4/5-6(初日)、残雪の男鹿岳・鹿又岳@栃木、詳細。

2008(H20).4.5-6…残雪の男鹿山塊(おがさんかい)を歩く。瓢箪峠付近から男鹿岳・鹿又岳山頂(旧ピーク1817.1m)登頂。塩那道路脇で雪壁テント泊。





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                     4/5夕暮れの鹿又岳方面
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【行程】
※日光市(旧藤原町)横川・官行の「Jobs男鹿」から、白滝沢左岸林道(旧資材運搬路)を辿り、瓢箪峠~男鹿岳・鹿又岳稜線を歩く。


4/5(土)晴れ
日光市横川管行「Jobs男鹿」手前駐車地・標高820m (0:10/6:30) - 白滝沢林道口(8:10) - 朽石橋(8:40)  - 朽木橋Ⅱ(9:47) - 細いダケカンバ林(12:40) - 塩那道路(主稜線)幕営地標高1700m(14:30) 

4/6(日)快晴
幕営地(7:10)  - ひょうたん峠(7:20/7:25)  - 1754峰(女鹿岳と呼ぶ人もいる) - 男鹿岳(8:53/9:20)  - ひょうたん峠(10:23)  - 主稜線・幕営地(10:40/11:30)  - 1754峰(12:20) - 鹿又岳(旧ピーク1817.1m)(12:35/12:40) - 主稜線・幕営地(13:05/13:25)  - 男鹿川林道・白滝沢林道分岐(15:48) - 駐車地(17:30)

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 百村山から黒滝山経由で大佐飛山を歩いて以来、高原山(たかはらやま)・那須連峰から男鹿岳・鹿又岳・日留賀岳稜線を眺める度に、残雪の時期に瓢箪峠界隈を歩きたかった。・・・とはいえ、一番簡単そうな無雪期の作業中の塩那道路を延々と歩くのは気が進まなかった。

 今最も賑わう、山スキーの山域も回避したく、「何度も通えば近くなる」モットーの地味山行スタイル(マンネリともいう)に落ち着く。三年計画の残雪期歩きとして、この静かそうな山域、先ずは瓢箪峠周辺へ残雪の状況・稜線の様子を探る為、登ってみよう。

  烏が森の住人さん の記事や、他のネット情報から、横川から白滝沢林道経由で瓢箪峠へ日帰りで残雪期に歩かれている。鈍足の我々でも山中一泊なら、塩那道路・瓢箪峠は行けるだろうと。
 柔雪の影響を受けないよう慎重に日を選ぶ。天気図、気温・天気をチェックし、週末ようやく冷え込みがありそうだ、いよいよ実行の時がきた。

 矢板から塩原・国道121号は、乾いた舗装道路で夏タイヤでも問題ない。登山口への約2kmの林道は狭いが舗装完備で、多少水溜り・小さな枯れ木・葉、落石がある程度で無事通行できる。ゲートから少し戻って先着のワンボックスの停まっている反対側の空き地に駐車、雨も降って濡れているので狭い車中泊。隣の車も登山だろうか?。

 後日知る事となるが、 藪山歩きの玄人「山頂渉猟を追って」さん だった。

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2008(H20)4.5(土)晴れ

 明け方、予想外の小雪が降り、モチベーションがあがらず早起きできない。隣の車の氏が出発していく物音を聞きながらも起きられず。明るくなってようやく起床、即準備にかかる。簡単な朝食。

主要装備は・・・
 ネット情報記事と地形図(なぜかエアリア「塩原・那須」は忘れる)。テントは冬仕様。
春秋用の寝袋・装備は薄め(フリースのズボン・羽の中着・カイロは用意)、ピッケル・ストック・ワカン。目印用赤紐20本位。

 AM6:30駐車地出発。歩きながらも瓢箪峠がらみルート取りをあれこれ考えるが、周囲は予想以上に雪融けが早い気がする。三年計画の第一回目なので、ノーマルルートで安全な往復ルートにする。瓢箪峠から男鹿岳が第一目的、余力があれば鹿又岳も、と。

