日帰り栃木の山三山・高原山・弥太郎山・新湯富士20051116-17


写真は中岳から見た高原山最高峰の釈迦が岳。北面は霧氷。

今、帰りました。栃木の山です。11/16は高原山〔たかはらやま〕11/17は塩原温泉の弥太郎山と新湯富士。運よく、共同浴場の名湯「むじなの湯」をゆっくり堪能できました。温泉街の紅葉見頃。
風花舞う、風の冷たい二日間。

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H17.11.16 高原山〔開拓地から西平岳・釈迦が岳周回〕

H17.11.16晩秋、めっきり冷え込み、夜明けも遅いので、前夜発は控え、自宅で熟睡。目覚ましセット時刻よりも一時間寝坊、未明発。二時間半のドライブ、昨年同時期、登山口を確認済みの藤原町経由釈迦が岳開拓地の登山口へ乗り入れ。

高原山は真冬に数回歩いていているが、いつも鶏頂山荘からで、他の登山道を知らない。一ヶ月前の男体山山頂で大田原の岳人と会話し、予備知識も入れてある。ミニ登山地図赤線引きの楽しみがある。

ミニ未舗装路の林道はデコボコ激しく、落ち葉の路面に鳩も数羽歩くも、終点登山口まで乗り入れする気力なく、安全策。手前の曲がり角、ヒノキ植林で薄暗い、幅広い空き地に駐車。標高1000m程。風冷たく、真冬装備に身を整えるも、麓は晩秋の様子、ススキの穂が揺れる。積んできた新品の厳冬期用の靴慣らしは躊躇し、結局、同等の古い靴にする。今朝のコンビニで買ったおにぎり一個食べ、歩き始める。

AM8:00発、土上平牧場の牧草地と雑木林の紅葉愛でつつ、本当の登山口まで林道歩き。途中林道分岐に、馬頭観音。朝の日差しが柔らかく包み、柔和なお顔に惹かれ、久しぶりの石仏撮影。

十五分ほどで、道標・登山届けポストのある「西平岳」登山口着。ほぼ落葉した笹と雑木林の緩やかな坂道。ツツジの黄味かかった緑の葉が残る。上空の青空も北からの雪雲が踊る。時折、風花舞う中、落ち葉と笹の切り開きの道。古い火山の跡らしく、ところどころ巨石が出てくる。矢板営林署の赤文字が消えた火の用心看板の解読に暫く時間がかかる。

ステップが無く、斜面そのままの角度の路面。アキレス腱伸びたままでの坂が続く。どうも、最近珍しい長運転直後の歩き出しで、体調が悪い。すぐ疲れ、息があがる。服を脱ぎ汗拭き、休み休み登るも、頭がクラクラする。急におなかが空き、朝食分残りのおにぎりを食べると、嘘のように元気回復。何のことは無い、シャリバテであった。

陽射しがあり、気分良く体も本調子に戻る。坂がきつくなるも体調が良く、快適に歩ける。釈迦が岳の山頂はまだまだ遠い。笹の坂の斜度が上がり、右手に北面が霧氷で白い山頂、ナナカマドの赤い実が残る、落葉しきった広葉樹。

相変わらず笹の切り開きの道、北風の音が近づき、木の杭に「西平岳」表示。「高原山神社境内」の看板。赤鳥居に石仏の坐像もあり、信仰の山らしい雰囲気漂う。てっきり山頂と思った地点から少し足を伸ばす。と、久しぶりのご対面、栃木の山ではお馴染み、山部氏の3D山頂プレートの展望地、西平岳山頂着。

AM10:15、1712mの展望地にて暫し休憩。紅茶が美味しい。持参の岡田敏夫の新ハイの記事によると、ここから釈迦が岳までが核心のコースらしい。カメラぶら下げ、気合入れて歩き出す。

鶏頂山真横のガレ場、ここも火山跡らしい赤茶けた地面、砂礫の尾根。北風がうなり、目出帽がなければ、とてもいられない。付近の枯れ木の潅木に霧氷が発達している。日光連山は雲の中。先週の上州武尊の再現、霧氷で飾られた山姿に喜び、せっかくの霧氷が落ちないうちにと、急ぎ足、再び笹の尾根道へと入る。

苔とコメツガ・針葉樹と露岩で覆われた中岳一帯。これも日本庭園かな・・・コケや木の葉の緑に霧氷・雪の結晶。緑の森が白く飾られた冬の訪れの印が嬉しく、寒さもなんのその、カメラ大活躍。
展望の無い中岳山頂1728mからの下降は、目前の釈迦が岳の展望台、足場の悪い岩場。慎重に降り、霧氷の付いた木やナナカマドの実の撮影と、休む暇無し。

