H18.6.24-25静かな残雪の大朝日連峰、詳細。

まだ、ひめさゆり咲き始め直前の記録です。
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H18.6.24-25…月山を取りやめ、静かな残雪の大朝日連峰。御影森山経由中ツル尾根下降。猛暑とブヨでヘロヘロ。カタクリ・ハクサンイチゲ・ウスユキソウ・シラネアオイが満開。ヒメサユリ咲き始め。朝の展望も良く飯豊と月山が浮かび、冷凍みかんの人と再会・ブナヒラタケもどきの山行記。

H18,6.24、
前夜発、道の駅仮眠。月山の駐車場代とスキー客の多さに驚き、山屋さんは大朝日へ方向転換。
山行地変更連絡を合流予定友人へ携帯連絡。
古寺から大規模林道経由、朝日鉱泉を目指す。駐車場にて、山菜取りの地元の単独氏と会話。このコースは上倉山と御影森山直下の二箇所の長い急坂が難儀だそうな。

今回は出遅れた為、ちょっとひねったコース取り(朝日連峰は原則全面幕営禁止です、これ以上はご勘弁を・・・)。
翌日山頂経由中ツル尾根下降、友人と再会プラン。十年以上前の初朝日で下山でしか歩いていない御影森山・上倉山のコースも登りとなれば、また雰囲気も違う。

真夏の最高気温の予報、すでに朝から暖かい空気。気がせくも、ブヨも飛び交い、タイガーバームを塗りつけ、AM9:00標高570m位、出発。
朝から快晴の空、大朝日川第二発電所の吊橋を渡り、登山道へ入る。
ツクバネソウ・チゴユリが満開・檜の植林。緑のウラシマソウも数多く、されど独立心強そうにポツポツと咲く。
弘法清水の冷たく甘露な湧水で喉を潤し、大朝日修験の旅の始まりの雰囲気もする。
終わりかけのギンリョウソウ・色の濃い大き目のシャガ。

植林からブナ交じりの天然林入り。
鳥原山分岐・御影森分岐から川というよりも渓谷沿の釣り橋を渡り、××家の墓と石仏に見送られ急坂入り。

ブナ林・ウスバサイシンが林床を飾る。朝日らしい原生林の歩き易い道のり。
飯豊山麓のようにすうっと伸びた見事なブナ巨木林の空間、青空に小朝日岳尾根が雪をまとい木の間越し見える。
風が涼しいブナ林とはいえ、陽射しもきつく、日焼け止めもコテコテ塗る。

林床に珍しいオレンジ色のスッポンダケの仲間が生えている。
ムラサキツツジやオオカメノキ、タムシバが残る。飯豊丸森尾根風、急登の尾根の取り付き、緑の森にレンゲツツジの朱赤が良く目立つ。地味なズダヤクシュと一年ぶりの再会。
大朝日稜線への一気登り・高度計グラフがぐんぐん上がる、妙にスカッとした気分。平地歩きで充分に筋肉もほぐれ、動きやすくなっているのだろう。

ブヨが煩くまとわりつくも、歩行中は取り付かず、休憩すると攻勢。
持参のタイガーバーム・ムシヨケスプレーが活躍。見事なブナ林原生林。マイヅルソウやユキザサと花に事欠かず、ブナの巨木の森めぐりは急坂でも楽しい。

AM11:30-11:50上倉の湧水が美味しくも大休止、いよいよブヨが増え、煩い。

愛染峠・小朝日・鳥原山を眺めつつ、潅木帯に差し掛かる。
谷間の残雪が近付けば、濃いの薄いの、様々な色のカタクリ群生があちこちと花開き、見ごたえのあるお花畑で、迎えてくれる。
中に、一輪不完全ながらもシロバナカタクリを見つけ嬉しくなる。

ここまでくれば、花も格段に種類も量も増え、ジョウジョウバカマ・ミヤマカタバミ・ツバメオモト・ミヤマカタバミ・マイヅルソウ・ミツバオウレン・ノウゴウイチゴ、ムラサキヤシオツツジ・コヨウラクツツジ、ウスバサイシン。種類も量も、大朝日らしく豪勢に咲き誇る。
そして、ブヨ攻撃もすさまじく、ネットを使うことになる。

結局、幕営地まで、ブヨの大群引き連れる羽目になる。
限度を超えたブヨ大群に、防虫剤の効果無し。ブヨ避けネットでしのぐ。
日焼け止めと防虫剤で、顔がドロドロ~。早くトンボが飛んでくれないかな。

暑さバテで、御影森山頂が遠くに見える。ハクサンチドリ・アカモノ・ヒメサユリ・シラネアオイ・ツマトリソウと、花が慰めてくれる。展望は主脈稜線は雲の中。長井市街・葉山が良く見える


