5/3-5残雪の飯豊、川入~三国岳~飯豊本山、避難小屋泊二泊三日詳細

2007(H19)5.3-5、車のトラブルで行き先変更。GWは初めての飯豊。ブヨの御沢キャンプ場から難所の剣が峰。避難小屋に二泊、本山往復。無事に下山してみれば、充実した残雪と大展望の山行記


速報記事はこちら

*************************************

北東北を目指し、張り切って出発。深夜の須賀川付近で、車のエンジン不調を認識。暗雲立ち込み、ショックと眠気に勝てず「安達道の駅」にて仮眠。
翌日の早朝目覚め、作戦会議。国道を南下、二本松のエ○○スGSにて車をチェック。
結果、異常ではあるが、ゆっくり走れば、自宅へは帰宅できそう。どうせ、修理するにしても連休明け。なので、山行変更先を考えつつ南下。山行地を、福島の山、飯豊・川入御沢から本山往復とする。

**************************************

                       写真は地蔵岳直下からの三国岳
画像


H19(2007)/5/3(木)晴れ

桜が散り若葉の山都駅。黒森山・山開きの掲示板・案内の道標。川入集落への道路途中から林道に入り、黒森山の登山口へ向かうらしい。
画像画像























予備テント持参、不意の飯豊山行二泊三日。地図もないが、通い慣れたコースなので、剣が峰の難所・小屋の混雑以外の不安もなし。気持ちを切り替え、意気揚々と川入集落入り。

川入・御沢キャンプ場駐車場。関東の車多し。お湯を沸かし早めのお昼、ラーメンとご飯。

観光案内所を兼ねた登山者届のテーブル。登山者届を出し、日焼け止め・虫除けスプレー。
カメラは標準ズームレンズのみ。豪華食材はキュウリ・高級焼き豚・夏みかん・グレープフルーツ・玉ねぎ

AM11:20標高500m 駐車場出発。
画像画像















風のない初夏を思わせる林道歩き。道端、キクザキイチゲ・ニリンソウ・ミヤマキケマン・タチツボスミレ。ブヨがぐんと増える。

AM11:35林道終点。二年ぶりの川入表参道口からの入山。お不動様の石仏。大杉。夫婦石仏。大白沢は今年は禁猟だそうな。

杉林もすぐ終わり、新緑のブナ林。タチツボスミレ。
軽装の親子連れに抜かれる。

久しぶりのブナ新緑に囲まれ気持ちがよいが、ブヨが多く、スプレー・タイガーバームを念入りに塗りつける。鳥のさえずりも賑やか。
画像画像




















AM12:30標高800m「下十五里」親子連れはここでお昼、下山らしい。どこまで歩くか父親に問われる。

花が終わりのイワウチワも、高度を稼ぐと段々綺麗な花を咲かせ群落を作る。
雪融けの融水で濡れた登山道になると、ショウジョウバカマが花咲く。タムシバが咲き始め、ムラサキヤシオ蕾が一枝。

AM12:45標高930m待望の雪が出てくる。「一枚皮の大木」。雪堤歩きと変わる。
画像画像





















イワウチワ・ショウジョウバカマも最盛期の綺麗な花々。
画像画像




















PM1:15標高1000m「上十五里」ここで休憩。ブログ仲間から戴いた笹団子を美味しく食べる。
ブヨも大賑わい、余りゆっくり休んでいられない。
画像画像




















PM2:00-15標高1300m「川入林道コース」と合流、休憩。
大規模林道が大分完成しているのが俯瞰できる。モチロン、林道コース付近は一面の雪。
地形がよくわかって、この時期ならではの展望・風景に感嘆。

ホワイトアウト時のピンクテープRサインの真新しい竹ざおエフ、マーキングが随所に。
念のため、持参の赤の紙テープで降りる尾根を間違えないようにマーキング。
目前の地蔵岳も雪山、トラバース道の雪のつき具合はどうなっているのか?。

PM2:30標高1430m地蔵岳水場付近のトラバース道、一面の雪で、とても歩きやすい。


PM2:45-3:00標高1460mいつもならミズバショウの咲く湿原の原、幅広い雪原鞍部にて休憩。剣が峰上部の7人ほどのグループがなかなか先に進まない。それほど、難ルートに変わっているのだろうか?。
画像画像




















PM3:15標高1560m、「剣が峰」岩峰と雪のミックス尾根。
7人ほどのグループ、一人が岩場の鎖場を空身で登り、他のメンバー・リーダーがサポートしている。
途中で彼らを追い越し、先の二人も追い越す。雪があるが、ステップもしっかり切ってあり、場所によっては夏道よりもずいぶん歩きやすい。

