「苗場山肩から佐武流山肩回遊山行20050918-19」について

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写真は愛用の万能薬ーーー虫除けにも筋肉痛にも効果絶大・タイガーバーム、さすが中国4000年の歴史。このきつい匂いの嫌いな方、ごめんあそばせ。

H17.9.18-19…2年連続念願叶い、秋山郷、テント泊・苗場山肩から佐武硫山肩、つなぐんだ赤線引き。秋の花とキノコ、白髭草と赤倉山での静かな一夜。水不足と和山への短縮道、腰痛と達成感一杯の満足山行。

H17.9.18、早朝の秋山郷入り。車窓は黄金の田んぼ、萩が満開の道路。思い出多い、秋山郷の道路。見倉トンネル・大赤沢バス停。国道405の通行止めまで進入、登山道間違いなく整備されていること確認、安心して引き返し、和山の栃川高原キャンプ場先に駐車。自宅への携帯電話がよく通じる。

AM6:40発。登山口の「車上荒らし注意」の看板見て、念入りに車の確認。荷物担ぎ出発、今回は頼もしい相方がいるので荷が軽く歩きやすい。真新しい道標、迷うことなく工事重機・工事中看板のあるカラマツ植林の林道入り。植林地抜けると左手に工事作業小屋と登山者の黒い車一台。

丸太四本の栃川の橋を渡り、対岸の判りにくい小沢を飛び石沿いに渡渉、細々とした道へ、入る。草付きロープの急斜面直登、カラマツ林の段差の無い斜めの道はふくらはぎが疲れる。途中にギンリョウソウ残り花有り。踏み跡薄い道。
のよさの里からの道と合流、山腹平行移動で、栃川上流へ詰めていく。あまりに人気無いので熊よけに大声張り上げ進む。アキノキリンソウ可憐に咲く。シロバナオミナエシ・トリカブト残り花。
栃川渡渉からロープと滑りやすいコケと草付の急登、真っ白なユキノシタとシラヒゲソウの花が咲く。岩場の足場をぐいぐい登り、先行の体格のいい単独氏追い越す。

AM9:00四合目の小広場着。針葉樹の巨木も混じる急坂の尾根、汗絞り取られ、久しぶりの新潟の山歩きの気分で懐かしくもある。白っぽいツキヨタケ、今年初めての見事な群生。大きなサルノコシカケもぽつぽつ顔を出す。赤いナギナタダケ各所で群生。

六合目から左に斜度ゆるく進む、数回湿原が現れ、苗場の大地に届いたことを実感するが、まだ、小赤沢の道との合流点は遠い。沢で水を少し汲むも、先の水場アテにして、満タンにしなかった失点は大きかった。
腰の下左側がビリっといやな痺れが出で、ギックリ腰の前兆か・・・、不安がよぎる。相方に体調不調申し出、様子見ながらゆっくり歩くこととする。湿原が現れるたび、草紅葉と潅木類の紅葉始まりの明るい彩りに歓声上げるも、腰の痛みが恨めしい。遠くの佐武流山のシルエットがこのまま、遠く眺めただけで帰ることになるのだろうか。

AM11:50木道の無い湿原のど真ん中グジュグジュと歩き、待ちかねた「小赤沢コース」合流点着。予定よりも遅れ気味の時間。ここでラーメンの予定を変更、霧罹り始めた山頂見やり、パンとゲータレータの昼食。
時折の暑い日ざしもあり、食後の昼寝で、痛みも薄れ、先へ進む元気回復。付近で同様の休憩の単独女性がスケッチをしている。

