8/24-27、(8/26-27朝日岳下山)白馬・雪倉岳・朝日岳、花と展望の山行記

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2007(H19)8.26(日)晴れ

朝日小屋テント場―朝日岳―照葉の池往復―五輪の森―白高地沢テント泊


                      五輪尾根途中のオニシオガマ
           ※背の高い赤い花はワレモコウ、背の低いスゲのような黒い花群生はミクリゼキショウ
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今日も、快晴の朝。テント客・小屋客、早起き組が、未明から行動開始。こちらノンビリ行程なので、朝寝坊。

ラジオ体操とテント撤収が気持ちよい朝。我らがテント以外は、スッ空カラスケのテント場。

小屋でバンダナ二枚購入。

小屋のご主人・ゆかりさんに昨日の賑わいを聞けば、地元朝日町の体育協会主催の登山行事だったそうな。


AM8:00出発、朝日小屋の建つイブリ平からほんのわずかな下り、昨日の水平道の分岐を通過。


朝日小屋を振り返り眺めながら一気の登り。すでに雪倉岳の登山道に人影。

日本海の展望を楽しみ、鈍足の登り、山頂までの道のり。間近の小屋やテント場の様子が新鮮に見える。

小屋の水場のトラバース。山腹の草突斜面のトラバース。

氷河周辺地形の階段状構造土を思わせる雪田をのせた段上の窪みについて真新しい木の階段を登っていく。

クロトウヒレン・ヨツバシオガマ・ユキクラトウイチソウ・タカネトウイチソウ・イワオウギ・ミヤマタンポポ・ハクサンフウロ・クルマユリ・ハクサンボウフウ、黄色と白の満開のお花畑も存分に愛でる。

日本海・朝日平を見下ろす。雷鳥は今日はいない。


               盛りのハクサンフウロ・朝露のチングルマ綿毛
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ドミノ倒しのように見える階段から、AM9:30-50標高2418.3m朝日岳山頂にて休憩
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朝日山頂は既に日帰りの登山者二人、静かな風情。

広々とした山頂、爽やかな風が渡り秋の様相。ハイマツとキバナシャクナゲの緑に覆われた頂から、白馬・雪倉の展望を存分に楽しみながらの休憩。
旭岳はここから見てもなかなか立派だ

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頚城山塊や立山剱岳・毛勝三山・駒ケ岳・僧ヶ岳・日本海も眺めが良い。


これからののんびり写真三昧の予定も嬉しく、行動食が進む。

タカネナデシコ・ユキクラトウイチソウ・ハクサンシャジン・タカネマツムシソウが揺れる。
オヤマソバ・クモマミミナグサ残り花・シロウマアサツキ・イワシモツケ。

薄紫のハクサンシャジン、花が終わって赤い茎のミヤマシモツケシモツケソウの彩が面白い
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長栂山・照葉の池・雪渓が見える

ゆっくり景色も見とれ、花を眺めつつ、徐々に高度を下げる。大雪田のあるザクを下る。

山頂直下の大雪田脇の登山道、見事なハクサンフウロの花畑
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                           イワギキョウ群生
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小ピークを右に巻く。主稜線の青いザクを下っていく。

ユキクラトウウチソウ・ミヤマトリカブトとシラネニンジン・ミヤマリンドウ・クモマミミナグサ残り花


                              タカネナデシコ
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クガイソウの終わった岩場の北面の花畑、今はトリカブトが主役。タカネトウウチソウ・ユキクラトウウチソウ・サラシナショウマ・オヤマソバ・ハクサンフウロとハクサンシャジンの残り花


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栂海新道の分岐でもある「吹上のコル」。ここも二人の朝日岳日帰りピストンが休憩中。


残雪の朝日池が小さい水面を青く光らせている。日本海。真新しい登山道案内板。
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今日は白高地沢の河原でテント泊、時間は有り余る。
十数年ぶりに「照葉の池」へ、軽装で出かけることにする。

林間も歩きやすい道、照葉の池(池が二つある)周辺の道も、18年度施工の真新しい木道で隔世の感。
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山肌にニッコウキスゲ、雪どけの原にチングルマの花


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                    標高2270m、上の池に雪渓が残る
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アヤメ平を望むハイマツの丘まで足を伸ばす。ホシガラスが数羽、飛び交う。五輪山に雲湧く。