鞍部から笹尾根の切り開きの山頂への道、北面の霧氷が呼んでいる。左手、鶏頂山も山頂神社が見える。危険な薬効高い冷泉のガレが見える。緑の中岳も霧氷が綺麗で、振り返りつつ高度上げる。東面を見下ろせば、登山口付近の開拓地、緑の牧草地帯、上空に雪雲の切れ端が舞い、雲の隙間から光が注ぐ。潅木の枝、数センチに発達した霧氷を楽しみ、下山コースの分岐を過ぎる。

数箇所、何面の笹に休憩小広場の切り開きある。すぐ先が、シーズンには大賑わいであろう、土の露出した広々とした釈迦が岳山頂1795m。
AM11:15、考えてみれば、これで二回目の、ずいぶんご無沙汰だった山頂である。土の広場は日当たり良く、五センチほどの霜柱が融け始め、ドロドロ。霧氷の潅木で飾られた、立派な釈迦仏にお参り。
北部は雪雲で展望なし、男鹿山塊も日光も見えず。矢板市街地や遠くに浮かぶ筑波山は青空の下。となれば北風冷たい山頂で休憩する気も無く、少し下り、笹の切り開きの陽だまりにて昼食とする。男爵ポテトサンドイッチと紅茶でのんびり。靴も乾いていて、真冬の陽だまりハイキングの様相。

PM0:10、食後、荷持をまとめ、空身で再び山頂へ行って展望確認し、ザックを担ぎなおし、下山路へ向かう。塩谷写真サークルの整備された素朴な指導標で迷うことなく、笹と雑木林の緩やかな尾根の下山路。時折、目前の笹薮から山鳥が飛び立ち、こちらが吃驚してしまう。

一旦平坦な幅広い尾根になり、湿地帯の池もあるが足を停めるほどのものでも無い。

PM1:10湿地帯の〔トリドの池〕に何の感動も無く通過、すぐ先が笹の中の登山道分岐点。ここで一息、ホットレモンで温まる。明るいうちに登山口へ戻れるめどもつき、安心。十数分間、昼寝。

このまま尾根めぐりは道標に「のんびりかたくりコース」と名づけられているので、春先には、ピンクの花が眺められるのだろう。我が「林道コース」は相変わらず笹とブナ・ミズナラの巨木が点在するジグザグ道。苔むした乾燥気味の倒木にキノコの影無し。ヒノキの植林と牧草地が近づき、林のツツジに葉が残る頃、植林地から、ぽんと林道終点に飛び出る。

PM2:00ススキの穂が揺れる荒れた林道を巡る。途中路肩が崩れ、数本のヒノキが道を塞ぐも歩くのに支障なく、乗り越える。上空の千切れ雲から風花舞い、馬頭観音にお礼参り、今朝同様、無人の駐車地点へ戻る。とうとう誰にも会わず。
PM2:30荷持を纏め片付け、いつもの日帰り登山にしては疲れも残る。睡眠不足と運転疲れだろう。

明日の予定はどうするか未定とし、とりあえず、矢板の城の湯で休養することとし、ハンドルを握る。コンビニで軽食・地元求人紙貰う。久しぶりの矢板温泉にて平日のんびり休憩入浴\400。

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H17.11.18 塩原温泉付近の二山。弥太郎山と新湯富士山

熟睡、夜明け後起床、体調よし、装備よし。塩原温泉付近の紅葉も楽しみたく、塩那道路歩きが長くても、弥太郎山と決め、移動。
途中の車窓、紅葉が綺麗で、温泉街も見頃のモミジ。

箱の森プレーパークから先、塩那道路第一ゲートが時間指定で開放されると知り、嬉しい誤算。40分時間待ち、お湯と朝食で落ち着く。ゲートが開錠。朝の日光連山や高原山を望み快適な林道ドライブ。
林道歩き七キロの行程が短縮、あっという間に、土平の登山口着。左が土平園地として遊歩道整備してあり、白ツツジのころは相当賑わいそうな雰囲気。自家用車二台と工事関係車両五台入り。十五年前のガイドブックなので、こういうこともある。自家用車はすぐに引き返していく。
 さすがに、ここから奥は、南京錠の堅い守りのゲート、工事関係車両以外は入れない。他のハイカーの訪れる様子も無く、今日も人の居ない静かな山らしい。北風がうなり、本格的に冬の訪れの天気ではあるが。

AM8:30発。無事、標高1110m登山口からの歩き出し。立派な塩原自然歩道の案内がある。その脇に小さな弥太郎山の看板があり、迷うことは無い。広葉樹は落葉済み、笹とカラマツ林。ウリハダカエデ・ナツツバキの独特の文様の幹が目立つ。
今日は足も水平に置ける緩やかなジグザグ道。フカフカのカラマツの落ち葉で歩きやすい。上越国境の赤沢峠みたいな雰囲気で、送電線を追って、緩いアップダウンと山腹を廻る。AM9:00途中のガレ場も鉄金パイプと金網で完璧に補強してある。ふと、東京水源地の歩道を思い出す。

