20060401-02男鹿山塊・黒滝山

4/3加筆修正
六年目、走行距離20万キロ超の愛車の調子が悪く、遠出は無理。
近所の雪山、那須塩原市・百村山から黒滝山往復山頂泊で、遊んできました。残雪の春山定例地なので、全く、緊張感なし。(緊張感は往復の車運転のほう)
大佐飛山へのルートでもあり、他に、レディースの5人のテント隊が入山してました。
テントミータカ隊は、昨年、大長山二泊でじっくりと楽しんできたので、今回は、手前の那須連山・那須野が原・関東平野の展望台、黒滝山泊で十分。
4/1(土)、快晴の空と新雪と堅雪ミックスで、予想よりも歩きやすい。例年よりやや残雪多し、ワカン使用なし。
黒滝山頂にて、毎度おなじみ雪壁付きのテント場作成。夜景も眺め一泊。

                雪の廊下の始まり
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                黒滝山頂付近から那須連山
            (左大倉山三倉山、中央のとんがりピークが旭岳、右が茶臼・白笹方面)
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                 ・・・・・・で、雪壁
         (新雪分で作成、古雪はカチカチでシャベルでは歯が立ちません)
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                 豊富な新雪で完成
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              写真家に怒られそうな黒滝山山頂デベソです
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※鞭打ち、なだめすかして使った愛車は、火曜日からドッグ入り。

詳細は以下
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H18.4.1、

 日頃の酷使で愛車が悲鳴を上げ、ストライキを起こさぬようなだめすかし、那須塩原市入り。車窓からの黒滝山付近の山容、新雪で白く、林道入りが不安になる。
百村集落光徳寺先、珍しく大型ザックのレディス数人の姿を見送る。林道入り。

 さすがに舗装林道路面は濡れているのみで、支障なし。途中、作業開始の工事関係者の方に挨拶し、林道の様子を伺う。登山口付近駐車スペース着。
 ここまで来れれば麓からの歩行時間も時間短縮。半分山歩きが済んだような安堵感の中、朝食取り直し。入念に装備の確認、傘・アイゼンを車に置き、ワカンを背負い、意気揚々、歩き始め。

 AM9:20発。標高630m位。胸ワクワク、法面の山部さんの黒滝山登山口のプレートと梯子から取り付き。咲き始めのショウジョウバカマは茎が無く、冬葉のロゼットからいきなり花開く。
 植林脇の急坂・トラロープをぐいぐい登り、送電線からの百村山登山道と合流。縁が白く抜けたお洒落な笹の葉。昨年よりも残雪が多いが、昨日からの新雪で余計に白く雪化粧で、一月末の雰囲気。日焼け止めを唇までたっぷり塗り込む快晴の青空。

 陽射しがあり、直ぐに麓から登ってきた大型ザックのレディス五人組に追い抜かれる。皆、お揃いのカモシカザックで統率が取れている様、きちんとした山岳会のようだ。

 明日まで天気が持てば、こちらも行く気になるが、昨年の大長山二泊の最高の思い出があるし、今回は黒滝山で今日と夜景、展望がなくなるまで山の雰囲気をゆっくり楽しみたい気持ちが優先。樹幹に白い那須連峰が覗く。百村山山頂付近は100センチの残雪。
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ヤマガラ・カケス・ウソ・・・、鳥のさえずりが賑やか。AM10:20枯草の百村山1085m山頂広場にて荷を下ろし、小休止のレディス五人組をやり過ごし、先の「大ブナ」の広場で一服。

 黒滝山までの距離案内の指導プレートもあり、迷う事も無い。カタクリ保護板と木に打ちつけられた表示プレート「黒滝山まで3:30」に気合入れなおす。ここからが本番。堅い残雪に新雪のミックスで雪質は悪くない。ワカンを使うほどでもなく、これならなんなく幕営予定地に行けるだろう。レディス五人組と抜きつ抜かれつ。聞けば、都内の方々「西村山」のテン場ということだから、明日大佐飛山を目指すのだろう。彼女等は初めての地らしく、自前の赤リボンをマメにつけていく。