植生調査の青年三人が熱心に調査中。

無人の吹上のコルに戻り、休憩。大ザックを担ぎ直す。



蓮華温泉への道は湿原巡りの道。振り返れば朝日岳の大斜面が雄大なスカイラインを描いて迫っている。

長栂山と朝日岳・赤男山を結ぶ主稜線と五輪尾根に囲まれた、白高地沢源流のカールで、八兵衛平と呼んでいる。冠松次郎氏が、連れていた人夫の名をとって命名したものであるが、地元では昔から白高地と呼んでいる。

八兵衛平は、階段状の湿地が続き、その中を縦横に清水が流れている。
岩峰と露岩と、残雪の雪解け水が、草原と池塘と清流に変わる別天地。

いくつもの雪田や小沢が道を断っているので、案外ルートファインディングの必要な所でもある。※昨年の道迷い遭難もこの辺りだろう

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・・・とはいえ、木道もずいぶん整備が進み、赤ペンキ・赤テープも、マメに表示されている。道迷いに気をつけて注意深く進めば、ごく普通の登山道である。

一部傾斜の木道(滑り台・過去に怪我をした事例も多い)もあり、頭を使い、滑らないように歩くのがコツ。

ヨツバシオガマ・イワイチョウ・ハクサンボウフウ・ミヤマキンポウゲ花畑。ミヤマリンドウ・ミヤマダイモンジソウ・エゾシオガマ。


五輪の森までのトラバース道も随所で写真撮影。
ハクサンコザクラの姿はなく、終わりかけオニシオガマと盛りのミヤマアケボノソウの群生地。

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イワイチョウ・ウメバチソウ・コウメバチソウ




PM1:30標高2200mタカネトウウチソウ・クロトウヒレン・アカバナ少々。タテヤマウツボグサ残り花。


ヒオウギアヤメが見頃。ヒオウギアヤメ盛りの木道沿いに花の丘が続く。
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                         ♪~タンタン・タヌキのタヌキラン
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                            チョウジギク
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                           ユキクラトウウチソウ
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                           ハクサンシャジン
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                           タカネマツムシソウ
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                         プクプク実のヨツバシオガマ
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数箇所の冷たい湧き水を仕入れる。

シロウマアサツキ群生地、モウセンゴケの花が蕾。

日焼け止めを塗り込む。朝日岳のザレと大きな山容を見上げる


五輪尾根は長栂山から五輪山へと続くが、道は五輪尾根を外して左手の斜面へ登り気味に進んでいく。

オオシラビソ林の五輪の森にて大休止。今日の入山者少なく、夏のシーズン終わりを実感。

標高2030m五輪の森・ひし形の看板

「青ザク」上部、見事なタカネマツムシソウ。シロウマアサツキ・タカネマツムシソウの多い「青ザク」通過。

ウメバチソウ・コゴメグサが盛り、タカネバラは赤い実。

イワオトギリ・ハクサンタイゲキ紅葉始め・花園三角点を見下ろしながらの下り


名残のお花畑に彩られた尾根の北側に続きながら、高度を落としていく。

このあたりは、花の種類も実に多い。
イワショウブが赤身がかった草地。ワレモコウ・ウメバチソウ・イワオトギリ・キンコウカ花もある、一部は実がなり、葉も草紅葉。ミヤマシモツケも見頃の花がある。
オオバギボウシ・ユキクラトウイチソウ・ハクサンシャジン。

近年整備が進んだ立派な木道のおかげ、安全に渡れる。

木道沿いの茶色いスゲの実とオニシオガマ群生が見事


標高1795m急坂下、水場ある立派なベンチにて休憩

                      木道のある水場(冷たくて美味しい!)
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ユキクラトウウチソウ・シロウマアサツキ・イワオトギリ付近の茶色の土付きの斜面、花が綺麗。
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イワショウブも白い花、キンコウカの実・赤い葉っぱ。


                          ハクサンタイゲキも紅葉
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                ワレモコウ・イネ科の植物が揺れる秋の草原の風情
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オオシラビソやハイマツの低木の茂みに入ると花園三角点1753.6m。

昨日の雪倉岳が大きく聳える、赤男山の荒々しい山肌も手にとるように近い。

焼山・雨飾山が近く、笹目尾根の懐には蓮華温泉の建物が箱庭のように小さく見える。

降雨などの流水が溝状に泥炭層をえぐった道が続いている。

カモシカが原と呼ばれる草付の斜面。

道が右へ回りこんで急坂手前の最後の展望地。

草原の木道整備・完璧に終わり、隔世の感で歩き易い。

「カモシカ坂」と呼ばれる尾根の急坂の下り。
岩場のトラバースからじめじめした潅木帯。快調な足取りで、白高地沢。


                     テンニンソウ群生(花終わりかけ)
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AM8:24標高1380m白高地沢橋の手前、河原。


