八ヶ岳・オーレン小屋から東天狗岳・赤岩の頭

11/28加筆修正、11/26-27、桜平からオーレン小屋テント泊にて根石岳・東天狗岳・赤岩の頭ピストン。

写真は根石山荘と根石岳・奥に東西天狗岳

デジタル温度計・亀の子たわし、忘れる。
最低冷え込み、マイナス4.4度。いまいち、冷え込み少なく、気が抜ける。

H17.11.26前夜発、スキー場駐車場にて仮眠。
明け方の冷え込み弱く、車の霜も薄い。迷うことなく夏沢鉱泉口・桜平登山口へ向かう。

広大な別荘地・三井の森を抜け、唐沢鉱泉・夏沢鉱泉分岐の山ノ神神社。雪の無い林道、年々整備が進み、一部舗装の路面、デコボコも少なくなっている。狸岩・天の岩戸、岩場の名所通過、林道をうねうねと巻く。
桜平の林道ゲート、登山口の他、数台の車がある。小屋泊荷持の中型ザックの男性二人が出発していく。

朝食食べ直し。キンと身の引き締まる気温、氷点下であることは間違い無し。焼肉の肉も保冷材いらず。長葱は丸のまま、玉葱・ピーマンは刻み済み。
二週間前以来、テント泊の大荷物。真冬の寝袋で、ザックが大きく重たい。羽毛の中着のみ、羽毛ズボンは無し。帽子は目出し帽二つと高所帽子。アウターシェルはヘリテイジのタイプⅢ。早々とテント場に着くので、冬にしては、豪華な食材。

登山口の様子から、ピッケル・アイゼン不要、ストックのみ。相方の手袋が頼りないので、予備の五本指シェルの手袋を貸す。相方の羽毛の上下は最新型なのでスリーシーズン寝袋でも熟睡できるだろう。服類は豊富に、冬の高所登山の耐寒訓練兼ね、装備チェックの山行開始。

AM8:30発。鉱泉沢沿いの広い車道歩き、車は渡渉、人用の橋を渡る。半分凍りついた沢の氷の芸術、まだ成長途中だが、物珍しく、数枚写真に撮る。河川工事跡の沢沿い、広い車道歩き。日陰の粉雪がうっすら降り積もる。北八ヶ岳風の苔と針葉樹の森、久々に歩くと、新鮮に見え、清々しく爽やかな気分になってくる。
AM9:20あっという間に煙突から煙の出る夏沢鉱泉、立派な温泉宿。日帰り入浴\500の張り紙が嬉しい。小屋上の歩道の真中に展望の良い東屋。コーヒー休憩、登山者カード記入提出。
大きな行程案内板のおかげで、これからの予定のルート、根石岳・天狗岳・硫黄岳の登山道概要、しっかり確認でき有難い。

東屋の真中を通過し、登山歩道は先の車道と合流してオーレン小屋へ続く。沢の左側、広い歩道、鉱泉小屋の水場施設通過。広々とした、整備され尽くした川沿いの登りに何の緊張感も無く、美濃戸から赤岳鉱泉へ向かう気分。が、こちらのほうが抜群に静かで気持ちが良い。

さすがに高地、冷え込みが、まだまだある。沢の雫が凍りつき、せせらぎの脇に豪華なシャンデリア。いつもより二週間早く来ているので、大きな氷ではないが、それなりに格好の面白い形の氷が目を惹く。だらだら・ジグザグと続く歩き易い道のり、危険箇所無く、苔むしたシラビソ・シャクナゲの緑の森。陽射し差し込む薄雪の白と森の緑が温かい雰囲気で耐寒訓練テント隊を迎えてくれる。

オーレン小屋用水洗トイレ化に向けた、新品のウッディーな浄化槽用水力発電施設。山道らしく、ジグザグ九十九折の急坂。坂終わり、青空開ければ、小屋は直ぐそこ。

AM10:20、白い硫黄岳・峰の松目が目前の大きなオーレン小屋着。標高2330m。先着、冬季小屋泊二人が休憩中。
冬山登山者の人命救助用の綺麗な木造冬季小屋の設備が有難くも、今日の私達には縁遠い。小屋に触らず、オーレン清水の橋を渡り、無人の広々とした幕営地へ向かう。雪も十センチほどの積雪が陽射しでやや固まった五センチと少なく、陽だまりの広いテント場、一番水場に近い、乾いた木のスノコの上に楽々設営。フライは夏用レインフライ。

ここで気がつく忘れ物三つ、タワシと塵取りセットとデジタル温度計。
無風快晴のテント場。水汲み、テント設営・内装工事も順調に、早速、ドリップコーヒーと長葱ラーメンで早めの昼食。後半のピークハントが待っている。
食後は予定通りの軽装にて主稜線めぐり。箕冠山・根石岳・東天狗岳の三時間弱の往復コースに出かける。八ヶ岳も大分いろいろなコース歩いているが、まだこのルートは未踏。わくわくしてくる。

