9/20-9/21北ア・裏銀座入り口・烏帽子岳・南沢岳往復、詳細

・・・と言う訳で、詳細記事です。

写真は、速報(9/22アップ)のほうでご確認下さい。
http://tenmitaka.at.webry.info/200609/article_20.html

H18.9.20-21北アルプスシリーズ、高瀬ダムから烏帽子岳、南沢岳。懐かしい旧友と十数年ぶりの再会。小屋泊も展望も良し、コウモリにブナハリタケ・ヒメクワガタ、駐車場に戻るまで楽しめた営業小屋一泊二日山行記。


H18.9.20

事前の簡単な打ち合わせ。北ア・烏帽子小屋泊一泊二日、ブナ立尾根・烏帽子岳・南沢岳往復して、船窪への初縦走の名古屋チッチ隊と途中まで同行山行~♪

前夜発、大町・七倉ダム登山口駐車場入り、仮眠。

日付が変わる深夜に名古屋組が入場・仮眠。早朝、タクシー乗り場に一番近い駐車スペースの尾張小牧の車を見つけ、久しぶりとは思えない軽い挨拶、もう一人とは初対面。チッチ隊を見送りに軽ワゴンで駆けつけた、地元大町・H氏とも挨拶、コーヒーをご馳走になる。皆で記念写真を撮りあう。

各自朝食、H氏と別れ、タクシー乗り場の登山客計8人。七倉尾根から船窪小屋へ行く人も数組いる。さすが平日、ガラ空きの駐車場。AM6:00から一台のタクシーピストン輸送開始。二回目のタクシー(1800円)に乗り込み、車内の会話も弾み、あっという間に高瀬ダム入り。

快晴の空、標高1290m、一年ぶりの高瀬ダム。習慣とは恐ろしい、食事つき営業小屋泊なのに、いつもと装備が変わらず(寝袋・朝食用自炊セット)で、三人のうち一番大きなザックとなる。さすがに傘とツェルトはおいてきた。
 
昨年の単独テント泊に比べればまだまだ軽いので、一眼デジカメ(望遠レンズのみ)持参。通いなれた尾根の急登、のんびり歩くことを、念入りに再確認し出発。

AM7:10発。ダムのトンネル通路内、薄暗い灯りの中で目の良いチーさんがコウモリを見つける。あくびして寝ている。人や車に轢かれそうなので隅へ移動しておく。

今年も不動沢土砂流出多し。風が涼しく、迂回路の新道が林の中にできていて、そこを抜け、南沢の立派な鉄の吊り橋を渡る。この付近、尾根取り付きの道は毎年変わっているので、気が抜けない。

AM7:40、最後の水場・12番の表示、休憩。小屋まで12区間、カウントダウンの始まり。ここから花が多くなる。タマガワホトトギスは青い実。センジュガンピ・ソバナ・シロヨメナ残り花、カメバヒキオコシタイリンヤマハッカ・テンニンソウ大群生。朝の木漏れ日が爽やかな森の道。

鉄パイプ階段の続く取り付きの急登。気温が低く、さっきの河原歩きが丁度良い準備運動、快調に足が進む。先行の入山者をあっという間に追い抜く。繁殖期も終え、鳥の声が少なく、時々地啼きが聞こえる程度で、寂しい。

高度が上がると、餓鬼岳唐沢岳が目前に見えてくる。眼下に高瀬・七倉の二つのダム、水色の湖面。南アルプスを思わせる羊歯と針葉樹林帯。

AM8:40、息があがり、8番地点(標高1620m)から、足が重くなる。

急坂にて、いい香りが辺り一面漂っている。鼻をぴくつかせ、周囲に気を配る。すぐ先、倒木の陰の大量キノコを見つけ、ブナハリタケ。八割採取の10分作業、1キロと軽いが大物。小屋へもって行き、今夜のオカズに加えてもらおう。

ブナ立尾根は、休むポイントが各所・整備されているので、焦って登らず、足が動いていれば小屋に届くという、ホントは楽な道。しかも標高が上がれば斜度が緩むし、今日は特に展望が素晴らしく、南沢岳・烏帽子岩・針の木岳・餓鬼―唐沢と、青空に稜線がくっきり見えてくるのだから、楽しさ倍増。交差する下山の単独の若い娘さん、聞けば水晶小屋のアルバイトさんだそうな。

針葉樹と苔、上部はサルオガセ(羊歯の仲間だそうな)紅葉の気配のブナ立て尾根、コースタイムどおり順調に登る。ゴゼンタチバナ・シラタマ・ベリー類、木の実が鈴なり。クロウスゴ・ブルーベリーが甘酸っぱくて美味しい。ウソの声が賑やかになり、たまにホシガラスの声も聞こえる。

上下二回のガレ場の展望台から、烏帽子岩・不動南沢岳間のガレがよく見え、この尾根からの初めての好展望に、急登も慰められる。ヤマハハコ群生・サラシナショウマ・オオバタケシマランの赤い実、サンカヨウの濃い紫の実。ツルリンドウの赤い実。どこから狸なのか?

