20060520-21、東北・大朝日連峰、鳥原山・小朝日岳、山行記

2006(H18).5.20-21…大朝日界隈、古寺鉱泉から鳥原山(泊)~5/21小朝日岳・古寺山・古寺鉱泉への周回コース。残雪と新緑と花。貸切の新鳥原小屋。強力なブヨ軍団。豊富な残雪、雪解けの尾根にカタクリ・ショウジョウバカマ、春の妖精達咲き始め。山麓観光地廻りも充実。

H18.5.20、
残雪豊富、花もありそうな山形県・大朝日連峰界隈へ向かう。雨のち曇りの予報は大当たり、本降りの雨。大江町・柳川温泉経由沢沿いの車道、アカショウビンが鳴く。大江町の鳥は「ヤマセミ」。
昨年よりも残雪が多い古寺鉱泉への林道入り。鉱泉までの林道も数年前に舗装完成。GWには除雪されている。普通乗用車でも安心して入れる。
駐車場は鉱泉の車以外、他の車なし。駐車場脇、水場付近の沢、豊富な残雪。ミズバショウ咲き始め。
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雨が上がり、傘・雨具も使用なし。ブヨが飛び交う中、準備中に宮城ナンバーの車入り。中高年夫婦連れ、ブヨに刺されないというお父さん(山いろいろサンと同様)、羨ましい。夫婦連れ、ささっと軽装で出発。
こちらは朝食を取り直し、念のためテントも詰め込み、飲み水もたっぷり持ち、大荷物でのんびり出発。タイガーバームをたっぷり塗りつけて出発。

AM9:15発、標高710m、鉱泉への歩道は残雪多く、雪道の通過がある。
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青紫の色合いが微妙なエンゴサクが満開。エンレイソウ・ニリンソウもチラホラ。小屋の物置と登山道慰霊碑の石碑。沢の湿地にミズバショウとリュウキンカ。

ジグザグ急坂から、支尾根。
スミレ・ツツジ・オオカメノキ・タムシバ、イワウチワは終わりかけ。ブナの大木と新緑・花の様子は確実に初夏の様子。ツバメオモトも芽吹き(五月の薔薇)。雨雫のコヨウラクツツジ。
緩い傾斜で歩きやすい登山道、ブヨが多く煩わしくマメに虫除け剤を塗りこむも、すぐに寄ってくる。相当のブヨ勢力。

ウスバサイシン、つぼみ達が多く、ようやく咲き始め。コロコロ愛嬌たっぷりの花(葉が芽吹きで花が良く目立つ)、見つけると楽しくなる。登り始め30分で雪道、真新しい足跡は無いので先刻の夫婦連れは古寺山へ向かったのだろう。
チシマザサの平坦地も水場も、雪で確認できず。広い雪面の畑場峰手前から鳥の声が賑やか。キビタキ・ウグイス・コルリ・オオルリ・ヨタカ(トラツグミ)。雪面にカモシカの足跡。

AM10:30標高1000m畑場峰分岐から先、はっきりとした夏道がなくなり、手持ちの赤布でマーキング開始、幅広い尾根歩き。紫ナデ、村山葉山が遠望。

ブナ萌え緑と残雪の白斜面を気持ち良く歩くはずも、「100万ドルのブヨ」以来の大量のブヨ!!!。いよいよ虫除けネットを被り、虫除けフル装備(それでも3箇所刺される~) 。

夏道は山腹のトラバース道だが、たっぷりの残雪斜面で、夏道を探す気になれず。手持ちの赤布でマーキングしつつ、尾根通し忠実にアップダウン。鳥原山周辺はホワイトアウトで視界が無く位置が確認できないと簡単に迷うので要注意。カモシカ・クマの古い糞が残る。

天気の回復が予想以上に早く、青空が覗く。

たっぷりの残雪の小朝日岳や古寺山がブナ林の奥に覗く。ブナ大木に芽吹きが綺麗。
偽ピーク1282mから大きく下って次のピークが鳥原山と知り、がっくり。近いはずの鳥原山小屋が遠くに行ってしまったかのよう。
大休止を取り、態勢を立て直す。