                          ミヤマコゴメグサが綺麗
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白高地沢は水量が減り、河原を少し遡った立派な橋を渡らずとも飛び石で渡れる。
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沢沿いに少し下り、沢を少し離れた適地にテント設営。
有り余る食料(みーさん食欲不振)と豊富な水場で三日目にしては豪華な夕食。

沢音が心地よく食後熟睡。









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2007(H19)8.27(月)晴れ

朝寝坊の朝、メモもコンデジ、SDカードが読み取れず、別のカードに交換使用。
後日、SDカード不良で、三日間の画像がお釈迦・・・ショック。

ブナ林入り口木陰の清冽な沢のベンチで休憩。入山者との交差多し。ジャコウソウ咲く。


                             ガンクビソウ
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ここから蓮華温泉へのアップダウンの道はさらに長い。

右手のヒョウタン池(モリアオガエル生息地)がひっそりと静かな水面でたたずむ。
木の茂みに隠されて、うっかりしていると気づかずに通過してしまう。

標高1265m潅木に囲まれた気分の良い道、途中の展望台から白高地沢左岸の蛇紋岩の青いガレが見える。

荷物も減り、温泉までの短い行程のはずの帰路。

疲労が溜まって、今年も、瀬戸川鉄橋までは楽しく歩けたが、ここからの200mの登り返しが長く、汗もだらだら。


                           標高1185m瀬戸川の鉄橋
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雪倉山麓コースへと一巡する蓮華の森自然歩道を分けて左へ登っていく。
広大な「兵馬の平」湿原で休憩、息を吹き返し、オニシオガマと再会。

標高1345m兵馬の平湿原。
正面には左から雪倉岳・朝日岳・長栂山が連なっている。
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                      トリカブト・アザミ・オオウメバチソウ
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                              アカバナ
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小沢を何本も渡って泥道も通過。

潅木の茂みを抜け淡々と木道をたどり、緑の実のヒオウギアヤメの群生するアヤメ平の湿原。

木道から野鳥の森、分岐点を左に入って上り坂、三日前の雪倉山麓コースの分岐点通過。
木道も終わり、蓮華の森キャンプ場のゴミを見つめ、ガクアジサイとブナ林の林道歩き。

もう、交差する人も無く、蓮華温泉の登山口着。観光客・外来客の往来も絶えない。

AM11:45標高1470m蓮華温泉駐車場。
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汗まみれの装備を簡単に着替え、荷をまとめ、車中の人となる。

八百円の蓮華温泉は今回はパス。急ぎ「小谷・道の駅」五百円の温泉めざし車を飛ばす。賑わう道の駅、温泉でくつろぎ「塩の道豪華定食」食す。

道路渋滞なく、一般道で無事帰宅。

この記事へのコメント

2007年08月29日 21:17
またお出かけでしたか~いいなぁ~
白馬方面、公共機関使用の我が家にとっては一年に一度のビックイベントになる場所。
もっとアクティプにならなくちゃ~(^^ゞ・・・と思いました。

2007年08月29日 23:06
花の写真を楽しくみさせてもらいました。
花も、私の歩いた時とは、ずいぶんと違っていますね。花の山は奥が深いですね。良く、季節を変えてというけど、週を変えて登らなければならないようですね。
2007年08月29日 23:39
いつもコメント戴き有難うございます。

heppoco様
 ハイ、遊んでばかりで家計は火の車。大糸線の駅は、マイカー登山の私でも縦走、車のピックアップが楽な所です。白馬、間違いなく人が減っていますから、以前の喧騒と比較すれば、落ち着いて楽しめます。ご検討下さい(笑)。