AM11:35発、日帰りのオーレン小屋見回りで来た手弁当の食事中の親父さんに会う。「貴重品は持っていけよ」と、今回も親切に声を掛けて頂く。小屋裏手のグリーンロープの紐と立看板「先住民以外の立ち入り禁止」が面白い。

雪はあるがスパッツ無しで充分に歩け、本格的な積雪はまだまだといった感じで、道幅も広い。凍り付いて滑るほどでもなく、乾燥したサラサラの雪が扱いやすく有難い。
北八ヶ岳風、シラビソとトウヒの森、緩やかに登っていく。

PM0:45三角点のある箕冠山付近の三叉路から根石山荘へ向かう。シラビソ森を抜けると、薄い霧氷が着いた這松と潅木。空が抜け、十数年ぶりの真冬烈風の記憶も懐かしい根石山荘と根石岳、奥に東西天狗岳が黒々と横たわる。
普段から風の通り道らしく、コマクサが生える砂礫の石は白々とした綺麗な色。登山ルートと植生保護のためのグリーンロープと木の杭にえびの尻尾が数センチ発達しているが、午後の暖気で一部剥がれ落ちたものもある。昔の真冬の初八ヶ岳で、物知らずに小屋脇にテント泊、烈風の朝、稜線に出て写真撮っているうちに寒さで指先が凍えて感覚がなくなった思い出が甦る。

今の、小春日和のようなノホホンとした初冬の雰囲気の根石山荘付近。青空に筋雲浮かび、早く山頂へ行かなくては、空が白くなってしまう。ここから先は写真撮影も忙しくなる。
根石岳はほんの一登り、振り返れば、箕冠山の背後に大きな爆裂火口壁の硫黄岳に赤岳・阿弥陀岳、主峰群が、さすがに白く浮かび上がる。佐久平見渡し、山腹の本沢温泉とみどり池シラビソ小屋が黒々とした林の中、稲子岳・ニュウが独特の形。はるかに見渡せば、奥秩父〔甲武信―金峰山〕・御座山、天狗・男山、四方原山・茂来山、荒船・浅間山、小海線の町並み。やはり振り返り見る北面は樹氷も霧氷も雪も残り白く見える。

目前の東西天狗岳、ぐんぐんと近づき、南面で日当たりよく、雪のかけらも無く、各個性のある山容で迎えてくれる。下りの人数人と交差。東天狗までとし、庭の敷石にしたい岩場沿いの登山道、氷も無く、夏道どおりに歩き易い。緑の網の渡り梯子から直ぐ先が、東天狗岳。

PM1:30-1:50無人の東天狗岳山頂、西天狗岳2646mに数人の人影。黒百合ヒュッテと蓼科山・横岳が大きく、南面から見ているので雪も無く、黒々と見える。今朝の仮眠場所のピラタスロープウェーの上の駅舎、車山・美ヶ原。黒い樹海に白駒池が真っ白に浮かぶ。南ア北部もかろうじて見える。甘利山の富士見高原スキー場の白い線も。
目出し帽とアウターシェル、しっかり着込み、白くなった空の東天狗岳山頂の風邪の弱い場所にて、ポットのお湯でコーヒー休憩。西天狗往復は積雪のときのシリセードが面白い。展望は、ここ東天狗岳で満足してしまったので、下山とする。

根石岳の下りの斜面でホシガラス二羽が懸命に餌を食べる様子眺める。夏沢峠経由で帰る予定も、急にテント場への里心つき、同じ復路で下山。

箕冠山頂上を確認したく、薄い藪を巡るも見つからず。緩い下り坂快調に、あっという間のテント場。冬季小屋内部から人の声聞こえるも、覗く気がしない。相変わらずポツネンと我がテントのみ。

PM3:15少ない硬雪で、タワシを忘れても、何とかソールの雪を払って、靴をテント内へしまいこむ。冬には珍しい焼肉定食とラーメンに舌鼓。曇り空で日が翳り、吐く息も白い。デジタル温度計を忘れ、気温測定は、プロトレックで代用。

お楽しみのご馳走を食べ、食後のコーヒーで落ち着くと、他にすることも無く、明るいうちからの睡眠。夜半、山鳴りが響くもテント場に影響なし。

H17.11.27
冷え込み弱く、マイナス4℃。テント内壁の霜もつかない。上空、雲が多くも青空も覗き、峰の松目が姿現す。朝寝楽しみ、明るくなってからの起床。長葱・ソーセージ入りのラーメンライス。荷物まとめ、テント撤収。フライの裏側に霜がつき、テント内部も氷が少し残り、真冬の寒気は確かにあるらしい。
まとめた青ザック二つ、テントすのこ台の上に重ね餅でおき、行動食とポットをもって、硫黄岳ピストンに向かう。既に日帰りの登山者の姿が数人見かける。

