5/3-5は熱波の和賀山塊@秋田、山行詳細(初日・二日目)

H20.5.3-5…お花見と残雪の東北の山、再訪の甘露水コース和賀岳・コケ平(横岳)、錫杖の森の難所を確認。。下山日、秋田のやまおやぢ様とミニコラボ。テント二泊三日。早春の花に山の展望も良く、テント雪壁が天然熱風ドライヤーで脆くも消滅山行。


・・・・・・・・・・・やっぱり、虫除けにはタイガーバームが効きますね・・・・


                     速報記事は → コチラ


                      薬師岳付近からの和賀岳全容
画像




*********************************************

ヤマケイ分県別登山ガイド、「秋田の山」より

 原始性を秘める幽玄深山に浸り、静寂な山旅を味わう。いうなれば東北のミニ日高とでも言えるような山ではなかろうか。奥羽山脈の秘境、和賀・朝日山塊の南端に薬師岳とそれに連なる甲山がある。そしてその後には景勝地の真木渓谷があり、周辺の山々から発する多くの沢を一つに集めて深いⅤ字形の谷をつくり断崖と木々が織りなす渓谷美を繰り広げている。和賀岳や薬師岳は、山頂近くまで鬱蒼と繁るブナ原生林に覆われ、山懐が深い上に嶮峻な渓谷を抱き、また遅くまで稜線に残す巨大な雪庇など、かつてはマタギのよき狩猟場として登山者の領域外であったが、近年の奥地開発と登山ブームは、和賀山塊の資源並びに登山価値の重要性を認め、真木渓谷と入角沢に林道を開設。昭和50年代に入って、にわかに脚光を浴びてきた経緯を持っている。
・・・和賀岳は阿弥陀岳とも呼ばれ、信仰の名残がある。また、大鷲倉の別名をももつ。秋田側の堀内沢と袖川沢の上流部は、人為的影響のない河川集水域として、また堀内川上流部原生流域として保護されている・・・。

**********************************************

【行程】

5/3、真木林道・甘露水登山口→滝倉沢→薬師岳→小杉分岐→小鷲倉→雪渓淵テント泊

5/4、雪渓淵テント→和賀岳・コケ平(横岳)→雪渓淵テント撤収→小鷲倉→小杉分岐→展望地雪渓淵テント→錫状の森岩場往復→展望地雪渓淵テント泊

5/5、展望地雪渓淵テント→小杉分岐→薬師岳→滝倉沢→真木林道・甘露水登山口


**********************************************


 自宅を前日夕方出発、東北道はETC通勤割引・100キロ分のみ使用。後は一般道で秋田入り、仮眠。充分な睡眠で気持ち良く目覚め、登山口へ向かう。



2008(H20).5.3(土)晴れ

 この日、秋田は29度の夏日、翌日も・・・あぢ~。綺麗な甘露水公衆トイレ兼休憩所前駐車場着、準備。

 AM8:45標高約400m出発。甘露水の登山口まで0.7キロ表示。沢の流れ、新緑を愛で、ノンビリ砂利の車道・林道を行くと、冷水の流れる甘露水の登山口に着く。

 AM9:00標高450m甘露水登山口。独特な山容の曲がり甲。甘露水が流れている、 昨年のやまおやぢサンとのミニコラボ山行の記憶が蘇る、懐かしい気分。

 AM9:15標高480mミヤマキケマンの群生の水場通過。ミヤマカタバミ・エンレイソウ・ヒメアオキ・ウスバサイシン・エンゴサク・スミレ・ワサビ・ニリンソウ・キクザキイチゲなどなど、。

 AM9:30標高570m「ブナ台」ここから思い出深い「滝倉沢」まで0.9キロ表示。さすがブナ巨木・原生林、朝だが、この熱波でブヨが多くタイガーバームの出番、鳥の鳴声賑やか。

 AM10:05-15標高760m滝倉沢、カタクリ・キクザキイチゲ・ワサビの花。すぐ上に滝倉小屋跡がある。十数年前、初めての甘露水口からの登山の時と同季節だが、今年は残雪が少ない。苔むした清水と沢水の合流点、給水・顔を洗う。休憩中も虫が多く、あまりゆっくりできない。

画像



 AM10:30標高785m滝倉小屋跡通過、ここもキクザキイチゲの濃い紫。残雪に新緑のブナ林。

画像



 オオルリ・コルリ・キビタキ・ツツドリ・ウグイス・カラ類・ミソサザイ・キセキレイ・ツツドリ、鳥の色々な鳴声が心地よい。

 ブナの樹林帯を行くと、また九十九折の坂道となる。


 AM11:30-11:40標高985m、「倉方」ここから薬師分岐.0.7キロ表示。AM12:00標高1035稜線の雪布団に出る。残雪のブナ林を見下ろす。甲山・中の沢岳・真昼岳を確認。焼石連峰は雲の中。
画像