PM3:30テント一張り分のスペースを選び設営、そばの雪渓で生活用水とユキザサ採り。
テントへ戻り、トリップコーヒーと焼肉山菜ラーメンにて食事。メッシュをしっかりかけていないとブヨが飛び込んでくる。

風もなく穏やか、雨にも降り込められず、ウグイスの声を真近に、幕営。夕方・朝の景色は予想以上の絶景。

H18.6.24
今日も好天を告げる見事なご来光、朝食、撤収完了。
張り切って平岩山・大朝日山頂への長い稜線歩きに入る。
AM5:40発。平岩山・大朝日を常に目の前に進む。付近もヒメサユリは咲き初め、蕾も青いものが多い。カモシカの食害に遭わなければ良いが・・・。
コケイランやシロバナハクサンシャクナゲ、今日も相変わらず登山道は花で楽しませてくれる。
谷筋の残雪多く、水場も雪の下。
ノウゴウイチゴの花や実が多い。相方の頭を塞ぐ潅木のトンネル。ドウダンツツジが終わって、花ガラが道に落ちているのが残念。


涼しい風の吹く稜線では、ブヨも少なく防虫ネットもいらずほっとする。小屋泊りの登山者の人影で賑わう山頂付近。期待のミヤマウスユキソウ・イワカガミのお花畑が出てくる。

AM7:15-7:30平岩山山頂1609mで、休憩移動中の三人の登山者と交差、挨拶。昨日は28人泊ったそうな。この応対が長井の雄筆の岳人・蒲生章氏と後で知ることとなる。
今日は磐梯山・飯豊連峰も早朝だけの晴れ、朝日から北方の山は一日良い天気。

ここからが、意外と遠い大朝日山頂への道。花はミヤマキンバイ・チングルマ・ハクサンイチゲが終わりかけ。イワカガミ・ウスユキソウが盛り。ムシトリスミレが珍しい。

這松に覆われた緑の朝日岳の肩から先、見事なウスユキソウとイワカガミの群生で、写真撮影のため足が止まり、これまでの好ピッチが崩れ、だらだらとなかなか山頂へ届かず。
イワウメの咲き残りがあり、今年も愛でることが出来た。

やはりまだまだ残雪模様多し。西朝日・袖朝日と、相変らず、岩と残雪で縞の壁となっている。袖朝日から続く新潟側の雪崩で殺ぎ落とされた岩壁と残雪はなかなかの見もの。暫し、写真撮影。いつ、あのルートを廻ることが出来るのだろうか。

AM9:00-9:30ようやく見覚えのある大朝日岳山頂1870m。
・・・真新しい石の山座同定柱が目を引く。まだ、月山・鳥海山が望める。
鷲が巣山と光兎山の特異な山容は、黒々としてもよく判る。日本海は見えず。おなじみの銀玉水雪渓から小朝日・鳥原山も大分融雪が進んだようだ。
早立ちの下山組の姿か、小朝日山頂に人影ひしめく。
母艦の様に西朝日奥で大きく横たわる以東岳、障子ガ岳・天狗角取山一帯も雪が残る。
袖朝日の奥に覗く岩峰と山は、大上戸山と岩場だろう。南方のビラミッド祝瓶山へのデコボコ尾根道。
いつになったら、中沢峰と葉山はつながるのだろうか。飯豊方面は既に雲の中。
暑さバテ、すっかりヘロヘロの身、やはり体力の消耗激しく、十数分の休憩が必要。
竜門から来たというグループと会話。あちらは38人泊との事。ユウフン山付近のヒメサユリはまだ蕾で、これから下降の熊越に期待するとの事。

定番ながらも朝の展望、素晴らしく暫し撮影。残雪の山々をバックに、毎度の事ながら素敵な登山道風景。特に北方の展望が良い。

山頂や花も無事、堪能し、中ツル尾根の下降のお楽しみは、もしかしたらの再会。
麓に目を向ければ、濃緑の森に朝日鉱泉の建屋がキラキラと輝く。今頃、どの辺りを歩いているのだろうか。

これで登りは無し、嬉々と下り始める。ハイマツと岩峰の岩場混じりのやせ尾根に差し掛かり、ハクサンイチゲ・ヒナウスユキソウ。ハイマツの緑の波が、新鮮に見える。
最後のハクサンイチゲ・ウスユキソウを愛で先を急ぐ。山形側に入ると、風もなく、熱気が篭ってくる。ブヨも昨日ほどではないが、飛び交い始める。