最後の急坂、小朝日岳とブナの眺めが素晴らしい。雪解け斜面にカタクリの花ポツポツ咲いている。雪解けの沢、豊富な水量。針葉樹の丘が、鳥原山湿原に間違いない。

PM1:45標高1390m、ようやく馴染みの鳥原山湿原の一角(と言っても今は雪原だが・・・)に到着。道標が雪面から覗く。ここから小屋まで一キロ表示。
一面の雪原、小屋への最短ルートで、桧に囲まれた丘の上の小屋を目指す。

いつものミズバショウの水場は完全に雪に埋もれ、その下流の沢筋・雪面50センチ下に穴が開き(先人の水場が掘られている)、コッヘルで給水。小屋の丘へ登る。
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PM2:00、標高1360m小屋の隣、朝日岳神社に参拝。新築小屋に入る。余計な備品なし、きちんと整理整頓された綺麗な室内。ゴザとコンロ台を借り、二階で荷を広げる。豊富な生活用水のおかげでガスも節約でき、ドリップコーヒー・山菜入り焼肉・ラーメンで満腹。数時間の仮眠。

目覚め、夕方の湿原散策。風が冷たい。御影森山を背景に鳥原小屋がかっこいい。
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ようやく地面を覗かせた貴重な雪解け湿原の一部にミニミズバショウ数株出始め。

                     卵のある鳥の巣発見。
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小屋に戻り夕食。小屋の窓からショボイ夜景撮影。しっかりした造りの小屋で暖かく熟睡。
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H18.5.21

朝焼け時の目覚め赤々とした空、今日も一日好天を予感させる日の出を拝む。
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素晴らしい朝焼けを迎え上機嫌で朝食・荷をまとめ、掃除、協力金投入・小屋ノートに記帳。忘れ物が無いかしっかり確認し、AM5:30出発。

風が冷たい。御影森山や愛染峠・葉山の様子を確認しつつ、経済距離移動、あっという間に鳥原山山頂1430m。AM6:15目前の小朝日岳がぐんと近く見える。主脈縦走路は雲がどんどん流れてくる。

歩きやすそうな小朝日岳への登路。

昨日の復路を戻る気もなくなり(赤布回収できず)意気揚々と小朝日岳へと向かう。ピッケルが有効、アイゼンは要らない適度な雪質、夏道よりも格段に歩きやすい豊富な残雪の道のり、足運びも楽チン。

登山道雪解け部に花多し(カタクリ・ショウジョウバカマ・ヒメイチゲ・)桁違いに残雪が多いが、一部尾根通しの夏道は露出している。登山道脇は、雪解けを待ちかねたように春の妖精たちが・・・カタクリ・ショウジョウバカマ・ヒメイチゲ・イワナシ(薄いピンク色)、残雪の割には、予想以上に花が多い。
ブヨが少々飛び交うもネットをつけるほどではない。トンビがゆうゆうと飛ぶも、足の獲物を落とし慌てて拾いに向かう様が可笑しい。

山頂直下は夏道を選び、カタクリを愛でつつの急坂。ひと登りで、ハイマツに囲まれた三角点と道標の広場・小朝日山頂1648m着。(大朝日の展望に感動・・・小朝日岳の儀式)。

AM8:00-8:30、大朝日岳の展望はこの先の方が良いので、数分の水平移動。途中雪面に今日のトレースがあり、古寺山経由の登山者のもの。これで古寺山・古寺鉱泉への帰路の不安も解消。

展望台からじっくりとから見る目前、大朝日の展望。稜線に雲が続々となだれ込むも、W字雪渓・山頂小屋・熊越に山頂へ向かう単独氏の姿見える。銀玉水手前まで朝日神社坂の雪が迫り、水場への鞍部の広場が無い。もう山頂まで楽に行ける道と雪の様子だが、さすがに花観賞には早すぎる。展望台と小朝日山頂(月山・天狗角取・障子岳・鳥原山の展望)、今回の山行最高地点で存分に展望を楽しみ休憩。

