20060704-05ヒメサユリ満開。日暮沢から竜門小屋泊、大朝日山行詳細

H18.7.4-5…思い立ったらひめさゆりの大朝日連峰。日暮沢から竜門小屋泊、大朝日・小朝日・古寺山の周回コース。すんごいご来光と満開の花。朝の展望も良く月山が浮かび、お楽しみの代償は大きな靴擦れ、山行記。
画像


関連記事・・・速報・花写真を見たい方はこちら

H18.7.4、
梅雨の景色とヒメサユリを楽しみに再び東北・大朝日連峰入り。初心者の頃、大朝日のこのコースは初めての小屋泊、着替えも無い最軽量装備で風雨の入山。一泊二日(竜門小屋泊)。定番の大朝日でも今時のこのコースを登るのは、数十年ぶり。以前、ヒメサユリがダメだった年があり、以来、すっかりご無沙汰ではあったけれど。

定時の前夜発、道の駅で仮眠。寒河江から西川町・大井沢経由、日暮沢を目指す。閑散とした日暮沢小屋前駐車場標高600m、二台の車(栃木プラドと山菜取りの地元の軽自トラ)、駐車済。樹液のシミに懲り、山桑の手前で駐車。
残念ながら今回はコンパクトデジカメで軽量化。曇り空の日暮沢駐車場。水場にバケツと大きなアルミの柄杓。小屋のトイレが真っ暗で怖くて使えず。行動の水分はアセロラ900ccと水500cc。

AM6:20発、熊鈴鳴らし、歩き始めの急坂、「キョロロロ・・・」アカショウビンの声。巨木・原生林に囲まれた歩きやすい登山道。だが確実に道がこなれ過ぎ、入山者の多いコースを物語る。ツヤツヤのイワウチワの葉が緑の原に、新鮮なギンリョウソウが盛り。山ツツジ・マイヅルソウ。

AM9:00-9:10麓を見下ろせる水場にリュウキンカ残る。ガクウラジロヨウラク・キスミレ・スミレが咲きそろっている。花を愛でるのに事欠かない道。

清太岩山頂が半分雲に隠れている。マイヅルソウ・ズダヤクシュ・ミツバオウレン・ショウジョウバカマと初夏の花。7月というのにまだ残雪がしっかり残っている登山道の残雪を踏み崩し、支尾根の肩に着く。

ここから霧雨が濃くなり、傘と雨具着用。風も強いのは、荒れた庄内側の影響。カメラの濡れと蒸れに注意しつつ要所を撮影。ノウゴウイチゴは花と実。

AM10:35-10:40清太岩山1465m通過。アカモノ・ミツバオウレン・ハクサンシャクナゲ・ゴゼンタチバナ。PLフィルターが使えないので、今回は落ち着いた花の色で撮れるはず。

天気悪くも、花に事欠かず、タニウツギ・ドウダンツツジ・マルバシモツケ・ナナカマドと、花めぐりの雨っぽい霧の中。日焼けと虫の心配が無く涼しいから、まあいいさ。今年、ようやく新鮮なサラサドウダンツツジ・ドウダンツツジに間に合った。

風雨強くなり、AM11:25-11:35ユウフン山1565mから本格的な荒れた天気、これでは入山者もさぞかし少なかろう・・・予想以上の悪天に嬉しいやら悲しいやら。初めてここを歩いた時も梅雨の雨の中だった。ヒメサユリも咲くが大分痛めつけられていて写真を撮る気にもなれない。

ウコンウツギ・ハクサンチドリは元気そのもの。他の季節は恒例の勝手知りたるお馴染みの道なので不安は唯一、竜門山直前の雪渓の道迷い。用心の為、笹や枯れ木で目印を20本集め、そこに備える。

緊張の面持ちで雪斜面に取り付くと、20mの登りで夏道と合流、使った目印は5本。万が一の往復の下降も、これで一安心。草付を見ればシラネアオイ。夏道すぐに竜門分岐の標柱。