 「大ブナ」から先、例年は、熊笹の倒れた枝・藪が煩い夏道。今年は、すっかり雪で埋もれ歩き易い山腹の残雪拾い、古いトレースも確認しつつ、雪の肩、展望台着。那須連峰が白く輝く。
 AM11:20ここから固雪の渡り廊下が続く。麓や那須連峰を眺めつつ、廊下の始まり、展望台で小休止。レディス五人組先行。涎が出そうな絶好の雪の回廊が続く。新雪の波模様も面白い。トットコ歩行、快調に高度稼ぐ。よく見れば硬く凍りついた堅雪に数日前のトレースが残る。
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 爽やかなダケカンバ林、相変らず、赤ゲラ・コガラ、鳥のさえずりも賑やかに、高原めぐりの感も漂う三石山付近。迷いやすそうな広い緩やかな支尾根合流台地。三回目で先が見えてるとなれば、一番効率的な山肌ルートを使って、縫っていく。夏道の赤テープ・ペンキを無視し、適当に林間・斜面の移動。見事な大木、すくすく伸び伸びと伸びきったダケカンバ林が見事な景色、明るい森、久し振りに樹形を楽しめる彷徨。次に聳えるピークが山藤山。迷うべくも無く、双子山々肌経由、山藤山着。

 再び正式ルートのレディスと合流。途中、彼女達の一人が落とした「ヒューザー」の宣伝ボールペンを拾い、渡す。

 まだまだ堅雪に数十センチの新雪。雪の締まり良く、足が進み、先の台地で、昼食休憩。PM1:30此処も那須連山の眺めが素晴らしい。沼原の貯水池も、青く浮かぶ。今度は、大峠の奥に旭岳が白いピラミッドで現れている。不意に、双六小屋と鷲羽岳の景色を彷彿させる。この先、近そうな遠そうな距離で正に名の通り、黒木が目立つ黒滝山が目前に迫っている。レディスと同じ時間で黒滝山へ向かうも、彼女たちのトレース泥棒と勘違いされるのも癪なので、急坂を、脇からガンガン登り切る。
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 先を急ぐレディス。こちらは余裕たっぷりの行程だから、せっかくの那須連峰と麓の景色を眺めて休憩がてら相方を待つ。白々とした未踏の雪面の急登も、予想より快調に高度を稼ぎ、1ピッチで黒滝山直下肩の平坦部着。
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 これまでと雰囲気が一変、別世界。針葉樹と雪原、曲がりくねって枯れたオブジェもあり、日本庭園風の世界。以前、相方が初めてここへ来たときの名言「来てはいけない所へ来てしまったような気がする」。
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 PM2:20午後の暖気でやや霞がかった空。もう何処でも幕営適地。すぐ先の高みが黒滝山ピーク。快調な足取りでまだ早い気もするが、雪壁に時間をかけてまさに展望台の二回目の黒滝山山頂テント泊とする。雪尻が波打つ山頂へと、ゆるゆる進もう。先行のレディスの姿を見送る。

 予定よりも楽に早い到着と好天気。初回のラッセルの苦労を思えばお散歩のような今日の行程。なるほど苦労は買ってでもしろ・・を地で行く。馴染みの数種の道標・三角点脇の木に括り付けられたブルーシート。PM3:00黒滝山山頂1754m。雪尻が新旧見事に発達し、硬く締まった雪。谷川・阿能川岳の雪尻を彷彿させる。
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 北西から風雪が吹き付けている。三角点と立派な山頂プレートのピークを確認、記念撮影。展望台へ戻り、入念な基礎工事を始める。

 シャベルで新雪分を雪ブロックで取り分け積み立てることにする。スノーソーを忘れたので、氷の堅雪に歯が立たない。交替で掘り込み作業。切り出した雪ブロックで三方の風雪防護壁付きのテントを設営、所要時間一時間半。
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 テント内へ入り、設営工事の疲れで暫くぼうっと休憩、の後、いつものラーメン(肉野菜を忘れ干ししいたけのみ)三人分、コーヒーで今日始めての暖かい食事。冷え込み無く、湯たんぽも暖房もなし、出入り口を開き、那須連峰や夜景を眺め、早めの就寝。湿気を帯びた空が白く霞む様子が面白い。曇り空でも、街の夜景が見えて、より幻想的。携帯電話も良く通じ、ロケーションのいいテントに満足しつつ熟睡。