 うっすら小雪が残る、立派な施設内を通過。施設内トイレは早朝の為、まだ使えない。
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             右手遠望すれば、男鹿山塊の稜線がシルエットで浮かぶ
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 AM6:40男鹿川に釣師の姿。綺麗な川の流れに眼を見張る。

 ミソサザイ・ヤマガラ・コゲラの声を楽しみながら、林道歩き。

AM6:56、「紅藤橋(くどうばし)」通過。

              男鹿川は綺麗な水面、奥三面源流を思い出す
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AM7:30、茶色に白文字で「山菜・高山植物、採るな!」の警告看板。
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 期待していなかった林道の除雪跡。除雪キャタピラの跡で、残雪と半分凍結の泥道。真冬の登山靴は汚れるが砂利の林道、夏道のように歩きやすい。

AM7:38-7:43尾ケ倉橋にて休憩。この付近から積雪がグンと増える。

 AM8:10、林道分岐、右手に遮断機の白滝沢林道口、こちらに進む。残雪は連続となり、真新しい除雪跡、凍結と泥の楽な林道歩きが続く。
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数日前のものか?登山者の踏跡も残る。今までの林道歩きに比べ勾配がきつい。

「山葵採るな」看板がアチコチに・・・、AM8:24水色作業車が一台停めてある。
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 AM8:48不意に、枯葉の林道カーブ空き地、丸くまとめられた青いテントを見かける。テントポールが抜かれ丸められているが、中身が残っていそうなので、釣り人か登山者のものだろうか?。
 熊や猿に悪戯されそうで、私達がここにテントデポならば、念入りに縛り付けておかないと不安だ。

 
 AM8:55ワサビ田への作業道終点まで除雪が入っている。本来の道筋へはワサビ田への道を分け右手、赤テープ・トレースの崩壊跡へ進む。
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 雪の斜面をトラバースしながら進んだが、あまり雪の状態が良くないのと、高巻きなので結構、緊張する。

 10分ほどで林道へ戻り、本来の一面の雪面の林道歩きと変わる。先行者のトレースが残り10センチほどの踏み抜きなのでツボ足で充分間に合う。

 AM9:40-50「朽ちた木橋Ⅱ」、沢へ下りて渡渉、河原で休憩。この先、道は崩壊が進み、石ががゴロゴロして、水が流れ沢歩きの感じもする。
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 大きく曲がって、緩やか斜面のカラマツ林。ジグザクに登っていくのが疲れる。先行の足跡があるので気楽ではある。道は残雪斜面となる。カラマツからミズナラ等の自然林とかわる。

 カラマツ林を抜けると林道をショートカットの積雪急坂を詰めていける。雪に締まりがあり、まだワカンを履かなくてもツボ足キックステップで登っていけた。
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 AM10:20陽だまりの天然林、開放された気分で休憩。雪面がぎらぎら光る春山の様相に変わり、日焼け止めを念入りに塗りこむ。

 林道を離れ、直登の急斜面に足跡が残る、素直に従いツボ足&ピッケルで快調に登る、雪崩気味の斜面なので途中から右に巻いて行く。

 今までの林道歩きと打って変わり、75m強登るのに10分と効率が良いがさすがに息が上がる。

 運良く?先行のトレース跡が、前日の「烏が森の住人さん」と本日の林道脇青テントペアのの新鮮なものと後で知る。要所要所で地形図・記事を確認しつつ高度を上げる。
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 AM11:00、七ヶ岳がドカンと聳えるのを眺め、チラッと行く手の塩那道路・鹿又岳がまだ遠望なのでガックリ、休憩。上空の雲の流れが速い。
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 ここまで頭にタオルを被っていたが休んでいると体が冷えてくる。買ったばかりの薄手目出し帽 を被る。