PM0:10-20標高1688m。主脈稜線の風雨強く、迷わず竜門小屋へ向かう。大きな赤ガエルが元気に飛び交う。くたびれたハクサンイチゲ・ミヤマウスユキソウ。ミヤマダイコン・赤が濃いコケモモ・オノエラン・ハクサンチドリは元気。今回も霧と雨風に濡れボンヤリ浮かぶ竜門小屋入り。

PM0:25無人の小屋入り。水が引いてあり、水洗トイレも使用可。二階で快適に使わせてもらう。床の浮いた所は修理済み。濡れ物を干し、着替え、陣地を広げ落ち着く。寒いので久しぶりにカイロを使う。
カップラーメンの食事にかかる一時間後、山梨の岳人追加。一日中風霧雨止まずの竜門小屋は二組泊。明日の好天・大朝日・古寺山の景色・ヒメサユリに期待を託す。明るいうちからの熟睡。

H18.7.5、AM3:10時計のアラーム。静かな夜明けに飛び起きてみると、モルゲンが始まっている。先週に引き続き、それはそれは素晴らしい朝焼け・ご来光(天気悪化を物語る)。
展望の良い二階の窓から、朝食・撤収と写真撮影に忙しくも、ミニ三脚付きのカメラで張り切って写真を撮る。このときだけでも、山中泊の醍醐味。一眼レフで撮りたかったが、まあ仕方が無い。赤い空と雲海に月山が浮かぶ。ユウフン山方面 以東岳方面 相模尾根・鷲が巣山方面。めくるめく光のショー。

荷物をまとめ、掃除、気持ちよく料金を払い、AM4:30出発。朝の竜門小屋と寒江山・以東岳が輝く旅立ち。(いいのかな、朝からこんな良い思いをして・・・)

さすが主脈縦走路、花多し。オノエラン・クチバシシオガマ咲き始め、ミヤマダイコン。やはりハクサンイチゲは蕾もあるがイマイチ。ウスユキソウは緑濃い。ヒメサユリの蕾も多い。

 AM5:20-6:00西朝日岳1814m分岐より、今まさに雲が取れようと怪しく姿を見せる大朝日岳(遠いな)。中岳と大朝日岳(ガスが取れると近いな)。ここもミヤマウスユキソウも終わりかけ。左手の雪渓を歩きたくも、クレバスが怖く、大人しく夏道をトコトコと下る。ダイコンソウ・コケモモ・早咲きのキスゲ・アオノツガザクラ。

それにしても豊富な残雪、6月の山を歩いている気分。

中岳から直下、懐かしい金玉水の元テント場、ようやく地表を見せる。雲の中から小朝日・古寺山。煙立つ大朝日小屋への登り。

AM7:20-30大朝日小屋にて休憩。前回よりも展望の期待が少ない山頂は行かず。思いは既に熊越のヒメサユリ群落へ。

銀玉水への下降も雪融け進み、すぐに階段歩き。隣の二週間前の中ツル尾根や好きな谷間のブナ景色が懐かしい。
AM8:45熊越まで、大朝日連峰有数のヒメサユリ街道を堪能。交差する10人ほどの登山者も皆ニコニコ笑顔で花巡り。あ~、良かった!今年はカモシカに食べられていない。
青空のヒメサユリも良いが、幽玄の世界のヒメサユリの味わいにも、最近目覚めた。この心境にたどり着くまで、十数年かかるとは。

ウサギギクが一輪。ヒメサユリの蕾の多いところはハクサンチドリ畑。思い出のブナの木もあり、懐かしく嬉しく・・・。あっという間の通過。汗を滴らせてから見る山のヒメサユリ、いっそう綺麗に見える。これで、寝不足・遠距離ドライブ、昨日の風雨も苦労も完全に吹き飛ぶ。