さすらい人様
 メモ写真が無くなったので、ホットな記憶のうちに記事アップを心がけました。吹上のコルのクガイソウ、お盆の頃が見頃だったようです、これはホント残念。沢山ユキクラトウウチソウを見たので、これはコレで良いかなと・・・。オニシオガマ・ミヤマアケボノソウ、私の琴線に触れる大好きな花です(笑)。
 過去に二週連続八方尾根をやった事がありましたが・・・飽きました。雪倉岳・朝日岳山頂~五輪尾根の変化に富んだ自然環境の方が、きっと毎週通っても面白いんじゃないかな?。
2007年08月30日 01:15
テントミータカ様のブログでお花の名前を学習させて頂いています。
図鑑を見ているようです。
私だったら見つけなかったり、撮り損ねてくるような気がします。
五輪尾根の最後の登りが嫌でした・・・
2007年08月30日 12:14
noritan様
 過大なご評価コメント戴き恐縮です(笑)。最近、私の忘却速度が加速して、お花の名前も間違い・勘違いがママあるので、違っていたらゴメンナサイ。タカネ・ミヤマも怪しい・・・。
 私も蓮華温泉から五輪尾根・朝日小屋、相当苦しいです(次の日、ここから白馬なんて・・・オーバーワークです、非力なモンで)。この日、蓮華温泉から朝日岳日帰りの健脚男性3人いましたよ、ビックリ!。
2007年08月31日 11:11
書くのを忘れましたが、朝日小屋のバンダナって、朝日岳周辺の花が沢山プリントしてあるものですか。私も買いました。色は黒でしたが。同じかなあ。記念アイテムににして、山では使わないと思いますけど。
2007年08月31日 11:21
さすらい人様、いつもコメント戴き有難うございます。
 さすらい人様でも、あのバンダナ買うんですか(ちょっと意外)!。昔はバッヂを良く買っていたのですが、実用性にかけるのと、テント泊でお土産予算が増えたので近年はバンダナ・シャツを買っています。二種類デザインで、格子柄のと雲波風のものがありますね。今年は雲形のほうを買いました。バンダナとして使うよりもインテリア・コッヘル包みとして使っていますね。タオルをネジリ鉢巻じゃないと間に合わないくらいの汗かきなので、バンダナらしく使いっていません(笑)。
2007年09月05日 08:21
4日間の白馬山行、うらやましい限りです。
8月も下旬というのに、麓~稜線に至るまでまだまだ花は豊富なんですね。
今年はミータカ隊のきれいな写真で我慢しますが来年こそ白馬に。。
秋田から新潟経由で平岩まで約800キロ10時間で着きますから
金曜休暇を取って木曜前夜発で3日間でなんとか、と思っています。
栂池高原スキー場から栂池平まではゴンゴラ下の道路は車では上がれ
ないんでしょうか?
一度は辿ってみたい、大池~白馬コースでした。
2007年09月05日 17:29
秋田のやまおやぢ様、いつもコメント戴き有難うございます。
 >栂池高原スキー場から栂池平まではゴンゴラ下の道路は車では上がれ
ないんでしょうか?
 昔は栂池自然園へはマイカー規制期間外に車で入れましたが、今はゴンドラが出来て通年関係者以外の車の通行は駄目なようです。白馬大池~白馬コースも私は近年、蓮華温泉からばかりで(笑)。昔、大池や平岩駅前に駐車して縦走、電車で回収したことがありますが、今はどうなんでしょう?。
2007年09月06日 17:14
いやいや、懐かしい!昨年歩いたばかりで記憶もまだ残っているようです(^^ゞ
雪倉をパスしたのはこの予定があったゆえですか?それとも行かなかったから?あるいは眺めたゆえに気持ちが揺さぶられたのかもしれませんね~(笑)
鉱山道は静かなようですね。
朝日への水平道、どこが水平だって言いながら歩いてましたよ~。
残雪まだあったのですね。お花も相変わらず沢山で、みーさんの物知りに感心しつつきれいな写真に魅入ってしまいました。
白高地沢での天幕!ここはできそうだな~と思いながら歩きましたけど、さすが!(^^ゞ
sanae様、いつもコメント戴き有難うございます。
 >雪倉をパスしたのはこの予定があったゆえですか?
ピンポンピンポン大正解!。一度食いつくと話さない亀な性分で(笑)。三年ぶりなので、そこそこ記憶も薄れてきて、新鮮な気持ちで歩けます。白高地沢での天幕・・・ちょっと熊に怯えて、臭いの出ない質素な食事で済ませました。
・・・台風、ご用心下さい・・・こちらも暴風雨となりました。
2007年09月07日 14:02
あの道迷い遭難から既に1年早いものです。
小屋のゆかりさん元気出していましたか?
白高地沢での天幕 まず大概の人は発想さえしない事でしょう。
蓮華温泉の入浴料団体料金も無いんです。
テントミータカ
2007年09月09日 21:35
輝ジィ~ジ様、いつもコメント戴き有難うございます。
 ゆかりさん、あの素敵な笑顔で元気でしたよ。昔の蓮華温泉も内風呂がイマイチでしたが、今はずいぶん綺麗で、ゆっくり温泉を楽しむにはいいところになりましたね。私の老後の楽しみは蓮華温泉でキャンプ、露天風呂で入浴なんですよ。