PM0:30中身を少し減らしてもらい、荷物担ぐ。赤倉山分岐までの石ゴロゴロの登山道、相変わらず歩きにくいが、交差するハイカーも多し、さすがメインコース。
だが、苗場の道は、人が多く歩き、裸地・土砂流出の果て。山頂に小屋が二つもある苗場山が、観光資源・経済効果として利用するなら、もっと、植生復元・登山道整備、進めて欲しい・・・。もちろん、入山者のモラルも大切。木道等で完全に整備されなければ、まだまだ荒れるだろう。
苗場山山頂部、草紅葉は黄金色、ツツジ・ナナカマド類色づき始め、メイン登山道、人多し。間近に山頂湿原見やり、赤倉山分岐着。新品の木道が続き、青いビニルでくくられた道標を脇から覗くと赤倉山までの距離表示。手書きの看板で「苗場神社まで行けます」

PM0:45真新しく木の香りも芳しい木道伝い、コレも真新しい苗場山神社に挨拶、続く木道、大きな池塘の休憩所で休憩、ここからも山頂小屋や人影が見える。しばし休憩兼体調確認。
ここで戻るか先へ進むか、やはり、稜線めぐりは替えがたく楽しく、赤線引きの繋ぐんだシリーズを諦めるほど、達観できない。先へ進む。

ツツジ類の紅葉が派手やかな湿原の木道もいよいよ終わり、薮の中の印に沿って、十数分の薮漕ぎ。赤テープと踏み跡押さえれば迷わず、「えーっ、以前の道は無いのかぁ」不審に思いつつ、我慢。旧道は湿原の真ん中を通るので、新道の木道は迂回するように作られたようだ。
幅広くチシマササの切り株が真新しい登山道、交差する人も無く、再び熊除けの声張り上げつつ進む。大切な水場、龍ノ峰2036m先の針葉樹林帯の水場が確認できず、あとで資料読み返し、涸れる事もあると知るのも、赤倉山との最低鞍部で、後の祭り。持参の2リットル水で一晩やり過ごさなくてはいけない。

雲低く、涼しい静かな道のり、午前中よりも汗もかかず、快調に歩けるのが有難い。オヤマリンドウの色が濃い。

PM2:30高気圧に覆われ、針葉樹林帯の看板「標高1800m」地点で、高度計は1700m表示。ここから苗場山まで二時間十五分だそうな。もう、引き返せない。今日の宿泊予定地は赤倉山山頂付近と決め、最後の仕事100mの登り返し、腰痛に注意し、ゆっくりと進む。ニガクリタケが大きな株でクリタケと間違えそうな位。
ジグザグ山道らしい登りやすい道のりの果て、チシマザサの太さに感動しつつ、空が抜け、赤倉山山頂1938.4mの広場着。

PM3:30立ち木にブルーシートがくくりつけられたのは登山道整備隊の備品だろう。やぶ蚊が煩い広場にテント設営。
寝不足と疲れで、ひとまず、仮眠。二時間後目覚め、コーヒーとカレーライス。貴重な果物〔桃・みかん〕が美味しくのどを潤す。霧かかり時折の弱い雨ではコッヘルに給水も不可。静かな夜はひたすら睡眠をむさぼる。

H17.9.19、冷え込み無く、暑苦しい夜が明け、コーヒーと行動食の朝食。次の水場、西赤沢源頭でキノコラーメンを楽しみに、水節約の食事。これで残0.7リットル。
テント撤収・荷物まとめ、水が少ないのでとても軽い。

AM6:30発、霧が深く、展望の無いのが残念な尾根道、左側が切れ落ち、志賀高原めぐり彷彿させる深い山奥の彷徨、静かで気分がいいが、やはりここでも、熊よけに声を張り上げる。
キノコ採りが忙しくも先も急ぎたい、霧の中の登山道。ナラズ山への登りも霧で展望無く、昨年の佐武流山もこうだったと妙に諦めもつき、ひたすら登る。登山道の広い仮払いの跡、タケの太さと量に、伐採作業の苦労がしのばれる。今日も赤いナギナタダケ多し。