やはり風が冷たく八番送電線の峠風鞍部から、やや笹がうるさくも、赤黄のテープで左折、浅い踏跡を少し掻き分けて登れば、難なく「弥太郎山」山頂1392m。

AM9:45三等三角点と山部プレートのある小広場の切り開き。木々の間から覗く日留賀岳は雪雲の中、白い積雪が雪雲の影からちらりと覗く。隣の男鹿山塊の核心部はまったく見えず、百村山・鴨内山といった麓の山が覗くだけ。ここ弥太郎山山頂も日差しが弱く、長居は無用。相変わらず小雪交じりの強い北風で、送電線の峠へ戻り、東面の自然歩道の笹の陰にて休憩。
行程が短く、紅茶だけで大しておなかも空かず、暫く休憩。

AM10:15帰路を戻る。雪雲の千切れ雲がどんどん流れてくる。まだまだ風が強い。今日の山鳴りは、とても大きく聞こえる。

AM11:10無人の駐車場にてゲートの様子撮影。あまりに短い行程となり、本日の第二部、午後は「新湯富士」を歩くべく、温泉街へ戻る。林道途中で、塩原猿軍団と遭遇、なるほど「サルに餌を与えないで下さい」の看板がある訳だ。暫し、サルの撮影。法面のトラバースが上手。以前、近くの山、若見山を歩き、下山の大根畑がサルに荒らされた跡があったことを思い出す。
林道の紅葉、日光連山・高原山・塩原火山跡台地の展望良く、数箇所停車して景色を楽しむ。同様の観光客の車数台と交差。

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温泉街のコンビニでガイドブックのコピー。新湯へ入り、温泉街先、道路脇の空地に駐車。昨日のいなりずしとお湯の昼食。

PM0:10装備を軽くし、新湯富士の回遊コース入り。ここも塩原自然研究路として整備されている。詳しい案内図で迷うこと無し。
新湯温泉神社から硫黄臭い、湯の花採取施設・噴煙展望所。眼下の温泉街見下ろし、先へ進む。弥太郎山よりも標高低く、名残の紅葉と落ち葉もカラフルな賑わい。木々に説明看板が取り付けられているので、参考になる。

明るい広葉樹林から針葉樹へと変わる。薄暗い林床、オシダの勉強、おもいがけずオサバグサの葉が残る。大きな岩とアスナロ・ネズコの大木が生い茂り、展望のない渋い岩と木に囲まれた神社の境内のような山頂着。大きな立て看板と「栃木の山紀行」の、控えめな白地に黒文字のプレートが、「新湯富士1184m」を示す。
PM1:15-1:25、暫く無人の山頂で休憩。

山頂からの下りは早く、木の間越しに大沼が遠望。大沼の水面近づき、車の音が近づく。
PM1:50三叉路歩道分岐着。大沼からこの山を見ると名の通り富士の形で眺められるようだ。車でも立ち寄れる大沼見物は次の機会とし、新湯への帰路の山路、新湯富士の南面を巻くように戻る。

途中のヨシ沼も木道完備で車でも立ち寄れる。赤いモミジとヤドリギの塊を見上げ、歩道を温泉へ急ぐ。
神社回遊コース分岐、石段付近にて不意に人を見るるスケッチのグループ、中年女性五六人ほど。温泉街へ戻り、途中の共同浴場の観察。せっかくなので入浴していこう。考えてみれば、塩原温泉のお湯につかるのは初めてだ。

中の湯は鍵がかかっている。寺の湯は混浴〔実質男性専用〕。塩原一の神経痛に効く名湯・むじなの湯だそうで、付近散策のおじさんからも進められ、これに決める。
PM2:40駐車地着。

タオル・料金\300・栄養ドリンクもって、むじなの湯へ入る。さすが源泉岩からの湧出、硫化水素泉で暖まる良いお湯だった。

名湯で体もほぐれ、高速代節約、下道の渋滞も無く、夕方無事帰宅。

この記事へのコメント

山部薮人
2005年11月23日 03:24
ようやくたどりつきました。先日は「中岳から見た釈迦岳」の写真ありがとうございます。おいしそうな「肉ソバ」に冬の山は無理せず温かいものが欲しいなーとつくづく感じている今日この頃です。暖かかった栃木の山も冬に突入です。大滝から夕日岳と奥三面の記事を読みました。

今日は横根山から石裂山を歩く予定です。みーさんからテントミータカさんになったのですね。今度山部の山の紳士録に入れてもよろしいですか?
夜も遅くなったので失礼します。
2005年11月23日 20:42
山部様、お世話になっております。そういえば・・・、すみません、こちらのアドレス知らせてませんでしたね。お手数掛けました。
いま、オオホノチー夕日岳ー三の宿周回のリベンジ済ませ、帰宅したところです。詳細は後ほど。今日も二箇所で山部3D山頂プレート見て、ご機嫌でした。
山の紳士録・・・光栄です。よろしくお願いします。栃木の山、静かな藪山歩き・・・少し、目覚めました。