメンの昼食。こんな時に持参の傘は助かる。本降りとならず、装備濡れず、後片付け。以後、このカップ、大いに役立つ。
これまでと打って変わり、踏跡か細く、足元不安な岩稜帯。岩場に剱岳並みのボルト十数本、打ち付けられており、久し振り、富山側の登山道と実感させられる。ロープ・指導赤丸も完璧で、迷う事無い。左手の五竜がぐんぐん高くなり、振り向けば、唐松山荘が尾根の要塞の様に建っている。
随分奥の谷に、山荘の給水施設二箇所あり、保全管理の苦労察する。岩場の上部草付きは、再びお花畑。アキノキリンソウ・ハクサンフウロ・カライトソウ・ウツボグサ・イブキジャコウソウ・ヨツバシオガマ・エゾシオガマ・ミヤマコウゾリナ。霧が晴れるも今度は霞みがかったどよんとした空気で、展望がぼやけている。
ようやく唐松岳本体と不帰嶮が重なって見える場所まできて、白馬槍ヶ岳・白馬岳・旭岳の富山側からの山並みが揃う。五竜岳も白岳奥の五竜山荘が確認出来る。ここまでが、高山らしい雰囲気。後は三日後の稜線歩きまでお預け。心配していた雨天・雷の予兆も無く、先へ進む。
どうも目前の餓鬼山までの登り返しがきつそうな道のり。スポーツドリンクと黒砂糖でエネルギー補充。昔ながらの山道らしいジグザクの下り坂、キスゲと笹と潅木。気温もぐんぐん上がり、額のバンダナ、滴り落ちる大汗、絞れば汗がジョワッ。勿体無くもぐんぐん高度落とす。当てにしていた水場が、脇の餓鬼谷本流と知り、呆れるも、くだり七分のぼり10分で、ゴミ一つ無い清冽な本沢。花も多く、クガイソウ・シロバナホタルブクロ・エゾシオガマ・イワオトギリ・シナノナデシコ、疲労感漂う私を慰めてくれる。ヘビ・カエルの歓迎も受ける。
PM2:30給水後、すぐ先が、大黒鉱山跡、小屋まで3キロ・祖母谷まで8キロ表示。これまでの「唐松岳・祖母谷」のみ、簡単明快な白看板と違うキロ数の表示、有難い。非常時の幕営適地。濁った池はとても使用できそうに無い。いつもなら、この時間なら、幕営するも、これから数日、確実に雨天。もうすぐ宿泊予定の避難小屋がある。わざわざテントを濡らすほどの幕営嗜好者ではない。されど、これから餓鬼山へ登り返し、今から小屋まで2:30の行程。
ずっしり重い水背負い、ここまで来れば、のんびり歩けばいいや、と、思ったのが大間違い。餓鬼山はたぶん崖山が訛った名前だろう。暴れ谷・黒部峡谷の片鱗みせ、谷がどこまでも深い。緑の障子ガ岳の如く、切り立っているはずの尾根歩き、頑丈な鉄梯子・岩場の連続、気が抜けない。私には、梯子が立派、ロープがあるもロープに頼り切らないほうが確実に歩ける。
確かに一歩足を踏み外すと、左右どちらの谷にでも、真ッ逆さま。相応しくない緑の草付きと針葉樹の森だが、これは絶対、死ぬ。そりゃ、日本一頼もしい富山県警山岳警備隊の山域でも、お世話になる訳には行くまい。
稜線はコメツガ・ゴヨウマツの新潟の松原尾根のような雰囲気もあり涼しくも、霧の中、偽ピークが延々と続く。たわわに実るアカモノ実、群生、つまむ元気が無い。頂上で休む算段も、諦め、手前の登山道途中の安定した所で、休憩。スポーツドリンク飲み干す。気を取り直し、進み、ようやく、倒れた道標の餓鬼山山頂2128m着。
PM4:10陽射しが照りつける小広場の休憩も展望無く、ブヨが煩く、タイガーバーム塗りつけ記念撮影と黒砂糖補給で、早々に退散。これからは下り坂のめどつくも、相変らず鉄梯子・ロープの連続で気が抜けない。
これだけの悪路、見事に整備されている関係者のご努力、頭が下がる。それにしても疲労もピークに達し、小屋が何時出てくるのか待ち遠しい。先行してもらった相方の呼び声で、恋しい餓鬼山避難小屋と対面。
PM5:15小屋のノートで昨日、防衛大学ワンゲルの雨よけ休憩の記録ある。立山から祖母谷・唐松・白馬の山行だそうな。防衛大学ワンゲルといえば、初冬の爺ガ岳東尾根の立木ぐるぐる巻き冬合宿用デポ品以来のお名前。頑張っているなぁ。
他の記録読んでも、予想通り、利用する人は少ない。運良く小屋内で落ち着き、現地調達キノコ入り袋ラーメンの食事中から激しい雷雨となり、小屋の備品総動員で生活用水確保。
ラジオのニュースで三条や新潟・北陸、豪雨と知り、先週逢った山友達の様子、案じる。なんと、今朝、大雪渓で土砂崩れあり、死傷者もいるとの報。雪渓のどの辺で発生したのだろう。掻き入れ時なのに、これでは、白馬村は大打撃だろう。いつまで通行止めだろうか、此方の帰路にも影響する。
予定外の豪勢な水使用で、豊かな気分。テントよりも広いので体を存分に伸ばし、ゆっくり休養。
小屋前木道の草地もみるみるうちに水没、屋根からの雨水、あっという間に溜まる。
明日はどこまでいけるか、あまりの大雨に予定も自信が無くなる。まあ、最悪、このまま停滞・黒部峡谷下山でも構わない。
歩ければ、不帰避難小屋まで登り返したいのだけど。

この記事へのコメント

2005年08月17日 11:23
楽しく読ませて頂いています。
あの大雪渓で土砂崩れがあった時に山に入ってなのですね。ご無事で何よりでした。軽量化下とは言え何キロのザックを担いで歩いてたのでしょうか?それに現地調達のきのことは何と効率の良い山行きでしょう、尊敬です。
2005年08月17日 18:44
みかんさん、どうもです。
いやいや、知らずに八方尾根入りでした。ザックの重さ、最近は怖くて量っておりません。一応、私なりの軽量化の結果ですから。まあ、背負ったときの感覚で若干の調整してます。これから秋山は、半分キノコ採りの山歩きになっちゃいます。

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