2/23「尾出山(おでやま)」「高原山(たかはらやま)」周回山行詳細

H20.2.23、栃木県鹿沼市、安蘇山塊、「寺沢林道」から周回コース「尾出山」「高原山」。沢コースの崖部が積雪と落ち葉で難所。途中で吹雪も長続きせず、無事周回下山。

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(随想舎「栃木の山100」より引用)
 勝道上人(しょうどうしょうにん)が修行した安蘇の鋭鋒。安蘇山塊の中にあって、尾出山(おでやま)は高く鋭く三角錐の山を持ち上げており、登高意欲をかきたてる山である。勝道上人が修行を行った信仰の山であり、深山の雑木林の中の静かな心地よい山歩きが楽しめる・・・
 山麓、「落合」集落に尾出山神社がある。その御神体が「尾出山」である。勝道上人修行の地であり、信仰の山・霊峰として知られている。春のツツジ・新緑・秋の紅葉が見所であるが、落葉を踏みしめてのハイキングも良い。四季を通じて楽しめる山である。4月15日が山のお祭りとなっており、地元の信仰深い人々がこの御神体の山に登ってくるとのことである。

勝道上人とは?(「修学旅行のための日光ガイド」から引用):
 日光開山の祖天平7年(735年)下野国芳賀郡生まれ。27歳にて鑑真和上の高弟如宝僧都の戒めを受けて僧となる。天平神護2年(766年)四本竜寺を創建。神護景雲元年(767年)本宮神社を創建。天応2年(782年)二荒山(男体山の初登頂)を創建。延暦3年(784年)中禅寺(立木観音堂)を創建。弘仁8年(817年)死去、享年82歳。
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高原山付近より石裂山・鹿沼の山々
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2008(H20).2.23(土)晴れのち吹雪のち晴れ

【行程】栃木県鹿沼市・与州、寺沢林道入り口「寺沢橋」脇駐車地→林道終点→沢ルート(一般)→尾出峠→尾出山933mピストン→山田山825m→高原山754m→送電腺鉄塔→作業道→寺沢林道→「寺沢橋」脇駐車地(歩行時間5時間 ベテラン向き)

 体調不調&大荒れの天気予報に、今週も栃木の里山巡り。早起きして、朝食、自宅発。栃木IC、尻内経由で永野川沿いを走る。途中、星野「四季の里」にて小一時間の花見物・撮影。セツブンソウ・ロウバイ・マンサク。鳥はカワラヒワ・ツグミなど。
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 星野を抜けて鹿沼市に入り、登山口へ向かう。永野川に沿って上永野へ進む。どんどん道が細くなり車道もアイスバーンが出てくるもまだまだ奥に集落があり、やや緊張のドライブ。
 落合「尾出山神社」前の三叉路経由北西に進み永野川にかかる「寺沢橋」が寺沢林道入り口。「本應寺愚静庵」看板があり、橋に「寺沢橋」と書いてある。少し林道へ車を乗り入れるも凍結路が続き、普通車では無理と判断、「寺沢橋」へ戻る。

「寺沢橋」脇に駐車。ここならまだ町道なので、積雪でも道路は除雪される。

 AM9:20身支度を整え、「寺沢橋」を渡り林道に入る。左に沢を見ながら杉の植林地を進む。
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一車線の林道歩き。鳥はカワガラス・カケス・カラス。

 頭上に送電線が見え、、「高原山」からの下山に使う林道が左に分岐している。「高原山」の小さなプレート・「火の用心」の大きな赤い幕。先ずは「尾出山」の懐めざし直進。

送電線管理道の黄色い杭がある AM10:00寺沢林道の終点で「二俣分岐」の広場は、四駆・軽トラ車なら数台は停められる。「与州環境保全地域」の看板。看板には「動物はシカ・ノウサギ・ニホンサル。植生はブナ・ミズナラ・コナラ・クリ・ヤシオツツジ・スギ・ヒノキ。ニホンサル・ヤシオツツジの絵」。
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 道が二手に分かれるが、右の林道を約2キロ(徒歩25分)で林道終点の広場に出る。ここからは登り勾配がきつくなる。昨年の台風の影響か?林道の荒廃がひどく轍跡が洗掘されている。これでは軽トラ四駆でも乗り込めないだろう。
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これからの天気悪化が信じられないような陽射しが眩しい林道歩き、沢沿いに進む。

