8/4、静かな山歩き?篤志家向け、「有明山」。

H18.8.4…燕岳の人気に恐れをなし方向転換。有明荘裏から裏参道コースで「有明山」。渋いコースで静かな哲学的山行。有明荘の温泉施設もよい日帰り登山。

 前日の白馬・八方尾根―唐松のピストン疲労で早起きが出来ず、道の駅で二度寝。ボンヤリ霧がかかるのも、今日の天気も真夏の晴れの証拠。国道を南下、冬の長い林道歩きの思い出も懐かしく、イワツバメの洞門に猿をみて中房温泉入り。

交差する車の様子から、常念方面の林道災害もあり、例年に増してこちらの人気の高さに怖れをなす。昨日の八方尾根で、人疲れもしたし、予定の燕岳往復は止め。隣の渋山「有明山」を中房温泉・有明荘からピストンに計画変更。

 標高1460m、朝の冷気で涼しい。車中で朝食、準備中にも、続々と車が入場。皆、燕岳へ行く様子。軽装なので、今の出発時間でも往復できるらしい。

が、よく考えてみれば、「有明山」は、初めての山。たしか、数年前、名古屋の友人が登って、いい山だよと、便りをくれた山。ぐ~んと、こちらの魅力度アップ。と、目前の登山口から有明山に入山する奇特な中高年グループ。よしよし、これなら心強い。

数十分後、AM7:00こちらも張り切って登山開始。登山口の「危険・注意」看板が物々しい。花の期待も無く、一眼レフデジカメの電源も心細いので今日はコンパクトデジカメ。背の高い笹と植林帯の急坂が続く。ロープや踏み跡の様子からも、裏参道として開通されたのち、それほど荒れた様子も無く、不人気さを物語る。

飯豊の急坂を思い起こしつつ、日陰で涼しく快調に飛ばし、先行の中高年グループを追い抜く。カラマツと帯と変わり笹の背が低くなり、斜度も緩い尾根に到着。ここで、小休止。

AM8:15、「温泉1.3キロ、山頂1.7キロ」道標通過。露岩は花崗岩、天然の針葉樹林帯にかかると、日光の山みたいな気もしてくる。久しぶりの静かで落ち着いた針葉樹林帯も悪くない。コメツガ林床の緑の葉がイワウチワかと思いきや、残り花のイチヤクソウ。

このあたりから何やら猿の糞臭い(独特の青臭い臭い)。合戦尾根も人気がなければこんな感じなのだろうな・・・と思いつつ先を急ぐ。

人気も無く静かなので、ホシガラス・メボソムシクイ・ウグイスと、鳥の声が良く響く。久し振りの未知の山となれば緊張感があり、これからの熱気を考えると、あまりノンビリ休んでもいられない。まだ山頂らしきものも見えないし、足場の悪い所も通過していない。

山腹のトラバース道から、唯一のお花畑通過。ミヤマママコナ・ハクサンオミナエシ・アキノキリンソウ・ミネウスユキソウ。
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・・・と、期待通り、鎖場・岩ボルト・ロープ・難所が出てくる。そろそろ陽射しも照り付け、緊張して通過・・ふと左足を見ると、いつの間にか見事に猿の糞を踏みつけていて、さっきからの臭いの元を知る。粛々と木の枝で、靴底をこそげ落とし、先の泥道で洗浄し、すっかり綺麗になり落ち着く。

岩場からようやく山頂らしき影を確認。結構遠い。

必要最小限の整備がされているので迷うべくも無い、安心な道のり、鎖場を過ぎれば足元も安定した針葉樹林帯。鳥の声と木漏れ日・シャクナゲの林床。落ち着いた雰囲気の良い道のり、「合目」石標もあり、いかにも「裏参道」らしくなる。
                   地味です
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                   渋いです
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                   でも、ぼけ~っと歩けません
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途中、赤テープの枯れ幹を不思議に仰ぐと、宙吊りの大木で面白い。
                   ・・・・・?
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                  なるほど・・・
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大町側を望む尾根通しに道が変わると、渡る風も涼しく、ようやく北アの一角に出たことを感じる。シャクナゲの残り花一輪。