AM8:00発、雲が多く日差しが弱い朝のシラビソの森、ゆるゆると高度上げるも雲ますます厚みを増し、薄暗い雰囲気。相変わらず歩き易い道が続き、踏み跡もあり雪も薄いので、ストックで難なく進める。
赤岩の頭が近づく主脈稜線付近一帯、ようやく森林限界超え、岩とハイマツのアルプス高山地帯。岩陰にミニミニ甘えびのシッポ、びっしり。盆栽の氷の造形。予想外、無人の広々とした稜線、上部は視界なく、麓の赤岳鉱泉、茅野市街が見える。風はあっても身を切るような体感温度でも無く、フードを引き締めるのみで堪えられる。

AM9:00-9:15赤岩の頭先の這松の影の展望台で暫く休憩がてらの様子見。雲がますます厚くなり、一瞬、中山と阿弥陀岳が見えたのみで、雲のカーテンが閉ざされる。西岳は、ずっと見える。毎年来ているので、風と視界ゼロの硫黄岳山頂を極める気も無くなり、諦めもよく、テント場へ戻る。
数十分であっという間のテント場着。

AM9:50また次の再訪を楽しみに、ザックを担ぐ。気持ちは、温泉と鯉料理へと切り替わる。朝日が差し込み、陽だまりのオーレン小屋発、軽装のレディース二人と交差。
すぐ下の登山道にて、昨日の小屋見回りのご主人と交差。「今度は小屋が営業中に来いよ」有難いお言葉戴く。今年は特別、年末年始の三日間営業する。三回も連続、似たような時期に来れば、さすがに顔を覚えられたようだ。下りの林道歩きは早く、途中の発達した沢の氷のシャンデリア愛でつつ下る。
夏沢鉱泉東屋にて、最後のコーヒー休憩。薄雪の林道終点に小屋見回り小屋番さんの車、轍の跡残る。
谷間がだんだん開け、青空が眩しく、広葉樹冬枯れの枝、明るい谷。難なく、あっという間の桜平登山口着。
AM11:00数台の車がゲート口付近の空き地に駐車。荷物まとめ、簡単な着替え。無雪の林道ゆっくり走らせる。途中、一回車の腹擦る。林道分岐の山ノ神神社に挨拶。

三井の森通過、麦草峠越え試みるも、11/25午後から冬季通行止めの看板、中央高原から蓼科温泉共同浴場にて貸切一浴。ベンツの停まる蕎麦屋にて天ざる食べ、満腹。快調に蓼科山裾経由、コスモス街道・下仁田経由、高速使わず、順調な車の流れで、夕方、無事、帰宅。

この記事へのコメント

おごにゃ
2005年11月28日 12:28
先ず、トップの画像についてなんですけど。
アートしてますね。前のもかっこよかったですけど。今のもぐーです。
亀の子タワシはどのような場面で使うのでしょうか?
それと新品の冬靴とは、どんなものを購入されたのか興味あります。
2005年11月28日 19:46
おごにゃ様

氷の写真誉めていただき有難うございます。今後も精進します。

お答えのコメントが長くなりそうなので、別記事、立てますね。

sanae
2005年11月28日 23:01
こんにちは。はじめまして。
たくましいですね~、頼もしく(失礼^-^;)拝見しています。
このコースは6月に初めて行きまして、冬もいいだろうなと思ってました。行けばよかったです。今度行ってみようかなと思います。
どうぞお体お大切に。

2005年11月28日 23:09
テントミータカさん、お帰りなさい!!
八ヶ岳だったんですね~。はぁ、憧れの八ヶ岳。
私、今年はぜったいに冬の北八ツに行きたいんです。デビューしたいんです。
なので、めちゃめちゃ真剣に読ませていただきました(笑)。

あまり寒くはなかったんですね~。でも、テントの中にも氷が残るとは、やっぱ寒そう…もちろん私には未知の世界です。でもでも、やっぱり興味シンシンです!!冬のシュラフ、冬のテント、今年はGETするぞぉ!!
2005年11月29日 09:46
今年は八ヶ岳の予定があります。1月の雪はどの程度なんでしょうか?それと、今回はアイゼンなし、ピッケル無しのようですが、1月は要るんでしょうね?。
2005年11月29日 12:15
sanae様、初めまして、ようこそ、おいでくださいました。六月の新緑、石楠花のつぼみも大きくなって麓は満開といったところでしょうか、私も一度は、その時期に歩いてみたいですね。オーレン小屋のホームページで登山道や駐車場の情報乗ってますので、ご確認の上、行って見てください。美濃戸よりも静かで楽な道のりですから私も楽しく歩かせていただきました。

しげぞう様
冬の八ヶ岳は、小屋でもテント泊でも、安心して歩けます。特に北八つのメルヘンの世界は、子供心に帰った気分で、楽しいですよ。

山いろいろ様、北八つか南八つで、一部装備が変わってきます。ピッケルがストックで代用できる場合があります。北はワカンが必要だったりも。コースを教えていただければ、具体的に説明できます。〔特にワカン・ピッケルは用無しだとホント邪魔ですもん〕。予備で沢山の武器を担ぐほど体力に余裕の無いテントミータカですので。
2005年11月29日 16:52
アドバイスありがとうございます。1月中旬、美濃戸から赤岳はどんな状況でしょう?