 AM10:30積雪の増えた作業道終点。「寺沢県営林」の表示板が立っている。少々休憩。
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 「尾出山」をめざすには、新しい「尾根コース」と、今までの「沢コース峠経由」がある。「尾根コース」は山頂部の岩登りが左肩に負担をかけそうだったのと、初めての山なので、一般的な「沢コース」を選ぶ。

 左の沢沿い「尾出山」プレート・赤紐もある登山道へ入る。
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 暫くの間、沢沿いに杉林の細い道を登ってゆく。登山道は沢床から、5-10m上の斜面をトラバースするようについている。雪の上の踏跡から、先週のトレースと推測。沢の水が凍り、小さな氷爆となっている。

 今日の登山道は数cmほど雪が覆っていて、その上を落ち葉が深く積もって、足を慎重に運ばなければならない。


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 沢筋で2カ所ほどナメを高巻く地点道が狭く左が崖状になっているところ二箇所ほどロープが張ってある。ここも数cmほど雪が覆ってその上を落ち葉が深く積もっていて、ロープもアテにできず足場が不安定、危険な所(緊張のあまり写真を残せず)。200-300mこのように足場の悪い道が続く。

 崖の難所を通過し、緊張から解放されホッとする。緩い鞍部の小沢にて休憩。ここを抜けると沢水も細くなり、峠が近い。
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 沢水がなくなり薄雪の残る植林帯の斜面を詰め、杉の樹林帯越しに稜線が見え、明るくなってくると尾出峠の平坦地。

 AM11:30ここが尾出峠で十字路になっている。「狩猟鳥獣捕獲禁止区域(シカを除く)」の真新しい看板。真っ直ぐ進むと葛生町・秋山へ下り、左は「高原山」方面。「尾出山」頂上へは右の尾根を登る。どちらにもトレースが残る。

 青空はあるが風が冷たい。峠で休もうと思ったが少し先へ進む。登りはじめると直ぐに、杉林からクヌギ・コナラなどの落葉樹帯に変わり、明るい広葉樹の中の陽射しが暖かい。途中、緩い傾斜地で陽だまり休憩。30分ほど急な登りが続く。木の枝越しに尾出山の岩峰が見える。
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 山頂が近づくと岩場が出てくる。西側は急に切れ落ちている岩場だが、道はしっかりしており不安はない。所々に雪が残るが、アイスバーンを慎重に通過すれば支障はない。
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山頂直前の尾根と合流、肩につく。大きな赤タオルが木にくくりつけられている。

 山頂部は、落葉樹の間から陽射しがあり、風は上を通るので寒さを全然感じない。一升瓶数本が脇にまとめて転がっている。無人の尾出山山頂(標高933m)に着く。平坦な広場、二等三角点。
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 「勝道上人修行第二宿堂跡」の大きな石碑とその隣に山の神の石祠・そろばん。登山者の落し物?眼鏡・腕時計。山名板二枚。雪に埋もれ割れた板看板は「与州環境保全地域・栃木県」看板。雪道の東南尾根にも踏跡が残る。
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AM12:08-12:35山頂でポットのお湯を使って再加熱、カップラーメン・行動食の昼食休憩。

 北面と西面の雑木が伐採され、目前には横根山を中心とした前日光の山々。氷室山から十二山、熊鷹山、丸岩岳、奈良部山へと連なる安蘇山塊主脈。もっと視界が良ければ、日光・足尾の山々の展望も得られ、皇海山~袈裟丸山、男体山が頭(横根山の上に)、高原山(釈迦ケ岳・鶏頂山)等が見えるそうだ。

 
 充分に山頂の雰囲気を楽しみ来た道を途中まで戻る。ここまでもった天気も、いよいよ低気圧の雲・天気悪化の様子で、一気に薄暗くなる。急降下、登りの半分の時間で尾出峠へ戻る。

 AM12:54厚い雲の曇天と変わり、檜林の尾出峠はより一層暗くなる。直進すれば825mピーク・高原山方向。峠より右下に植林の作業道があるが、これはピークへは行かない。
 地形図を良く確認し尾根を外さないよう注意して進む。幸い積雪5センチ程の雪面に古いトレース・マーキングテープ類もあるので迷う事は無い。
高度計250mの誤差、強力な低気圧帯に入ったようだ、真っ昼間なのに薄暗い。
 ミゾレ交じりの降雪、気を引き締め雨具を着込みフードを深く被り、道を失わないよう注意深く進む。風も強く吹雪と変わり気持ちが沈むも、やはり関東の低山、十数分の降雪でお終い。雲も薄くなり、空は再び明るくなる。