AM7:40テント場から一時間強の時間かけ、コメツガ林のナラズ山2051.7m山頂着。記念撮影後、先を急ぐ。何しろ水が待っているのだ。

ゆるい下りから、背の高い針葉樹林帯「土舞台」の看板の伐採前進基地の広場着。ブルーシート数箇所くくりつけ、腐りかけた玉葱がスーパーの袋に入ってくくりつけられている。名の通り、焚き火の跡と泥が多く、グランドシート無しでテントを張るには勇気がいる場所だ。苔吹く泥濘にリスのような足跡がくっきり残る。渡る風涼しく、雰囲気が良く、しばらく休憩。

ここから深い羊歯と苔・原生林のアップダウン、倒木の残骸の笹尾根が和名倉山を思い出す道で、目前の佐武流山分岐が近づけば、ようやく、待ちかねた、西赤沢源頭の水場着。

AM9:10佐武流山稜線は今日も霧が渡り、山頂部が出たり消えたり。ツキヨタケが見事な群生。先行の相方が水汲み。ロープも使う下り20m下の水場は、岩全体から染み出ていて給水し難いそうだ。
水を戴き、キノコラーメンとコーヒーと給水。存分に休むも、霧雨が降り、覚悟するが、すぐに止み、たいしたことも無い。

AM10:00発、小一時間の大休憩で生き返り、分岐の急坂、一気に登る。分岐直前で、佐武流山往復の人と思われる大キジ二つ、むっとする。登山道と知っているだろうに・・・もう少し、場所考えてくれー。

AM10:15佐武流山と苗場山分岐・西赤沢源頭の三叉路に、手打ちの銀プレート、一年ぶりの再会の分岐の看板、相方と登山道繋がった喜びの握手と記念撮影とナラタケ採取。

ジグザグの下りから笹原とキノコの緩やかな尾根道、ワルサ峰にゆるく登り返し。この一年でもねここの登山道は大分こなれた様子で、歩きやすい。苗場も赤倉もナラズも、稜線は深い霧で見えない。シラタマの実鈴なり、ガレ場にヤマハハコグサとミヤマアキノキリンソウが満開。

AM11:00ワルサ峰山頂1870m付近にて休憩。来た道振り返る、枯れ木の稜線、すこし異次元の空間の雰囲気。ガレ場の岩と倒木、白骨化したシラビソの幹、名の通りワルそうな山頂部空が幾分明るく、稜線の鞍部もかすかに見える。
ロープの下りと桧尾根の樹林帯・急降下。熟年単独男性と交差、数十分後、二人組の日帰り氏と交差。やはり、今日も人気コースのようだ。

ワルサ峰山頂から下の急坂が一番の難所、ヒノキの根尾根・ロープ四本、忠実な尾根歩きでアップダウンあり、足場やや不安定なところもあり、今度も二回、弁慶の泣き所、ずりずりと擦り、悲鳴をあげる。大した事無いが物凄く痛い。
ワルサ峰の岩崩れの山肌振り仰ぎ、再び鋭鋒となった猿面峰の眺め楽しみ、森の中、「物思平」へ下る。

PM0:00、「物思平」まだ元気なので休憩は無し、この先のコメツガ大木のフカフカ絨毯、足がラクで気持ちよい。標高ぐんぐん落とし、林道の巻く月夜立岩が大きく背を並べる。渡渉点まで急降下、道もますます歩き易くなる。沢音近付き、今日も清楚な白髭草・ダイモンジソウと再会。デジカメ接写で存分に写真撮り、渡渉点、桧俣川河原へ出る。

PM0:30昨年よりも増水していて、一目見ただけで、靴脱ぎ渡渉と決める。相方、頑張って飛び石伝いに渡ろうとするも失敗、靴ずぶ濡れ、よく見ればすぐ上流の大岩へつれば濡れずに済んだかも。秋の沢の水温は温くお気楽な渡渉、〔膝下水量〕ズボンの裾濡らすもどうってことない。