ぐんぐん下降、どんどん朝日山頂が見上げるように景色が変わっていく。中ツル尾根左側の岩壁と残雪の山容は豪快そのもの。岩肌に融雪水の沢音が聞こえる。
右の熊越から銀玉水あたりの、のんびりした稜線が羨ましい気分。
大汗ばみながら、壮快な展望を楽しみつつの歩行。ハクサンチドリもチラホラ。新鮮なタムシバ・オオカメノキ・花もシラネアオイ・イワカガミ・ミツバオウレン・キジムシロ、初夏の花も増えるが、イワカガミがまだまだ勢力範囲。
見覚えのある雪渓縁の崩落地、あのシラネアオイはない。ウグイス・カッコウの声が響き渡る。

付近の残雪もほぼ消え、枝が道を塞ぐも、生き延びて花や葉を茂らせる逞しい様は、したたかな植物の生命力を見せ付けてくれる。ミネザクラは既に青い実をつけている。
ウコンウツギ・ツマトリソウ・イワカガミ、花がいろいろ咲き乱れる。猛暑の日照りの中、ようやく、展望の尾根道・低潅木帯を抜け、待望のブナ林に変わる。

潅木帯からブナ林に入り、ムラサキヤシオの紅の彩りが美しく、残雪の山と青空に浮かび、ウラジロヨウラク。昨日よりも雲が多目ながらも、青空があり、陽射しもきついも、さすがブナ林。
渡る風は涼しく、ブヨの攻撃があるものの、過ごしやすい。飯豊御坪風小広場にて休憩。

登りの日帰り単独登山者二人と交差、意外と賑やかな中ツル尾根登山道を実感。
一定の間隔で急登と水平道の交互、ブナの巨木も素晴らしく、雰囲気は良く、見た目よりはずいぶん歩き易い。
AM11:10-11:45、友人から電話が入り、何のことは無い、すぐそばの水場「長命水」1060mの鞍部で合流。携帯電話よりも生声が良く通じた山中(笑)。冷凍みかんとラスクの差し入れを遠慮なく美味しくいただく、暫し歓談。

倒木が登山道を塞ぎ、歩き辛いが、続くブナ林の急坂の下降。
ブナ巨木林から変わり、キタゴヨウマツ混生林、フカフカの木の葉、木の根っ混じりの歩き易い道のり。松の香りも漂い、森林浴モード全開・気持ちのよいプロムナード。
沢音近付き、尾根からジグザグの急坂下り。

PM12:50沢歩き末端「出合」の吊橋着。ここまでで、高差1200m余、山頂まで四キロ四時間・鉱泉まで四キロ、山奥深い中間点。
ハルゼミの声が賑々しい。

付近の渓谷というより滝、こうしてじっくり眺めると、奥入瀬渓谷よりも原始的な素晴らしい景観。沢屋ならここも絶好のコースなのだろう。真夏でも涼しい事間違いなし。

ここから下山路のマイナスイオン・オゾン満喫、渓谷めぐりの遊歩道並の歩き易い道。
沢を眺めつつ、早く歩きたいも、もう足はヨレヨレ・鈍足。ブナ林から本流脇に降り、オタマジャクシも黒々とたくさん泳ぐ水溜り・渓谷の岩場にて休憩。
キジムシロの黄色い花、暑いくらいの陽射しも、涼やかな渓谷の風で凌げる。右手の小朝日・熊越鞍部雪渓が近い。計、吊り橋三本渡る。

山開き後なので、登山道の手入れは済んでいるが、いたるところに修復・付け替え歩道があり、例年よりも登山道が相当荒れた様子。
沢沿いのブナ林のアップダウンが続く。

大人しくも鎌首もたげ、赤い舌をチロチロさせた蛇(ヤマカガシでした)と遭遇。マムシにしては模様や頭が違うし、大人しいので、50センチほど接近して、写真撮影(知らないっちゃ、恐ろしい・・・)。ネット検索すると、こちらからいじめなければ、大人しい平和的なヘビ。ヤマカガシという、非常に大人しいけど毒蛇・・・どおりで、逃げなかったわけだ。

御影森山分岐道標の平坦地は、よくよく見ると、古い建屋の跡があり、基礎も叢の中に残っている。
ポリ柄杓付の弘法清水の冷たい湧き水で喉を潤し、大朝日川第二発電所着。PM2:50着。
駐車場には5・6台の車。

友人の案内で、朝日自然観の雲上林道ドライブ。
朝日連峰ビューポイント経由、コンピニさたけ商店経由いつもの芋川温泉(¥150)で貸し切り状態の入浴。
空飛ぶ豚ちゃんの食堂で味噌ラーメンと山菜蕎麦・ミズとろろで腹ごしらえ。

白鷹町の杵や分岐にて友人と別れる。

何時もの通岳路。会津田島・矢板経由(全工程一般道)で、夜、無事帰宅。

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