 テープを目印に道筋は薄いが右側は桧の植林、左側はコナラ等の落葉樹でその真中を歩く。最初のピークを越すと雑木・自然林の尾根が続く。

 PM1:20、825mピークには「狩猟鳥獣捕獲禁止区域(シカを除く)」の標識。雑木林の中の広い頂で、どこがピークなのかイマイチ判りにくい。「山田山」M型青プレート標識が、男鹿山塊・黒滝山以来の懐かしいプレート。
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これからは笹が生える緩やかな尾根のアップダウンで、ルートもしっかりしてくる。

 825mピークを南東の方向へ下ると、暫くなだらかな尾根歩き。PM1:35高原山手前の尾根の西側が伐採され、植林したばかりで一帯は尾根道に沿って鹿除け網が張られてある。が、一部の柵が倒れているので、鹿の進入・食害で痛んだ幼木もある。
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 PM1:42前方に高原山が見えてきた。尾根が二つに分かれるが、左側の尾根の踏跡に従って下る。緑ロープが張ってある所を雑木に掴まりながら急下降する。
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その先が鞍部で、ここから一登りで高原山頂に達する。北方向を見返すと尾出山の姿。

 PM2:10大きな松の木のある高原山頂(標高754m)着。二枚の山頂標識。足元に三等三角点。狭い所だが無人なので小休止。
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 予想よりも早かった天気の回復を喜び、行動食で元気回復。ザックを担ぎ直し、先の送電線鉄塔を目指して進む。

                     左後方に石裂山が見える。
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南下すると、すぐに送電線鉄塔186号の下に出る。
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PM2:30、付近の真新しい踏跡、今日の入山者がいたようだ。この送電線が寺沢林道への下山路の目印。

 送電線鉄塔をくぐると、左寄りの低い桧と杉の林の中に送電線管理用185号への明瞭な道がある。ジグザグに植林帯の中を下る。日が当たらないので道は雪が10センチ程残るが凍結はしていない、真新しいトレースもあるので不安がない。
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ジグザグの下りが終わり沢を巻いてなだらかな尾根道になる。

 AM2:50平坦地の草原に立つ送電線鉄塔185号の下に出る。
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中腹にある送電線鉄塔広場からは方向を変えて左側に戻るように植林帯の中、ジグザグに下降。桧や杉の植林が高くなり、歩きやすくなる。台風並みの風で落ちたのだろう、緑の若々しい花粉つきの枝。さらに下ると小沢に出る。
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 PM3:10この沢を渡り、少し登り返すと作業道に出る。青空の中、目前の尾根を俯瞰しながらこの作業道を少し下ると、朝の寺沢林道分岐に出る。
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林道歩き、凍結路もずいぶん融けてきた。

 PM3:45「寺沢橋」で大人しい白い犬が歓迎する。この犬はこの山のガイド犬でもあるようだ。
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駐車場、隣の車はいなくなり、ポツネンと残る車に戻り、荷物をまとめる。山中、誰にも会わず。

車の帰路途中、落合の集落の「尾出山神社」に無事下山のお礼参拝。
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 疲れていたが近所の山だと思うと、下山後の温泉入浴代が勿体無く、自宅までお風呂はガマンする。290円ラーメンの夕食、無事帰宅。






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この記事へのコメント

やまおやぢ
2008年02月29日 18:22
う~ん、まだ雪深い東北の山に比べて低山は大分雪も解けて早春っぽい雰囲気がもう出始めていますね。
にしても杉林の急斜面の道・・傾斜が良く判ります((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
2008年03月01日 19:25
やまおやぢ様、ご訪問・コメント戴き有難うございます。
 杉桧植林帯・送電線巡視路が多いのですが、おかげで、楽に歩けるので、文句は言えませんね。写真に残せなかったロープ二本の崖のトラバース部分が、一番怖くて、引き返そうかと躊躇しましたモン。この通過の恐怖で、帰路往復とは思えませんでした。