明け方より風が出てくる。

H18.4.2、
 あまりの暖かさに温度測定省略。心配した雨の予報もさすがにここでは小雪。「さあ、帰れ」山からのご信託を受けた気分。今朝もラーメン朝食で満腹、テントを片付け、さっさと下山を急ぐ。降ったり止んだりの雪で、撤収も楽チン。
 黒滝山山頂城壁、数枚の記念撮影。ますます白くなったテント前の雪尻。連泊しても飽きる事も無さそうな好幕営跡。曇り空もやや日が射し、上空が柔らかに明るい。AM8:30グリセードを楽しみながら下山開始。
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 黒滝山肩の日本庭園から振り返れば、テントの城壁が見事なデベソで残っている。昨年の大長山連泊分のリヒテンシュタイン城壁には劣るがなかなか立派な遺跡を残すこととなる。
展望が無くても植生が面白く、個性豊かな森林帯の下降は飽きることなく、潜りもせず気持ちが良い。ナツツバキや面白い形の木の瘤、少々のぶなの木。
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 雪の渡り廊下からの下界は雲海の中。今日も野鳥がさえずる。
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 AM10:50百村山からは先にて、初めて、今日の日帰りハイカー夫婦と交差。ここ百村山までは日帰り組の足跡も多いが、カタクリのシーズンともなれば、相当賑わいそうな様子が伺える。結局、先ほどの2人に会ったきり、大佐飛組のレディスも無事登頂を果たせたろう。ほぼ貸切の山中、高度を上げていく苦労と引き換えに、原生林の雰囲気も良く、一年ぶりの黒滝山再訪も充足感に満たされた二日間となる。
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 首をすくめたショウジョウバカマの花を撮影し、階段下り、AM11:20駐車林道肩へ戻る。ネコヤナギの撮影、数台の車の通行あり。AM11:50駐車地点に戻り、整理整頓。
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 那須野が原から矢板温泉「城の湯」へ向かう。空いている温泉にて身を清め、早々の帰宅。一般道の帰路、無事帰宅。



この記事へのコメント

2006年04月03日 14:01
一番下の写真・・・ダンナと2人で笑ってしまいました。どんだけ立派な雪壁作ってんですか!!!(笑)。遠めに見てこんなに目立つなんて、スゴイを通り越して面白すぎます~。
やっぱりみ~さん、ステキですね☆彡ところでこの雪壁、作るのにどのくらい時間がかかるものなんですか???
2006年04月03日 14:50
あはは・・しげぞうさんがなぜ笑ったのか、写真を拡大してわかりました、あはは、、、これはまるで要塞、砦じゃないですか!?景観損ねたら町並み保存会(町じゃないか(^-^;) )に怒られますよ~(^-^)
さすらい人
2006年04月03日 16:21
昨年の百村山、黒滝山、大佐飛山、男鹿岳の山行を思い出しました。男鹿岳から、7時間の塩那道路経由の下山は、二度とやりたくない。でも、大佐飛山までのピストンなら、また歩いても良いかな。大佐飛山は、登山道の無い残雪限定の山としては、人気の山になっていますね。
2006年04月03日 16:58
ホント!まるで要塞です。凄いエネルギーですね。
このエネルギーが残っている間に、良い仕事が見つかりますように・・・。(笑い)
やはり、相棒の車はドック入りですか。20万キロ働いたんだから,開放して上げたら?。
2006年04月03日 20:44
4/3今、加筆修正しました。
しげぞう様、
いつもコメント戴き有難うございます。そちらのブログもお忙しいのにこんな偏狭のブログへよくおいで下さいました(笑)。雪壁作業場面追加しときました。体が温まるし、最近では、機能性よりもプラモデルを作るような凝り様です。
みけ様
地味な田舎の山でこそこそと作ってますから(田舎のサカサクラゲみたいなものです)、どうかお目こぼしを(笑)。
さすらい人様
そうですね、昨年、山部さんちで拝見しました。確か、その翌週にテントミータカが入山したかな?。男鹿岳は別ルートを考えてますので、百村・大佐飛往復は気持ちがいいですよ。「7時間の塩那道路経由の下山」最近は道路管理が煩くて(自然環境保全地域の特別地域に格上げしたとかで・・・)、あまりあの道路を歩きたくありませんね。
山いろいろ様
これが仕事だったら・・・手を抜きますね(笑)。角田以来急に具合が悪くなりました。修理して済む事なら35万キロ以上乗ろうと思ってます、時代遅れの性分でして(笑)。
烏ケ森の住人
2006年04月04日 07:13
もう少し頑張って、黒滝山くらいまで行って引き返せばテントミータカさんにお会いできたのに残念です。
テントミータカさんは山行を楽しんでおられることが窺えます。私の山行は、歩いてきたというだけで、後に何も残らないようです。今春からはテント泊もするつもりでいます。慣れたら来年は雪山でテント泊をと淡い希望を持っています。その節はテントミータカさんのブログを大いに参考にさせていただきます。
2006年04月04日 12:10
烏ケ森の住人様、
コメント戴き有難うございます。
>私の山行は、歩いてきたというだけで、後に何も残らないようです。
そんな、ご謙遜を。凄い記録を残され、栃木の山歩きの時は、烏ケ森の住人さんと山部さんのHPを必ず拝見させていただいていますよ。
健脚で独自の尾根巡り(しかも単独)で、とても勉強になります。事故が無い事も素晴らしいです。

テントミータカはカタツムリ隊で申し訳ないのですが、少しは、烏ケ森の住人さんにお役に立つ記事があれば良いのですが。