H17.8/11-14白馬ー祖母谷、行って帰って。その二

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8/12餓鬼山避難小屋ー祖母谷温泉

 昨夜来の雨止まず、「停滞かぁ」。相方、何時までも寝袋から離れようとしない。まあ、山の天気、停滞となっても、一応、押さえで、山歩き用に着替えて荷物はまとめる私。と、天は我に味方せり。雨上り、今日も午後からの大雨の報。ならば、祖母谷温泉まで下山。翌日への白馬・登り返しの希望の芽も出てくるというものさ。一応、行程は三時間。いけるべぇ。
 明るい空に気分良く、小屋備品のシャベルで穴掘り、用足し、奥のヘリポート代わりの砂利の丘にヤマハハコとシナノナデシコが満開で旅立ちを祝ってくれる。赤飯とラーメンの食事、荷物まとめ、小屋の整理整頓。
AM9:00、水の引いた小屋発。ツルアリドウシ・ツルリンドウ、が点在。コメツガの大木が目立つ針葉樹の森、AM9:45左手に餓鬼の田圃の湿原、見事なブナ原生林の下り。
 四十八曲がりの下りは大した事無くも草の勢い胸まである。草を掻き分け気味の不安定な足元で神経を使う。既に靴はぐっしょり濡れ、新たな靴擦れが出来た感じで疼く。
AM10:30南越沢の河原に出る。どんよりとした空模様、いつ降り出しても可笑しくない。河原沿い、高巻きの道もあり、チタケもどきの新鮮なキノコ採取、ラーメンの具となる。ジャコウソウ・ガクアジサイ・ソバナ、私の知らない野の花多くなるも、紫の花はやはり涼やかで良い。苔むした滑り易い石と木の根の道、眼下に堰堤工事現場も見え、硫黄臭が漂うのも、温泉が近い証拠。予想よりも手強い道のり、「祖母谷温泉まであと30分」の表示が有難いのか悲しいのか。
温泉目前の車道に降り立ち、十年ぶりの黒部峡谷の空気を吸う。標高900m立派な鉄橋、砂防工事の設備が目に付く。初めて見る素朴な山小屋風の祖母谷温泉小屋が祖父谷沢の向こうに建っている。記念撮影後、不安定な空模様に、急ぎ小屋へ向かう。あすの予定、白馬への道標確認する。
PM0:00祖母谷温泉受付(温泉代テント代計お一人様¥1000)、テント設営とする。小屋泊の客も少ない様子。ご主人に、行程を告げると驚かれる。やはり、唐松岳下り白馬岳登り返しの、強行軍は珍しいらしい。小屋のサンダル貸してくれるのは助かる。今回は装備軽量化で、サンダルは置いてきたのだから。
水はけのよいテント場が嬉しくも、そそくさと設営。大雨に備え、フライは裾までたっぷり余裕のマジックマウンテン。相方の技術で石組みも完璧、天気雨も有るが、標高低く、気温が高い。中に篭ると、汗だくになる。袋ラーメンと五目寿司の昼食、食後、待望の温泉に入る。閑散とした広い専用露天温泉は誰にも会わず、のんびり寛げる。山行二日目にして、極楽気分、これでなきゃあ。
白馬鑓温泉にしてもここ祖母谷温泉にしても、テント場直結の山の湯、ありがたいありがたい。
温泉から出ると、小屋からの差し入れで、きゅうり五本とオレンヂ一個。思わぬ、新鮮な食材補給で、さっそく湯上りのモロキュウ、極美味い。実にいい小屋である。

テント内で寛ぐうちに、本格的な雨降りだし、見る見るうちに目前の祖父谷が濁流と化す。水はけ良いはずのテント場も、流水し始めている。傘差し、相方、追加防水工事。信濃川氾濫防止の為、分水作戦。テント周りの溝きり一回では済まず、二本作って、水害逃れる。さすが、撤収時の床下浸水無し、快適な一夜過ごすことが出来た。
外の大雨、やや、勢い衰えるも、祖父沢の濁流激しく・石がゴロゴロ流される音間近に、聴き、迫力満点。夜半なら火花が見られたに違いない。夕食後の入浴、ランプの灯り、温度調整の沢水も濁っている。小屋の施設は一晩中、明るく、豪雨の中、テント一張りの我々には心強い。明日の登りに備え、充分な休養で、ぐっすり熟睡。

この記事へのコメント

2005年08月17日 11:30
テント場直結の温泉とはいいですね、疲れもとれますね。
それにしても山で豪雨にあったら恐いですね、直ぐに濁流になって。テント周りの防水作業・・なるほど手際がいい(感心)
2005年08月17日 18:47
相方が頑張ってくれたおかげです。私は、テントの中で、コーヒー作ってねぎらうのが精一杯。
水はけのいいテント場ですが、水はけの容量越えた大雨で、凄い事になりました。夜半は、雨も普通の降りで、落ち着きました。

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