両側の急斜面の雪面、じっと見つめると谷に吸い込まれていきそうで見ないようにし、馬の背の雪渡り。

追い抜いたグループ各組の足取りも進まず。

PM3:45標高1640m三国小屋入り。夏の玄関から入れる。一階8人ほどで、ほぼ満員。二階へ上がり、先着7人に挨拶、定位置に陣取る。

到着時間が早いので先へ行くつもりだったが、これから雨も降りそうだし、多少混雑しても暖かい小屋で充分に休養をとったほうがよいので、ここで泊まることにする。

綺麗な雪も取れ、後続のグループも無事に小屋に収まる。キュウリ・高級焼き豚の豪華夕食。室内は暑いくらい。玉ネギ入りのラーメンが美味しい。この頃にはすっかり、車の不調も忘れる。

計23人強泊。

夕方より雨。先着の隣のベテラン五人組、日中からの宴会が納まらず、一人の酔っ払いが特に煩い。全員が就寝したPM7:00以降の出来事。
一向に大声が静まる気配なく仲間がそれとなく注意するも「9時までは起きていてもいいだろう、煩ければなにか言ってくるだろう、普通は9時ごろまで仕事している」あまりの傍若無人な態度。PM8:00すぎ、注意するも、静かになったのもほんの数分。PM9:30ようやく静かになった。

**************************************

2007(H19)5.4(金)晴れ

皆、朝が早い、AM3:20起床。小屋に荷物を預け、今日は、軽装で飯豊本山往復。
画像


AM5:20出発、豊富な残雪で、稜線歩きもはかどる。

一時間先行の隊が、先の尾根に見える。疣岩山山肌に朝日が当たる。

ヒメサユリの丘の鎖場は雪の急坂20歩の階段、このさきの雪庇は安定している。

朝日に光るダケカンバ・大日岳、「七森」への雪庇稜線。
画像画像




















種蒔山への急坂、夏道と雪庇を楽々進む。赤旗の竹ざおエフが心強い。倒れているものをつきなおす。

「種蒔山」稜線。切合小屋が見えてきた。地蔵山ルートも豊富な残雪。日本庭園・御坪も雪原。切合・御沢残雪多く、緩い斜面が尾根に乗り越し、歩きやすそう。

霧が晴れそうな中に、豊富な残雪をまとい飯豊本山。振り返ればデコボコ三国岳からの雪庇の尾根。

AM6:15標高1791m「種蒔山」一面の雪原。
ようやく、隣の大日岳、全容を現す。草履塚・切合に人影ポツポツ。迷うべくもなく、切合を目指す。
今までで一番楽な種蒔山の通過。御沢雪渓窪脇、通過。

AM6:30標高1700m切合小屋着。新品のトイレ棟。小屋の夏の出入り口は完全に雪の中。南側二階の冬季出入り口、登山者10人位。出発準備中。

疲れも少ないので、休憩なし、草履塚を目指す。

いつもの雪渓の登り、豊富な谷間の雪渓。初夏の水汲みの思い出が懐かしい。
画像画像




















AM7:00標高1880m「草履塚」山頂一部雪なし。イワウメの赤い葉っぱが絨毯のようにびっしり詰まっている。
東側の雪面通過のシールの山スキーヤー三人、流石に早い。山頂から下り、途中まで夏道、後、雪面で御秘所・姥様へ向かう。本山は上部雲の中。

AM7:15赤いべべの「姥様」と再会、お参り。

AM7:30標高1840m岩場・ゴジラの背が際立つ「御秘所」を難なく通過。

最後の急登は、夏道で一王子へジグザグ登る。
画像画像





















AM8:15雪融けのぬかるみが多い「一王子」日当たりがよく夏道が出ている。スキーヤー・一部の登山者は雪道を登っていた足跡。

鳥の死骸イワヒバリか?ここでなら成仏するだろう。

AM8:30-9:15標高2102m本山小屋着。小屋前、数名の賑わい。かがんで神社の鐘を鳴らす。
画像画像





















二階東面の冬季出入り口から入室・無人。それでも人の泊まった雰囲気が残る。
早めのラーメン昼食・大休止。窓から、霧が晴れぬ山頂付近の様子が見える。
白い空の山頂から戻ってくる軽装の団体を確認。

AM9:15本山小屋発。軽装で山頂へ向かう。
大日岳・雲多し、上部・北方稜線は見えず。雪融けも氷、砂と雪・氷の山頂へ続く道。

AM9:35-45標高2105m飯豊本山山頂。石祠の本体がコンクリブロック。
画像画像




















まだ雲多く、ようやくイブリサシ・門内・梶川尾根・宝珠山。倉手山を確認するも写真にならず。
埼玉の縦走夫婦と入れ替わりに山頂を後にする。
画像画像















AM9:45本山小屋に戻る。自宅へ電話。一王子まで夏道。

AM10:10一王子の雪面からの下降開始。雪が潜って、グリセードがやりにくい。
一番の急斜面で何とかシリセード、でも、ズボン濡れが激しいので、以後自粛。

姥様下「キンポウゲの道」にて、目前の草履塚を見上げ休憩。大日岳・御西がようやく、すっきりと見える。
画像画像
















AM11:00-15標高1865m無人の「草履塚」。
ここからも雪面を駆け下り、あっという間に切合小屋が近づく。

AM11:30-12:00標高1760m切合小屋前広場にて休憩。小屋中で団体が休憩中(さっき山頂を歩いていたグループ)。
県警防災?ヘリコプター「あずま」が上空通過