AM9:40ここが八合目で緩い斜度で進み、岩場の急坂一登り。枯れ木の様が、西上州・南天山を彷彿させる山頂尾根。陽射しが強烈に照りつけジリジリ日焼けしそう。

この暑さでは、山頂でのんびりしていられないな・・・思いながら進む。

AM10:00立派な「有明山」2268m山頂広場、神社着。安曇野側からの登山者がいるかと思ったが無人の山頂。お参りと雲多くもなんとか山座同定。浅間山・北八つ・南ア北部・霞沢岳・蝶から常念山脈・餓鬼、蓮華・鹿島槍。ピカピカの鳥居は避雷針を兼ねているそう。雲が湧くも、ここは容赦なく日差しが照りつける。この先にも二つのピークがあるようだが、神社まで来ればそれで充分、手前の樹林帯で大休止を取るべく、早々に退散。
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山頂直下、フカフカの針葉樹林帯の広場にて昼食休憩。

AM10:40発。すぐ先、八合目付近で、先ほどの6人組と交差。ラストの人と会話すれば、表参道コースは土砂崩れで通行禁止だそうな。この山の手強さを話し、別れる。結局、山中であったのはこのグループのみ。期待通以上の静かな山中・行程、これもまた良し。

PM0:00-0:40、岩ボルト・ロープ鎖場・難所も通過し、4合目のイチヤクソウの林にて、安堵の昼寝。急坂の下りも早く、時間もありPM1:00「三段の滝」へ寄り道。展望台からの眺めは、木の枝がかかり、大したことも無いが、お宝発見。2Dの山火事予防の看板。これは初めて見る傑作!!!。(可哀想な兎さん・・・・)
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PM1:40満車の駐車場着。渓谷がそばなので渡る風が涼しい。

車を移動、新装後の有明荘の温泉・入浴。以前のイメージはすべて払拭された豪華な温泉に感動しつつ、ゆったりと入浴。いす席・畳席・山雑誌も豊富な休憩ルームにて居心地の良く、ごろ寝と読書。これからも愛用しよう。(さすが、燕山荘グループの委託経営、豪華デラックス)

これで600円はお得。帰路の玄関口で温泉玉子を岩塩の塩で戴き、甲府へ移動。

この記事へのコメント

2006年08月10日 13:31
たしかにこの時期の合戦尾根は、ストレスが溜まりそうですね。有明山を選んで賢明でしょう。
有明荘の新しい風呂にも入りたいなぁ。
いろいろとご心配をおかけしました。ゆるゆると頑張ります。
2006年08月10日 17:19
101番目の日本百名山、おつかれさまでした。(雑誌には、百名山として掲載されたのですが、本の出版の時に深田自身が登っておらず、草津白根山に差し替えらてしまいました)
はでな山ではないけど、ひと昔前の北アルプスのアプローチの感じを体験できたのではないでしょうか。有明荘は、お気に入りの温泉。ただ、ここの生ビールに誘惑されると、昼寝をして、風呂に入り直してと、行動不能に陥る。
2006年08月10日 18:27
山いろいろ様
燕の賑わいが嘘のような静けさでした。確か、盛夏の奥秩父とか八つも、こんな雰囲気でしょうね。皆、日本アルプスへ、繰り出しますから。なかなか手強い道のりでしたが、下りが早くて、ノンビリ温泉でゆっくり出来て、翌日に疲れが残りませんでしたから、やはり、下山直後の温泉入浴は相当効き目がありそうですよ。

さすらい人様
スイマセン、そんな有名な山とはつゆ知らず。いつも道路から見上げていた気になっていた山でした・・・位の認識で。山頂に立派な神社がある山も、ご利益がありそうで、良いですね。今年はもう行きませんが、中房温泉が紅葉の盛りの頃、また、再訪したい山ですね。食堂の馬刺し・イワナ定食もつけよう。