今日も意味不明の「タヌキ岩」通過。

4番AM10:10三角点(標高2200m)の広場にて数十分の休憩。

続く急登、カニコウモリ・アキノキリンソウも可憐な花に見える。ほぼコースタイムどおりの歩程、慌てる事は無い閑散とした登山道。立ち休憩もこまめに取り、息を整える。

AM11:40 、12番(標高2400m)ブナの大木から、いよいよ高山の様相。三つ山の斜面、奥に大天井も確認。まだ、ナナカマドの紅葉には早く、アザミが咲くも、ベニバナイチゴの実が鈴なり。
ここから、小屋までが疲労のピークで長いんだよ~と脅かすも、ナナカマドとダケカンバの緑がまぶしいジグザグ急登も難なく、快調に飛ばし、無事の乗越しの花畑・展望台の尾根に着く。付近のナナカマドが淡い橙色。ネバリノギラン・オヤマリンドウ・チングルマ果穂の紅葉。

PM0:20、赤牛岳・薬師岳・鍬崎山・スゴの頭・越後沢岳・三つ山と、一気に展望が開け、青い屋根の閑散とした烏帽子小屋着。庭のイワギキョウの花が残る。今日も花崗岩の砂が石庭模様の小屋前広場。親父さんにご挨拶、キノコを渡し、大いに喜ばれる。小屋からコーヒーをご馳走になる。

宿泊手続き。例年は、テントで来ていても、小屋泊は十数年ぶり。しかも食事つきは今回初めて!!。一泊夕食で7500円。二食付の二人は8500円。白馬より素泊まり料金が安いのが嬉しい。小屋内のテーブルで各自持参の昼食・行動食の休憩の後、軽装で烏帽子岩へ遊びに行く。

まずはニセ烏帽子を目指し、越えれば烏帽子岳岩峰がおでまし、奥に立山・白馬が見えてくる。

PM2:15、烏帽子岩を登るのは二回目、テントミータカはあの岩峰は苦手。岩好きな人は目のを輝かせている、さすが岩・沢やさん。

周囲の山々、山座同定。立山剱・白馬・鹿島槍・針の木・蓮華・七倉・不動岳、目前の南沢岳・四阿・浅間、八つ岳・唐沢・餓鬼・燕―大天井、目前の三つ山・鷲羽・水晶・薬師。

午後も天気が良く、貸切で存分に烏帽子岳界隈を満喫し、四十八池も下見。残り花トリカブト・ミヤマキンバイ・ウサギギク・イワギキョウ・ミヤマリンドウ・オヤマリンドウ・オトギリソウ。チングルマ・タカネヤハズハハコはドライフラワー。午後は逆光で黒い逆さ烏帽子、水面撮影は明日へ持ち越し。稜線の草紅葉を愛で、小屋へ戻る。

ハイマツの影にホシガラスの食跡、登山道にハイマツの茶色い実の棚が出来ている。

PM3:30、夕食に時間があり、まだまだ明るいので、晩酌・小宴会。缶ビールの二人にオレンジジュース(350円)で楽しく歓談。チッチ隊の中型ザックから、魔法のように続々と出てくるおつまみを遠慮無くいただき、小屋の親父さんも日本酒「大雪渓」で参加。

早速のきのこ炒めと・酒の肴・乾き物おつまみも並べられ、充実し食べきれないほどの豪勢な晩酌、話も大盛り上がり、山でこんなに楽しい時間を過せるとは思ってもいなかった事、初めてで大興奮。余りそうな肴類が勿体無いので、外ベンチで晩酌中の二人の宿泊客におすそ分け。
夕食も、ポークステーキがメインの豪華な手作り夕食で、食が進みご飯のお代わり。ブナハリタケの甘辛炒め、手綱こんにゃく・粉吹きいも・紫玉ねぎの酢の物・青菜のお浸し・他各種手料理小品、杏の甘煮、野菜たっぷりの味噌汁・・・民宿以上のお食事に大満足。
前回の三俣山荘のお盆特別夕食・フライ中心の夕食とついつい比較してしまう。

初秋、平日の営業小屋泊、客は計六人、他テント泊ペア・・・・ゆったり過ぎるほどの一夜で極楽。小屋内トイレが三穴なので、平均すると大量の宿泊客で混雑することは少ないのだろう。夕焼けは冴えず、明日のロングランのお二人様共々、早々に就寝。

小屋のお布団もフカフカ。なんか民宿みたいで電灯も明るく、悠々と休養できる。小屋泊に不慣れな私は、妙に落ち着かない。

お布団に薄手の寝袋、過剰装備、暑苦しく寝る。熟睡。

H18.9.21晴れ

朝は、いつも食欲不振なので、自分の食べやすい食材(アルファー赤飯・豚汁)自炊、夜明けのドリップコーヒーをチッチ隊に進呈。ご来光は冴えず(つまりは乾燥して湿気が少なく、夏と秋のハザマのような、好展望の日々)朝霧が次々と渡っていく。
AM6:15発、船窪岳縦走のチッチ隊を見送りがてら、写真撮影の軽装で、烏帽子四十八池・南沢岳まで出かける。