切合小屋出発。「種蒔山」取り付きの夏道が白い帯でうねうねと伸びる。
画像画像




















緩やかな雪面、難なく山頂雪面に取り付き。
AM12:15「種蒔山」山頂1719m。飯豊本山山頂・稜線がようやくすっきりと見える。
画像画像
















画像画像















画像

AM12:45「七森」通過。

PM1:45標高1640m無人の三国小屋着。

心配した昨日の迷惑酔っ払い隊はいない。今夜はぐっすり、静かに眠れそう。
ずぶ濡れの靴の乾燥に励む。
炊事台に溜まった雪解け水の掃除。

夕方の景色、磐梯山・吾妻連峰・栂峰・飯森山・朝日連峰・米沢・喜多方・飯豊本山・大日岳。

快晴の夜、月夜で明るい。夜間にカモシカ隊が登ってきたそうな。

飯豊ならどんな化け物登山者がいても、不思議ではない。

*************************************

2007(H19)5.5(土)
画像


AM5:50小屋出発、下山開始。

しっかりした雪のステップで、不安なく通行。暖かい気温で雪が柔らかい。

AM6:23ヒメサユリの赤ザレ(剣が峰取り付き)で、緊張感から解き放たれほっとする。

AM6:30地蔵山分岐直下の二重山稜・湿原のはずの雪原にて休憩。
ロープを出し慎重に下る後続組、団体の「剣が峰」下降を眺める。

七森稜線から小規模雪崩。

AM6:50地蔵岳巻き道。ダケカンバやブナの大木の撮影
画像画像





















行きに取り付けた目印の赤の紙テープが健在。

AM7:30「川入林道口コース」分岐通過 林道方面の雪面に踏跡あり。

AM7:45標高1090m「上十五里」雪道お終い。
イワウチワ・ショウジョウバカマ、花と再会
画像画像





















AM8:15「下十五里」
ブナの大木にイワガラミの芽ぶき、新緑が懐かしい。

ブナの萌黄色黄緑の世界。オオカメノキ・タムシバ花咲く。イワウチワ干からび、ムラサキヤシオツツジ蕾。

ブヨが出てくるも、登りのときよりも風が涼しくブヨもやや少なめ。

AM8:40林道終点、登山口。

キクザキイチゲ・エンレイソウ・ミヤマカタバミ・ミヤマキケマン・タチツボスミレ

砂利の林道歩き大白布沢綺麗な流れ。
画像画像





















付近の山肌のヤマザクラ・新緑と杉の濃緑。エゾエンゴサク。
画像画像

















AM8:57御沢キャンプ場、駐車場着。テント場にテント。トイレ使用可。そばの沢で装備の泥落とし。

無事、車も動き、のんびりと会津柳津温泉を目指す。

下山後の観光・行動記事はこちら

この記事へのコメント

2007年05月08日 10:45
あ~、我が未踏の地、飯豊連峰に行かれたのですね。
それにしても計画変更の山が飯豊とはさすがテントミータカ隊ですね。
連休でもさすがに飯豊は残雪豊富のようで楽しまれたようでよかったですね。お二人とも体調回復のご様子、安心致しました。
飯豊のような深山に酔っ払い隊がいるなんて・・所属と名前をお聞きし公開すれば二度としないのではと思いました(大笑い

さて、当方は連休序盤に新潟在住の娘に所用で行きましたが、往復路快晴の元、飯豊連峰の白く輝く峰々を垂涎の眼差しで見ておりましたよ。
連休後半は体調不調で和賀岳を目指しましたが薬師岳で撤退しました(笑

これから東北も新緑・花の季節を迎えますので今からワクワクしてますよ~www
秋田のやまおやぢ
2007年05月08日 13:58
あ、次回おやぢ邸界隈でしたらぜふぃお声掛け下さい。
ご存知でしょうが、真昼・和賀情報は倉さんのサイトをご欄下さい。
http://www.obako.or.jp/kurasan/yamagaido1index.html
「真昼岳の南沢から石台にかけて、早春の花キクザキイチゲ、エゾエンゴサク、イワウチワが見事です。」だそうですww
2007年05月08日 15:39
飯豊お疲れ様でした。剣が峰と七森は、雪のある時は恐そうですね。雪も豊富なようですが、花が咲くのはあと1月ですね。今年は、飯豊の花を重点目標にしようかな。
2007年05月08日 18:33
いつもコメント戴き有難うございます。