AM9:15-30、雪の心配も消え、展望も消えた小朝日トラバース終点にて早めの昼食休憩。付近のユキザサ・タケノコ採り。今日もアセロラが美味しい。

ここもドウダンツツジが残っている。古寺山への道、ブナが素晴らしい枝振り。今日は霧に巻かれ幽玄の世界、何度通っても飽きない景色。雲の下で展望が無くても、花・木を愛でるのが梅雨ならではの楽しい山行。

古寺山への道もすっかり雪が消え果て、ノウゴウイチゴの花や実が多い。キジムシロ・白黄ニガナ・ハクサンチドリ・シラネアオイ。

谷筋の残雪が多かった影響か、古寺山付近のほうが遅れ気味のヒメサユリ開花状況(ヒメサユリ五部咲き)(まだ蕾も多し)・・・・今週末が満開見頃だろう。
イワカガミ・赤味が濃いミヤマカタバミの花も残る。ミツバオウレン・ツマトリソウ・マイヅルソウ・ムラサキヤシオツツジ・ズダヤクシュ・ウコンウツギ・ノリウツギ。

AM10:10-20稜線の展望無く、ヒメサユリに彩られた無人の古寺山山頂1501m。山麓は見えるが、まだ遠く、両足の靴擦れも痛く、ため息が出る。
下降にかかると、ガイドツアー「森林浴を楽しむ会」10人ほどの中高年女性グループと交差。ヒメサユリを教えると彼女達、元気回復、数分後、歓声の声が聞こえてくる。
もう一組と交差、山中のヒメサユリの様子を問われる。登頂目的でなく日帰りでヒメサユリを愛でに来た様子。

AM11:00-10古寺鉱泉と道を分けるハナヌキ峰1196m分岐にて休憩、さすがに疲れた。ここの景色は久しぶり雪の無い緑濃い林の風景。ブナの原生林が素晴らしい。

ここからは誰とも交差なく熊鈴を鳴らし、淡々と下山。登山道の状態は、人気が少なくも歩きやすく気持ちが良い。沢音が近づき、急下降。
竜門の滝が分からずも綺麗な沢を眺め、鬱蒼とした沢沿いの道から、林道終点着。ガクアジサイが夏山の季節到来を告げている。

沢を眺めながら林道歩き十数分、カラマツの植林から、日暮沢駐車場へ戻る。今回はブヨも少なく防虫ネットもいらずほっとする。

PM0:50、車五台の賑わい。荷物の整理、靴と装備の水洗い中に、山梨氏が下山、挨拶。ハンドルを握り、帰路の途に着くも、例の山梨氏が林道を歩いている。車に乗らないかと声を掛けるも、氏の予定通りの行動と断られたので、お先に失礼する。

大規模林道から柳川温泉への車道で、ニホンカモシカとご対面。下山直後の自宅への電話連絡で、追試を知り、帰宅決定。舟唄温泉にて入浴、久しぶり、本場喜多方ラーメン、味が変わって、おばちゃんも愛想よく、やや拍子抜け。さすがに、疲労の果て、途中の道の駅で、沈没。
翌日の朝帰り。

表計算の追試、両踵に見事な靴擦れ、五件の山行記録の宿題、山積み・・・。

この記事へのコメント

2006年07月14日 13:48
初日の天気模様を見て、可愛そうに!と思ったけど、翌日は羨ましい!に変わっていました。(笑い)
靴ヅレ大丈夫ですか? 山行記録も気になっているようだし、せっかくの山行がストレスになってはねぇ。
たくさんの山行記なので、端折ってこの記事に代表コメントさせて頂きました。(^_^;)
2006年07月14日 16:21
山いろいろ様
長話にお付き合い戴き有難うございます。
連続で気持ちの良い、朝日のご来光で、ここで今年の山運を使い果たした気がします。
残る山行記録は「秋田駒が岳」分ですが、半日あればまとまります。靴擦れも、オロナインと温泉が効いて大分快方に向かってます。雨の三連休の保養の山旅で無理しません。さて、どこへ行こうかな???。