林道への高度100m・距離500mの登り返し。麓は雲の下、気温が高く汗が滲む。

PM1:00登山道入り口の看板が頼もしい林道終点、小休憩と行動食。ススキ群生、穂が出たばかりで艶々と波打つ。これから気楽な林道歩きと、和山への近道の山道。長野らしく几帳面に、一キロ毎の白いポール式道標の立つ林道。林の中の林道、日影多く風が秋めいて涼しく、歩き易い。

見上げる月夜立岩の岸壁、青空に映え、なかなかの迫力。猛禽類が巣を作りそうな厳しい岩肌。標高差200メートルの下りの林道歩き。ススキや里山の花、ゲンノショウコ・ノコンギク・アカバナが満開、目を楽しませてくれる。黄色いセンダイハギの花もポツポツ。

PM1:30今回の林道歩きも分岐にりっぱな「和山〔上野原〕近道」道標で支線へ入る。持参の25年前の地図にある旧山道を利用しているようだ。カラマツの林道路肩に生え始めのオシロイシメジ数株採取。林道支線から山道入る。ミズナラの立ち枯れ木に終わりかけのヌメリスギタケ。やや、薮罹る所もあるが、陽のある内ならも迷うことも無い。
 
沢音近づけば、通行止め国道にポンと飛び出る。通行止め看板の手前の和山〔上野原〕近道の新登山道、迷わず、時間短縮、有難し。そばのドロの木平ら水場も豊富。佐武流山組の多摩と神戸ナンバーの車二台あり。

AM3:05満開のピンクのミゾソバ・キツリフネ咲く、水場で休憩。2.5キロ先の愛車を空身で相方に取りに行ってもらう。待つ間、写真とメモ取り、靴の泥落とし。十数分後に車のお出迎え。自宅へ連絡。

荷物の整理・着替え。秋山郷の温泉は、久しぶりに小赤沢・楽養館の赤い温泉。東秋山林道経由、見倉のカタクリトンネル。
津南町「とみざわ」の蕎麦はパス、湯沢から関越道にて帰宅。家人には、新潟の豊水梨のお土産。

昨年の佐武流山往復以来、気になった、苗場との縦走路繋がり、満足。

この記事へのコメント

ハタノ
2005年09月21日 21:34
秋山郷、、紅葉。もう15年以上前、オフロードバイク乗りでした。
「ひだまり」で食ったいわな雑炊がぐーでした。似たような者が集い
野宿宴会、なんていうのも切明温泉でやったなぁ。

初100名山が小赤沢からの苗場。当時の自分には超ハードでした。
この時、まだ20世紀。年間山行きが片手にあまるほどでした。
2005年09月21日 22:12
おおっ、早速読んでいただきましたか、お忙しいのに、有難うございます。
ハタノさんは、チャリダー専門家と勝手に思い込んでましたが、ミツバチライダーでも、ありましたか。器用ですねぇ。
 もうちょっと、早く下山して、「ひだまり」で登山道整備の苦労話や岩魚食べたかったです。時間が無くて、温泉入るのが精一杯、残りの行動食で誤魔化し、ウチの近所の格安ラーメンに届くまで、スキッ腹で我慢しました。
そーいえば、私の初100名山って、遠足の筑波山以外で・・・アレッ、記憶が無い。次回までに思い出そう。
2005年09月24日 10:15
まずは赤線つなぎおめでとうございました。体調も悪い中を、ハードな山行をよくこなしますねぇ。
登山路の様子がよく分かりましたが、中高年登山者にはチトきついかと思われます。チャンスがあったら挑戦したいと思いますが。
2005年09月26日 11:39
山いろいろ様、コメント有難うございます。夏至の頃、苗場山頂小屋泊の早立ちならば、可能かと思っています。ただ、残雪の具合で道迷いするかどうか、そこが不安要素でもありますが。
意外や私の登山中でも、新ハイとか、ツアー登山でも、結構ハードなコースで交差したりしていますので、中高年登山者は侮れません。