 AM12:15標高1075mブナ林を抜け、展望の良い潅木の尾根道。青空に薬師岳が見えてくる。登山道のシラネアオイ群生はまだ芽ぶきの小さな蕾。ミネザクラ蕾、帰路には咲いているだろうか。

 右方に甲山、前方にドーム上の薬師岳山頂を眺めながら緩い稜線をたどる。キジムシロ・ヒメイチゲ・ミネザクラ蕾
画像


 登りきった所が山頂の肩、AM12:45標高1185m甲山縦走路分岐点。「薬師分岐」。青空に和賀岳が見えてくる。豊富な残雪、山中泊の水の心配も無し。薬師岳へ向かう登山道脇の斜面も豊富な残雪。

 「和賀真昼情報のHP」でお世話になっている倉さんと交差、挨拶。真っ黒に日焼けした姿にノースリーブの真夏のいでたち、遅い入山の我々を心配した様子だが、山中テント泊と聞き安心された様子で別れる。

 右奥に和賀岳を眺めながら笹地帯を進むと、スミレと一緒に鎮座まします薬師如来の小さな祠。眺望に優れた薬師岳山頂(標高1218m)に着く。

 PM0:55-1:00薬師岳山頂1218m「薬師岳」山頂にて休憩。「和賀自然環境保全地域」大きな看板。山頂記念撮影。

 ここから、笹原と残雪のたおやかな稜線巡りが続く。上を向いて咲くミニミニカタクリ。キクザキイチゲ・ヒメイチゲ。
画像



 PM1:20-2:15標高1200m道標の頭が覗くばかりの「薬師平」。雪渓淵にてラーメン休憩。ここが第一テント場候補だった。オオバキスミレ・カタクリ・ショウジョウバカマ咲き始め。
画像


画像



 この辺からの展望は、和賀岳は奥まって遠いが、小鷲倉がなかなかの立派な山容。すぐ上は小杉山山頂で今回の山行のキーポイントでもある。

 PM2:35標高1200m「小杉分岐」左方からは白岩岳から錫杖の森を経由して登る縦走コースが合流している。白岩岳・白岩薬師・錫杖の森は明日のお楽しみ。振り返ってみれば、来し薬師岳も残雪が豊富で、風格がある。

 ここから「小鷲倉」への道が一番きつい。笹薮が被る汗と蒸し暑さの厳しい急坂。ササダニがつかないか、心配になる。ここで地元登山者のヘルメットにピッケルの単独氏と交差、山頂に北方稜線縦走のテント泊者が居る事を教えられる。

 道沿いの笹も低くなり、小鷲倉(標高1354m)の急登が終わると、再び笹尾根。

 PM3:11-30「小鷲倉(標高1354m)」ようやく目前・手に届く近さに和賀岳主峰が近づいた。足元には和賀川の源流がさらに広がり、一段と高山風を帯びてくる。和賀北方の急峻な岩肌支稜線、奥に田沢湖・秋田駒ケ岳が出てくる。

 暑いが素晴らしい展望の尾根となる。ヒメイチゲは元気よく小さな花をポツンポツンと咲かせる。

 この先の小ピークPM3:45標高1365mを登り下り。
画像



 PM3:50標高約1355m目前に和賀山頂、秋田駒ケ岳・羽後朝日・岩手山・田沢湖も見えるので、雪渓淵にて幕営。冬フライをもってきたので、雪壁は作らず。
画像




 空腹のあまり、いつものテント設営後のコーヒーは省略、本?夕食。夕方の風景を撮影。夜景を楽しみにひとまず就寝。無風で熟睡、朝まで目覚めず。




****************************************

2008(H20)5.4(日)晴れ

 秋田29.9度、今日も暑い。AM5:13今日も暑くなりそうな和賀岳山頂より朝日が昇る。
画像


 すっきりとした目覚め。白い鳥海山は山麓のブナ帯まで豊富な残雪で、遠望でもその雪の多さが伺える。AM6:48標高1355m風が段々強くなってきたので、ポールを抜いたテントを丸めてデポ、空身・軽装で和賀岳山頂ピストンで小杉分岐へ向かわなくてはならないのだが・・・。

 振り返ってみれば、テント場は雪堤の上で、けっこう危ない所に張ったようだ。
画像


 豊富な残雪斜面を登りきると、一等三角点の立つ和賀岳山頂。AM7:15和賀岳山頂標高1440m、前日テント泊の単独氏と会話、早い雪融けに予定の北方稜線の藪漕ぎが辛そうなので縦走の予定をやめて戻るそうだ。

 草原斜面、南に高度差100mをゆっくり下っていく。こけ平(横岳標高1337m)は初めての地だ。今日も真昼に羽後朝日がみえて展望よし。北方稜線の山並み、高下岳よりも台形の根菅岳の方が存在感ある。羽後朝日の山頂部の雪もここから確認できる。
画像