 すっかり雪山の景色と変わったが、オオカメノキ・長ウサギ耳の芽ぶきがアチコチ、タカノツメの芽ぶきも春山らしい。
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大きなダケカンバ・コメツガが出てきて、ようやく男鹿山塊の山腹らしい雰囲気へ・・・。
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 ワカンを履き、先行のトレースを離れ、不安な箇所は持参の赤布紐を取り付けながら、急斜面を直登。ここを抜ければ、台地上の緩斜面。どこでも歩けるが、雪が締まっているので気分が良い。

 標高1500m付近からブナとダケカンバが目立つようになり、後方には会津駒ケ岳の真っ白な稜線が遠望できる。雪の表面は新雪で綺麗、木の影が映える。

 AM12:30目前から真っ白なノウサギが飛ぶように駆け抜けていく。トレースがなくなると迷いそうなので、持参の赤紐もマメに取り付ける。

 PM1:10標高1600m付近で右手からの林道跡歩きのスノーシュー踏跡と合流、ここから本格的な針葉樹林帯に突入し、ワカンでも膝下まで沈む。歩行速度が落ちる。
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・・・・ここでテント泊か?暫く我慢して進めば、またワカンが浮き上がるように、快適に歩ける。

 PM1:30先行のスノーシュートレースは、薄暗い針葉樹林帯に目印をこまめにつけながら進んでいっている。こちらは時々地図を確認しながら、先行のトレースを追いかけているので、精神的には楽だ。

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 PM1:46、目前に堅い積雪の薄い笹薮原・枯れ木が出現し、鹿又岳・塩那道路が目前に迫る。
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 七ヶ岳・荒海山(太郎山)。会津側からの吹き付ける風が強く、ここでテントは張れない。まだ高気圧の縁なのだろうか?上空の雲がどんどん流れて行く。

 天気は間違いなく回復傾向の様子。気を取り直して進めば、主稜線・塩那道路はすぐそこ。
PM2:00瓢箪峠の南に位置する1717mピークの南鞍部(標高1700m位)、主稜線・塩那道路にでた。
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 目前の巨大な大佐飛山は、山頂ピークは手前1870m峰で隠されている。目前の大きな山容に圧倒される。鹿又岳方面の眺めも良い。
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 瓢箪峠に幕営したかったが、次の鞍部にも峠らしいものは無く、明日の朝の堅雪に期待して、鹿又岳ピストンにも便利そうなこの付近で幕営とする。

            那須連峰も見える幕営地、展望に文句のつけようがない。
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 PM2:20、1717mピーク南東面、塩那道路法面の豊富な雪で、ここを掘り込む。先ほどまでの稜線を渡る強風もここまでは廻ってこない。無風の陽だまり地帯で、雪壁テント設営開始。
 雪質が柔らかめ、さくさくブロックが切り取れる。掘り込むついでに、下の綺麗な雪から給水用の雪を取る。

 もう、稜線は無人かと思っていたが、PM3:30頃、前日の烏が森の住人さんの会った「男鹿川林道ですれ違ったペア」が男鹿岳から下山、真上のピークから挨拶。

 男鹿岳のほうの雪の具合も問題ないようで、これで心置きなくテント生活を楽しめる。ひとまず、テント内でお湯を沸かしカップ麺で空腹をなだめる。暫く付近の写真撮影にいそしむ。
 
            テント場頭上の1717mピークで展望・撮影
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               付近、枯れ木のオブジェも面白い。
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                   PM6:00鹿又岳方面、夕昏。
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テントに戻り、本格的に夕食。4時間熟睡。深夜に目覚め軽食・コーヒー。


             4/6翌日の詳細記事は →  こちら




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この記事へのコメント

烏ケ森の住人
2008年04月09日 06:05
おはようございます。

私の鬱憤をはらして頂き有り難うございます。今回と前回の歩きを思い出し楽しませていただいています。
金曜日には白滝沢左岸へのゲートに雪は全くありませんでした。金曜日の夜に降ったようですね(自宅付近は雷雨に見舞われました)。

