霧風雨の白馬三山稜線~鑓温泉テント泊~下山

(今回は豊富な残雪を考慮し、アイゼンなしの代わりにピッケルを使っています)

ようやく景色の楽しめる山行になりました(写真は、鑓温泉トラバース道にて)
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20060729(土)

昨日の風が収まり、村営宿舎の外の乾いた霧風の中、携帯にて下界へ安否連絡。
空いてきた乾燥室にて、装備の乾燥。幕営を諦め、素泊まりに切り替えた同族も数組いて、肩身が広くなる。

朝の食事は、レトルトを調理したもの(ふかひれあんかけ白粥・親子丼・豚汁・おろしハンバーグ)を食堂で天気予報を見ながら、ゆっくり食べ、今日の行程の再確認。
幸い、体調も回復、明日の梅雨明けの兆しもあり、予定通り、鑓温泉へ向かう。

本館は掃除の為、連泊者でも一旦、荷持つをまとめ別館レストランにて待機。こちらも鑓温泉までなので、天気待ちで暫く休憩。

昨日のケーキセット及びコーヒーの価格が若干値上げされている。確かに昨日は平日金曜日。今日は土曜日・・・・昨日が平日のサービス価格だったらしい。

時間切れで、昨日に比べれば、風は弱いものの霧雨の中、出発。
ピークを踏まず、ひたすらの行軍、カメラの出番なし。

テント場周りの花畑、ウルップソウは終盤、クロユリを数輪見つけ、ハクサンフウロ・
クルマユリも咲き始め。お花畑を彩るピンクはテガタチドリがメイン。斜面にシナノキンバイ・ハクサンイチゲの黄色と白の帯。

晴れたときの景色や花の様子は頭の中にインプットされているので、通い慣れた登山道、各休憩ポイントで息継ぎ。

コマクサがポツポツ、ここでも、踏み込み足跡が目に付き、がっかりする。

風雨に対応したタカネシオガマの花の様子、いたく感動する。ミヤマシオガマは終わり。
チョウノスケソウ・ミヤマオダマキ・イワベンケイは残り花。
昨年よりも開花が進んでいても、たくさんのミヤマアケボノソウが蕾なのは雨天の為だろうか?。

ミヤマアズマギク・タカネヤハズハハコ・ミヤマクワガタ咲き始め

白馬鑓への登りの岩場の花畑、シコタンソウとイワツメクサ満開。

予想通り、日当たりのよい無雪地帯は例年以上に花は進み、積雪部の花は遅く、種類は多くても一面咲きそろったお花畑の雄大な眺めはシナノキンバイ・ハクサンイチゲの黄色と白の帯位の様子。

風で飛ばされるほどではないが、手袋は手放せず。
雨粒も増えたり、上空が明るくなったり、めまぐるしい気象変化の中(幸い雷の危険は無い)。展望も無い中、ピークを踏む気はさらさらなく、鑓温泉分岐直下のスペースにて、ようやく、のんびり休む気になる。

分岐から下、豊富な残雪の大出原。チングルマ・イワカガミ・ハクサンコザクラ・ハクサンイチゲ・アオノツガザクラを愛でつつ下降。雲の切れ間に、山麓の景色が見え隠れ。ナナカマドの花が遅れ、少ない。

                     ミヤマキンポウゲとハクサンイチゲ
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                     ハクサンイチゲ
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                     チングルマとイワカガミ
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                     ハクサンコザクラ
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         雲の切れ間に、山麓の景色が見え隠れ(大出原口、豊富な残雪)
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にわか雨の鑓温泉上の鎖場にて中高年の団体の尻尾につき、渋滞。鑓温泉の引き水の沢沿いの道。キヌガサソウ・シラネアオイ。日当たりの良い岩場にニッコウキスゲ・ヨツバシオガマ。

小屋が見えてからの鑓温泉上部はべったり付いた雪面の下降。平坦地が少ないテント場に急ぎグリセード駆け足で団体を追い越し、小屋入り(テント場着)。

                鑓温泉上部はべったり付いた雪面の下降
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二張りのテント先客。水はけの良い、風も弱いテント場。予定の地は空いており、すかさす陣を広げ設営。銀マットを敷き、これでいつもの調子が戻る。小屋へ受付、入浴代込み800円。

昨日の雨の水分、テント内側の低い角にコップ二杯の水が集まる。

                 水はけの良い、風も弱い、テント場
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(鑓温泉、女湯(内風呂湯、温度36度)、男湯(混浴露天湯、温度40度))
※男湯(混浴露天湯、温度40度)は20:00~21:00女性タイムなので、不満の女性客、そこでようやく落ち着く。完全な天然温泉なので、残雪の量に応じて、今年は特に湯温度が低い様子。

それにしても、20:00入浴のほとんどの女性客、開口一番、「あ~、あったかい~」は、実感がこもっている。ご苦労様でした。

夕立の雨、ゴアライズにマジックマウンテンのレインフライが良く効き、内部は快適なテント生活。持参のサンダルも便利。カレーライスとラーメンの夕食、熟睡。

20060730(日)

早朝のラジオ、梅雨明け宣言。ここは雲海ギリギリの標高で、感動のご来光は無し。照る陽射しがうれしく、テント床面の乾燥、のんびり遅めの出発。

豊富な残雪で、小屋からの下降・トラバースも雪面歩きが多く、雪道に慣れた身とすれば例年より歩きやすい。

                             鑓温泉直下
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                    鑓温泉から小日向コルを眺める
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山を雄大に見上げる位置のトラバース道で、青空と雪の山肌・緑を思う存分撮影。
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                        トラバース道核心部
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小日向コル付近の花チェック。ノビネチドリ・オオサクラソウ・キヌガサソウ・タテヤマウツボグサ・シロバナホタルブクロ・イワオウギ・ギボウシ・キンポウゲ・シナノナデシコ(咲き始め)・ミヤマアズマギク(咲き始め)。