 AM7:52こけ平(横岳標高1337m)記念撮影。独特の雰囲気で、はじめてのこけ平、気持ちがよいところ。正しいハイマツの姿に豊富な苔、ここはこれ以上人が増えると、荒れてしまうかもしれない。ここまで来ただけでも、充分今回の山行の満足感が得られる。
画像



 ここから見ると、小杉山から和賀岳の稜線、雪で磨かれた岩壁が迫力ある眺めで、びっくりする。AM8:15 貸切のコケ平を後にゆっくり和賀山頂経由、テント場へ戻る。
画像


画像




 AM9:22-9:45標高1350mますます風が強くなってきたテント場に戻り撤収。テント跡の雪融けが残っているので台形に浮かんでいる。あきらめた白岩岳・錫杖の森の残雪の山並みが魅惑的。
 途中の尾根に雪が残っているので、あそこのテント泊も楽しそうだ。こけ平へ行ったので、今日はもう近所」でテント&花撮影ににしようと思っていたが、幕営地変更。

 小杉分岐まで往路を戻る。昨日よりも熱くなりそうな感じだ。数名の日帰り登山者と交差。

 AM10:00-11:18「小鷲倉(標高1354m)」小鷲倉にてラーメン昼食休憩。月山方面は台形の白い峰、。焼石連峰も魅惑的な白い稜線。

 
 AM11:30標高1225m小杉分岐、登山者1人が暑さ負けでぼーっと休憩中。ここから錫杖の森方面へ下ってテント設営、空身で、白岩方面へのルートを赤線引きとする。

 白岩岳への道を下る。日当たりの良い所は刈払いも広く、快適な尾根道。ダケカンバの木が綺麗な枝ぶり、奥に羽後朝日岳。

 AM11:53標高1110m標高の割には豊富な積雪の台地。積雪70センチ、熊の足跡が残るところから100m先の台地で荷物をまとめ、軽装で、先を目指す。
画像


 錫杖の森への鞍部への下降、雪融けの進んだ登山道、ここも広くて歩きやすい、道なりにカタクリ・キクザキイチゲ、花のプロムナード。

 萌黄のブナ林彷徨の気分、巨木が素晴らしい。ブヨが多く、タイガーバームが大活躍。ショウジョウバカマ・カタクリ・イワウチワと花が多い。
画像


画像


 PM1:00標高約800m錫杖の森難所の岩場着、ロープが垂れ下がっている。ここからの危なそうな岩場を見上げ、次回の白岩岳からの往復のメドをつけて引き返す。

           2009.5.14追記、翌年5/4に白岩山側からここまで往復、繋がりました~。

画像


 ブヨに悩まされるも和賀山塊はタイガーバームがよく効く。花と鳥のさえずり、ブナ林を愛でつつ、テント場へ戻る
画像


 花は、カタクリ・キクザキイチゲ・ヒメイチゲ・マンサク・タムシバ・ヤシオツツジ・コヨウラクツツジ・イワウチワ。
画像



                        ムラサキヤシオ
画像



                          マンサク
画像



 鳥は、ツツドリ・ウグイス・シジュウカラ・ウソ・コルリ・イワヒバリ・コマドリ・ホシガラス。


 PM3:30雪堤の台地端に戻る、テント場はすぐそこ。羽後朝日・大荒沢岳も見える。秋田駒ケ岳・田沢湖が近い。
画像



 PM4:00標高約1110mあっさりテント設営も、この後の熱強風ドライヤー地獄を予想せずに、夕方まではノンビリ楽しむ。日本海が光る。
画像



                           鳥海山も浮かぶ
画像


 風が強くなってきて、雪壁補強するも、数時間で敢無く消滅。一晩、熱風に押されて良く眠れず。融雪で泥だらけのテントと化す。


**********************************************


                 続き、2008(H20)5.5の詳細記事は → コチラ




人気blogランキング
人気blogランキング←クリックいただけると嬉しいです。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ ←よろしければ、こちらも。








GOLDWIN WEB STORE



この記事へのコメント

やまおやぢ
2008年05月14日 19:21
お疲れ様でした。
根菅分岐までどう見てもこの日は稜線の残雪は繋がってませんね。
天気が良くても私も逆に縦走しなくて正解のようです。
今年は去年の6月初めくらいの残雪量?位の勢いで消えてますね~(笑い
さてさて、おやぢは先週濃霧とあられの中バテ通しで花も見てないので欲求不満状態です。山の神さえOK出せばまた和賀へ行きたい今週ですf^^;汗汗
2008年05月15日 12:13
やまおやぢ様、ご訪問・コメント戴き有難うございます。
 古い新ハイキングの記事で、晩秋に甘露水から和賀・羽後朝日・貝沢口への縦走記録がありますし、私が思うに、根管分岐前と羽後朝日の藪を覚悟すれば、歩けるようです。雪堤利用の今時が早いし楽ではありますね。稜線の花、ずいぶん増えたろうな~。
 私は、真昼の様子が気になっています(遠くてなかなか行けませんが)。今週末は近場の山予定です。