記念撮影後、古寺山へと向かう。グリセードしつつ下降。
早くも次の日帰り大朝日組の単独氏二人と交差。小朝日のトラバース道は死に行くような雪壁急傾斜で危険。皆、小朝日岳山頂経由で熊越へ向かっていく。

小朝日岳からの登山道は、さすがメイン通路、目立つピンクテープで、迷うこともなし。夏はシラネアオイ・キスゲ・ヒメサユリの夏道、今は雪解け部にショウジョウバカマ・カタクリがおびただしく咲き競う。

AM9:05-9:15古寺山山頂1501m、日帰り青年一人休憩中。最後の大朝日主脈稜線(大朝日~以東岳・天狗界隈)とピラミダルな小朝日岳の姿を愛でる。
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付近も、例年以上の大雪で雪堤が立派。立派なブナの枝振りと主稜線の風景はいつ見ても素晴らしい。主稜線の雲もとれ全容を現す。

畑場峰鞍部への急下降は、月山・天狗界隈を愛でつつ、グリセード三昧。
残雪の縞模様にブナの影が美しい。ブナの芽吹きは色濃く初夏の様子。残雪豊富でも、確実に季節は進んでいる。グリセード途中で四人組と交差。

芽吹きのブナ林にて、地元の人らしき長靴の高年齢のお二人と交差、よくよくお顔を見つめ、「もしかして・・・」聞けば、やはり!!!山頂小屋の名物管理人さんお二人(大場さん・佐藤さん)。改めてご挨拶し、「これから一緒に山頂へ行かないか??」お言葉に笑い、後にする。

ハナヌキ峰のトラバース道、残雪の急斜面・ブナの新緑が凄い迫力。水場の沢は出ているも、リュウキンカなどの花の影はなし。ピンクテープで迷わず。

山菜刈り風ハイカー数人と交差。マンサク・オオカメノキ・タムシバ・緑と花が増える。麓が近づくとツツジも出てきて色を添える。ブナと針葉樹の尾根道。
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ジグザグ下り。

キクザキイチリンソウ・ミヤマカタバミ・スミレを愛で、古寺鉱泉の赤い屋根が見える。ニリンソウ咲く水場。
鉱泉の玄関先で猫が遊んでいる。私達の姿に怯え逃げるも、ちょこんと床下から覗く様子が何とも可愛らしい。

AM11:40車十台程で賑わう駐車場。山菜狩り・ドライブの観光客、多し。

柳川温泉「大江町産直街道」来週末「山菜祭り」。柳川温泉入り。玄関先の売店で玉こんにゃく(絶品美味しい)を買い空腹をなだめる。天井の梁のツバメの巣。
ほどよい人の賑わいの温泉入浴。
車中、行動食の残りで飯豊町・めざみの里入り。牛串とコロッケを食べ、お買い得!!切り落とし飯豊牛を三パック購入。

大峠から会津西街道、渋滞なく、夜、無事帰宅。

この記事へのコメント

輝ジィ~ジ
2006年05月28日 21:49
相変わらず凄いPower!!発想からして違いますね。
今週は又、新潟方面とか、其のenergyの源は、何処から生まれるんでしょうか?
新たなお勤めも始まるようですが(オメデトウございます)ますますエンジン全開でしょうかね!!お次はドチラ??
2006年05月28日 22:43
輝ジィ~ジ様
いやいや(恥)、定例コースでして、緊張感なく歩いています。梅雨時は山菜採りがメインの山行なので。今回は、流石に大雪とホワイトアウトで万一に備え、テントを持参しました(以前はもっと元気で日帰りしてました)。新天地を目指す勇気が減退してます。
就職に励ましのお言葉頂き有難うございます。
仕事に差し支えないよう、早めの帰宅を心がけております(暫く???)