                            テガタチドリ
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                          ノビネチドリ・オオサクラソウ
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                          キヌガサソウ
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                           タテヤマウツボグサ
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                          シロバナホタルブクロ
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                            ギボウシ
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                           シナノナデシコ
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ミズバショウ・キスゲ・キンコウカ(咲き始め)・ミヤマシモツケ(咲き始め)・ワレモコウ(固い蕾)
オタカラコウ
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青空でもダケカンバ帯・樹林帯・雲多く、ブヨは少なく、快適に下山。

                 我が身とだぶる・・・カタツムリ
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午前中に駐車場着。駐車場の脇の沢にて、泥落とし。八方の湯はまだ準備中。予想外の小屋泊の大出費で緊縮予算とはいえ、昼食は信濃大町駅前の「天おろし蕎麦」、緊縮予算の一般道の帰路途中、青木村の格安温泉(村民外でも同等料金300円)。

軽井沢渋滞無く、松井田妙義から高速・北関東道へ廻り(ETC通勤割引)、渋滞無し。予定より早めの帰宅。

                帰路の浅間サンラインからの浅間山方面
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この記事へのコメント

輝ジィ~ジ
2006年08月01日 05:56
ミーさま
難儀された分、お天気の回復と、沢山の花々たっぷりと鑑賞できたようですね。良かった。。それにしても凄い花博士、感心します。併せて今年の残雪の量には驚かされます。タフですね~
2006年08月01日 10:53
輝ジィ~ジ様
三日目でようやくいつものペースに戻れました(笑)。花博士なんてとんでもない!!!。毎年同時期、同じところを歩けば、旧友に会うかのように、おなじみの花に会うわけで、嫌でも覚えてしまいます(それでも、花の名前・自信が無い・・・)。ここは、秘境の温泉めぐりでも、ノンビリ楽しめますよ。お薦めです。
masa
2006年08月01日 16:56
初コメントさせていただきます。いつもコソット拝見させていただいておりました。登山2年目のmasaといいます。
テントミータカさんのテント泊縦走には、いつも憧れております。冬山・残雪の山・さまざまな花たちの写真を見る度に、いつか同じような登山をしたいと思っています。(まだまだ修行が必要ですが・・・)

実は、山行記録を拝見して、若いタフな男性と勝手にイメージしていたもので・・・。失礼いたしました。

今後もレポ楽しみにしております。
2006年08月01日 18:26
masa様
こちらこそ、初めまして!!。でも、皆さんのブログでコメントを見かけますから(勘違いではありませんよね?)、あまり初めてのような気がしませんね。暖かいコメントをいただき大変嬉しいです。ほぼ、自己満足の世界ですから。

PC前で、のけぞって笑ってしまいました・・・。「若いタフな男性」って「しげだん」様ですかね~、最近お見かけした限りでは。節操無く、山を歩いて、自分の性別年齢を気にしていなかったもので。老若男女、山では平等です。(老・女の方が強い?)
masa様もURLございましたら、次回、ご明記下さい。沢山の方のネット上で公開の記録、とても参考・刺激になりますよね。




2006年08月01日 18:30
・・・と言いつつ、コメントの設定に「URL」を載せ忘れた駄目な私・・・。(今、直しました)
2006年08月01日 20:40
白馬レポ、興味深く拝見しました♪お花がいっぱいですごい!!!っていうか、みーさんはジィ~ジさんのおっしゃるとおりお花博士さんだと思ってますよ~☆彡すんごいお詳しいですものね。私もがんばって覚えたいです。
それから、みーさんが男性か女性かという話は、ナント!我が家でも議論になったことがありました。最初はやっぱり男性なのかなあ?って思ってたんです(スミマセン!)。で、うちの母まで巻き込んでの議論になり、「絶対女の人だよ~」って結論に至りました(笑)。それほどみーさんはパワフルで魅力的なんですよね!
そうそう、雪渓の落石は怖いですね。土曜日は針ノ木雪渓でも死亡事故があったのだとか。でも、どうやって避ければいいのか分かりません。。。
2006年08月01日 23:15
しげぞう様
またまた、PC前で、のけぞって笑ってしまいました・・・。「ヘナチョコ」なんだけど。しげぞう隊の迫力には負けます。頭も老化が進んでますし。
「針ノ木雪渓で死亡事故」も、聞いておりました。やはり、飯豊の「石転び沢」名前に代表されるように、沢沿いの雪渓歩きは基本的に危険な行為ですよね~。
今年は特に残雪も多く、浮石も多いですよ(夏の熱気で融雪が進むし・・)。入山するとなれば、全神経を尖らせて、通過するしか無いでしょう。
2006年08月07日 14:14
アルプス山系中、唯一?白馬岳には登った事がなく、興味津々に見させて頂きました^^
新潟に住む娘に会いに行くという口実で来年はぜひ白馬にチャレンジしたいっすね~^^;
2006年08月07日 19:37
やまおやぢ様
初白馬の方に、お薦めのルートは、白馬大池から山頂・鑓温泉のコースです。涼みに雪渓歩きがご希望なら雪渓登りになりますが。岩手山日帰りされるのですから、ホテル並み豪華な山小屋泊の白馬登山、楽チンですよ。
私も、初白馬は白馬大池から歩きました。(昔、ゴンドラはなく、マイカーで栂池自然園へ入れました)。