秋田のやまおやぢ様
えっ!飯豊は未踏でしたか?。記事を楽しまれたなら幸いです。四人グループの一人が酒に飲まれてしまったようで、それとなく他のメンバーが注意してもダメだったんですよ。いろんな人がいますからね~。
御陰様で体調も平穏、和賀へ行こうと思ったのですけどね~、またいつかきっと!。薬師岳から先はモノトーンの世界ですから、花と緑が、やまおやぢ様を引き止めたんですよ。これからの花三昧の山、私もワクワクします。

さすらい人様
数ある飯豊の登山口でも、自宅から一番近いところを選ぶと・・・こうなりました(笑)。不本意な時期に登る事になりましたが、こんな時でもないと「雪のついた剣が峰」行けませんから~。

飯豊稜線の花、ハクサンイチゲ・イワウメから始まって、大賑わいになりますね。私も何度も花見に行ってますが、飽きませんね~!!。機会があえば、飯豊でお会いしましょうか?。
2007年05月08日 20:43
ジィ~ジ飯豊は、三国小屋立替取り壊しの年以来ご無沙汰 久し振りに
ユックリと飯豊を楽しんでみたいなぁ~花を眺めながら…
tacoball
2007年05月08日 22:08
このコースでもいいかなと思ってます。
7月に花を狙って行きたいと。
もう何年も行きたいって計画だけはしてるんですが、
なかなか実行に移せずにいるんです。
何十年かぶりに飯豊、今年は行こう!
2007年05月09日 13:17
ミータカさん こんにちは!
 読み応えのある山行記、読ませて貰いました。
この時期の飯豊連峰は、自分には別世界、高嶺の花と思っております。
新潟から見る飯豊の山並みは、周囲の山とは格が違い一際白く輝いて見えます。そこへ行かれたのですからさすがです。
自分はまだ、北の方から北股岳までしか足を踏み入れておりません。
今年こそは、本山や大日岳をやろうと密かに思っておりましたが、そこにこの記事、いっぺんに火が着いてしまいました。初夏や初秋に是非歩いてみようと思います。
2007年05月09日 15:06
はじめまして・・だと思います。
私には登れないであろう残雪多き、飯豊の山の記事と写真を楽しませていただきました。
相当な体力の持ち主のようでカモシカのように足を進めるペースにはビックリです。連休だとかなり登っているのですね。
私も昨年の夏、3泊4日で縦走をしましたが体力が無い上ビデオ撮影をしながらの登山で登りの蒸し暑さも加わりかなりエネルギーを消耗しました。苦しくも楽しい思い出になっています。又訪問させていただきます。
2007年05月09日 19:34
皆様、いつもコメント戴き有難うございます。

輝ジィ~ジ様
三国小屋立替撤去の年は、私にしてもつい最近のことのよう。台風来襲のとき、古い小屋で泊ったことがあります。ぜひぜひ、皆様と、新品の小屋、見においで下さい。これから花いっぱいの季節ですよ~。

tacoball様
アナタもいいでのトリコ(笑)。今年こそ!!。このコースは水場も豊富、安全な(剣が峰に雪が無ければ)表参道コース。おススメです。

甘納豆様
健脚の甘納豆様なら、充分、歩けますよ。ブヨ避け装備で初夏の花巡り山行おススメします。

ミニミニ放送局様
はじめまして・・・かな?。特に主稜線、雪の上を歩けると夏道の凸凹が大幅にショートカットできるので、快調なコースタイムとなりました。私もビックリ。ビデオも結構な装備ですよね。カメラでも「お荷物」に感じることがありますよ。真夏の飯豊は・・・、花も多いけど「汗修行」のようで、私は苦手です。※でも、行っちゃうんだよな~・・・。
また、おいで下さいね、大歓迎です。
2007年05月09日 20:51
車の異常大変でしたね。
それにしてもこの時期にポンと切り替えた山がすごい!
やっぱり只者ではありません!(^^ゞ
切合小屋の新しいトイレ、もう使えるのですか?
この時期の登山者多いのですね、
でも怖そうだな~
2007年05月11日 10:19
sanae様
車のエンジン不良も、スパークプラグ交換で、ひとまず落ち着きました。ご心配お掛けしました。・・・新車も欲しいのですが、けなげに走っている今の車も動けば可愛いものですね。

>切合小屋の新しいトイレ
はい!、使ってきました。前の物凄い!トイレが夢のようです。旧トイレ脇にあったミヤマオダマキ・・・どうなったかな?。

数箇所、危なそうな所がありましたが、慎重に歩けば平気でした。雪すべり部分は快速便でしたしね、sanae隊なら大丈夫!。