ニセ烏帽子山頂にてご来光、不動岳へ続くガレ場の道が、呼んでいる。下界の用事が無ければ行きたいな~。四十八池の逆さ烏帽子鏡は帰路に撮影することにし、先を急ぐ。ベニバナイチゴ・ヒョウタンボク・チンクルマ・晩夏の花と実・草紅葉、静寂の池巡り。

花(四十八池付近)・・・ウサギギク・ミヤマリンドウ・トリカブト・キンポウゲ・ミヤマキンバイ・アキノキリンソウ。草紅葉・・・ウラシマツツジ・クロマメノキ・ネバリノギラン・オヤマリンドウ。
池を越え、再びハイマツと花崗岩。砂地の尾根はコマ花・・・枯れコマクサ・枯れイワツメクサ・枯れタカネツメクサ。南沢岳直下、這松と岩・クロマメの急坂、岩場乗越、砂地の平坦部移動。

AM7:15-7:30南沢岳・二等三角点の山頂2625m着。ここが今回の最奥地点、記念写真、この先の道の様子を説明し、再会を約束してチッチ隊二人を見送る。最近凹んでいた気持ちもチッチ隊と歩けたことで元気回復。

往路はゆっくり存分に撮影三昧。黄色いパセリのコマクサの葉や、タカネスミレの葉も綺麗なもの。

AM9:10-9:30小屋へ戻り、暑くなったので着替え・荷物の整理。朝の仕事の手を休めて休憩の親父さん(上條さん)と暫し歓談。

先週は最後の稼ぎ時の三連休も台風でダメだったり、今年のキノコや紅葉の様子、ブナ立て取り付きまでの橋や沢の荒れようの様子(今の鉄吊橋は昨年8月からのもの)、小屋宿泊客の集中より平日平均化してくれたほうが小屋側も充分におもてなしできる(そりゃそうだ、混雑すれば、受入側も緊張します)とか、ツアー客の入山状況とか、小屋側の裏話を聞かせてもらえる。

再び小屋泊りにしては不釣合いな大荷物を担ぎ、親父さんに別れの挨拶、帰路に着く。ブナ立て尾根下降は手馴れたもの、道中の貴重な紅葉をカメラの収め、快調に下降。入山者数人と交差。

帰路のお楽しみ、7番下のキノコポイントで、速度を落とす。前日と風向きが変わったのか?あの良いマツタケ香もなくなり、数分探索しても見付からず、諦めて下降。

AM10:30-10:40、6番にて昼食休憩。AM11:30、水場の河原着。

ダム湖畔のダンプ・ショベルカーの音が賑やか。濁沢キャンプ場付近で作業の人に挨拶。トンネル入り口でミヤマクワガタの雌、発見。トンネル内、20台の空荷のダンプ通過・轟音・土埃・排気ガスの洗礼。

AM12:00、高瀬ダム堤に観光客らしき二人の姿。タクシー代節約、ダムから七倉駐車場まで徒歩一時間と知っているので迷うべくも無く(時給換算して)徒歩を選択。

ダム壁下の車道途中、木陰で休憩・再昼食。車道歩き、タクシー一回往復。林道管理監視員から低姿勢でトラックの通行の説明を受ける。駐車場直前、山の神1.5キロのトンネル内でトラック20台の通過洗礼。

PM1:20、今日も閑散とした駐車場着。

上原温泉入浴(500円)、明科の産直で果物購入。青木峠・上田―浅間サンラインー軽井沢・高崎、夜、無事帰宅。

北ア稜線は、月末から紅葉が見頃だろう。


この記事へのコメント

2006年09月28日 18:06
針の木とこのあたりどう歩こうかと眺めていたところでして・・
テントミータカさんはワンシーズンで、どうみても私の三年分、いえ五年分に匹敵する山行をされてますよ~(@.@;
すごいですね~
お陰で新鮮情報が入って有り難いです。
今週末は相棒の足の調子が良くないようなので近場に予定変更、このあたりもまた来年以降に持越しです(笑)
テントミータカ
2006年09月28日 18:21
sanae様
真夏でしたら烏帽子ー船窪は、烏帽子側からの縦走をおススメします(両方、数回歩きましたが・・・)。南沢岳から不動岳の行程が日陰で涼しいし立山の眺めも格別ですよ。逆だとマトモに午後の陽射しが照りつけて大汗絞られます。

んで、針の木ー船窪(正確には七倉岳)間は、一回しか行って無いんですよ。蓮華の大下りから、キツイのなんのって・・・、ここは1回行けばもういいや~と思いましたね(笑)。

針ノ木峠から降りて船窪乗越の道を歩いてみたいです、ハイ。
来年は針の木雪渓往復、針の木・蓮華をやりたいです・・・って、鬼が笑う話。