優雅なテントを拝見しました。私にもテント泊ができるともっと行動範囲が広がるのですが、生まれつきの横着な性格で・・・
今月中に一度はテント泊をと思っています。
やまとそば
2008年04月09日 07:44
鹿又、男鹿岳とはまた渋いコースですね!
男鹿岳は残雪期に一度歩きました。残雪期でしか行けない様な藪山です。
残念ながら、鹿又岳はまだで、冬季一泊で小佐飛から行者岳までが一杯一杯でした。
この時期、大佐飛も良いですね~。
2008年04月09日 21:09
皆様、ご訪問・コメント戴き有難うございます。

烏ケ森の住人様
 前日歩かれていたとは、一日違いのニアミスでしたね。鈍行ですし、横川からは初めての入山、塩那道路にたどり着くのが第一目標でした。除雪林道歩きと先行の皆さんのトレースに助けられたビギナーズラックで。テントも、ゴア本体だけで間に合う季節です。道路の法面を利用して掘り込むのは予定外でしたが、雪庇の様子からも判るように、会津側の風は侮れません。山でテント泊、ラーメンが主食&寝るのが楽しみの私たちのテント泊は、優雅とは縁遠いものですが、馴れると楽しいですね。

やまとそば様
 そちらは会津駒ケ岳でしたね。4/6はまさに山日和で、そちらも楽しんだ様子、目に浮かびます。男鹿山塊の話になると、この小佐飛から行者岳もよく出てきますね、行ったことがないので、そのうち行ってみましょう。
2008年04月09日 21:49
「最近はあまり歩かない」というミータカさん
けっこう歩くじゃあないですか! 
自分はもう歩くのがヨレヨレになりましたよ・・(泣)

テント設営風景 またまた勉強になりました!
タカさん本当に頑張りますよね!(拍手!)
ミーさんが何にもやっていないとは言っていませんよ~(笑)
本読みと山歩き
2008年04月10日 04:20
冬山テント泊はあこがれです。
「テント設営の1717ピーク」いいです。
山中泊でしか見れない朝焼けや夕焼け、「鹿又岳方面、夕昏」とっても良いです。今は家族を残して、山に行けない身、テントミータカさんのブログを読んでいった気になっています。
2008年04月10日 12:47
ご訪問・コメント戴き有難うございます。

トシちゃん
 男鹿山塊は気合を入れて~(笑)。歩くよりも休む時間の方が多いんですけど(特に登りは)~。場所選定・雪壁切りだしは共同作業ですが、ブロック積み方は相方が上手です。私は敷地&床面ができた所で、テントを張って内装&炊事担当です。下界よりも山中での炊事が得意です??。次回テント泊は焼肉にしようかな・・・。

本読みと山歩き様
 また日本に戻れば、いつでもみられる山の景色です。拙い写真・記事でも楽しんでいただけたようで光栄ですね。そちらこそ、貴重なベルギー生活、異国の町並み・森の様子、楽しみにしています。


本読みと山歩き
2008年05月29日 16:57
はじめまして。偶然にお邪魔することとなりました。
オドロキなのは「山頂渉猟を追って」のファンでして、同じ日の同じ山の記録を拝見する幸運に、ただただ感謝であります。

山の近くに暮らしているためか、育児に手を取られるためか、どうしても近所に日帰り、というスタイルになります。これからはちょくちょくお邪魔して、静かな山の夜の気配を、嗅ぎ取らせてください。どうぞよろしくお願いいたします。
2008年05月29日 19:58
いまるぷ様、ご訪問・コメント戴き有難うございます。
 こちらこそ、はじめまして。いまるぷサンは「山の都」のお住まいなんですね、いいな~。「近所に日帰り」って、常念日帰りだったりして。「山頂渉猟を追って」サンは偉大ですね。偶然にも同じ駐車地点で泊まりましたから(笑)。男鹿山塊の記事は少ないので気合を入れて書きました。喜んでいただけて嬉しいです。
 
>静かな山の夜の気配を、嗅ぎ取らせてください。
 山中泊が多いといっても、早寝遅起で、夜間はいびきと寝言の世界がほとんどです。真面目に歩かず、花や鳥・山の獲物で脱線してばかりのヘナチョコブログですが、お楽しみいただければ幸いです、今後ともよろしくお願いします。