4/23、鳴神山@アカヤシオ満開、花見ハイク詳細

2007(H20).4.23、山頂部のアカヤシオが満開。花の名山・鳴神山(なるかみやま)。駒形登山口から赤柴コースの周回ルート。コガネネコノメソウ・ニリンソウも楽しめ、満足の半日ハイク。

 桜が散った北関東の里山は、アカヤシオの季節。群馬県・鳴神山(標高979.7m)、今年は特に花つきの良い満開アカヤシオを堪能。
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(上毛新聞社・「群馬の山歩き130選」より抜粋)
 鳴神山は、桐生市北部の梅田町と川内町を分ける鳴神山脈の主峰。その昔、雷神上人が住んでいたのが、山名の由来と伝えられている。この鳴神山周辺には豊かな自然が残されており、山頂を中心とした地域は、群馬県の「鳴神山自然環境保全地域」に指定されている。この地域は、地質的には、秩父古生層のチャートを主とした堅い岩石からなり、植生はクヌギ・コナラ群集などの天然林から成っている。植物地理分布上の特異性があり、標高1000m以下なのに、コキンレイカ・ヒメイワカガミ・イワキンバイ・ホツツジなどの亜高山帯の植物や、カッコウソウ・ナルガミスミレ・ヒトツバスミレなどの貴重な植物が分布し、すぐれた自然環境を形成している。自然観察、特に野草を訪ねての山歩きなどに向いている。・・・
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2008(H20)4.23(水)晴れのち曇り

【行程】桐生市・梅田町・駒形登山口駐車場―駒形登山口―肩の広場肩の広場―鳴神山(桐生嶽)―西峰(仁田山嶽)―赤柴コース-赤柴林道―駐車場
    
 鳴神山もアカヤシオ満開見頃と聞く。朝の一仕事後、出遅れて自宅発。近所の里山の有難さ、山中の行程も短いので、気楽なもの。萌黄色の新緑が輝く山里に向かう。登山口・駒形の駐車場は既に満車、手前に路上駐車。

 荷物を軽くし、レンズ二本をウエストバックに納め、行動食とテルモスのコーヒーを中ザックに詰め、AM11:45標高440mの駐車地を出発。
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 タチツボスミレがアチコチに。民家脇の藪にオオイヌフグリ・キランソウ(別名ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)野の花に興味を持ってようやく気になった花)・カテンソウ・カキドオシの花。早速の花撮影で、登山口にさえ届かない。

                                キランソウ
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 奥に進むと、「鳴神・吾妻ハイキングコース」、左に分かれている「赤柴登山口2.1キロ」の道標。藪にアケビの花。付近にもハイカーの車が数台駐車。足元にムラサキサギゴケ。

                                アケビの花
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 明るい新緑、青空の林道歩き。沢沿いの林道は、終わりかけのムラサキケマン・モミジイチゴ、盛りのヤマブキを横目に進む。マムシグサ。茎の伸びたトウゴクサバノオ、盛りのニリンソウの群生。

                                マムシグサ
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                               トウゴクサバノオ群生
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                               ニリンソウ群生
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 「鳴神山自然探勝路」道標。オオタチツボスミレ、ニオイスミレ、ヒトツバエゾスミレ、とスミレの種類が多く教えられるがナルカミスミレ(ヒトツバエゾスミレの白花)は無さそうだ。植林された杉林の中の道を行く。道は沢に沿って続いている。沢にはニリンソウの群落が見事。


                               ヒトツバエゾスミレ
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                                ニリンソウ
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 AM12:28標高530m、「60年度川北小6年」作の黄色い道標。そこには「下から1000歩、上から3500歩」と表記。やがて道は杉林から沢へ。沢に伸び切ったツルネコノメソウ。露岩と堆積した落葉が多く、歩くのに注意が必要。
 道が2~3分間、沢と一緒になるが、岩にペンキの矢印があり、右岸の植林地に上がる。

 中高年ハイカー氏が下山してくる。稜線は見事なアカヤシオだそうな。再び杉林に入り、しばらく杉林の道をたどる。杉植林からコナラ中心の雑木となって明るくなる。実のカタクリ群生。

 PM1:10「駒形~鳴神山、中間点」道標。咲き始めのヒトリシズカ二株。
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 トウゴクサバノオもこのあたりが最も綺麗な花。やや痩せ加減なカタクリがひっそりと咲いている。
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 沢が涸れて岩が多くなると、ハルトラノオが足元に現れ、ニリンソウに代わる群生。道の両側に大きな露岩のあるところで、「頂上へ30分」道標。クヌギ・コナラの天然林。ヒトツバエゾスミレ・エイザンスミレがポツポツ。

 上から中年夫婦ハイカーが降りてくる。ナルカミスミレの事を問われ、知る限りの花の見分け方を話す。ヒゲネワチガイソウの群生。ここまででも、予想外の花の多さに撮影が忙しく、足が進まない。

                               ヒゲネワチガイソウ
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 一面落ち葉の林床は陽の光で溢れ、萌黄色、静寂の世界。大きな岩の間を抜けると傾斜は一段と大きくなる。山肌にアカヤシオが現れ、散り始めたアカヤシオの花びらが足元に。急登を息を切らして登り切る。

 PM1:47-1:50標高900m「肩の広場」。広場には物置小屋と社務所の様な建物がある。さらに鳴神山の由来について書かれていた。狛犬が狼に似ているので、帰宅後、調べてみる。
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(ネット情報より)
 ここに、雷神岳神社が祀られている。祭神は、大雷大神(オオイカヅチノオオカミ)である。 この社を守る狛犬は、狼である。阿吽一対が置かれていたが、阿像の方は両耳が取れ、原型が失なわれている。この狛狼の台座には、山田郡梅田村材木商 金田房太郎と奉納者名が彫られている。 鳴神山下、梅田集落で材木商を営んでいた金田という人が奉納したことが判る。
 狼信仰の主な効果は、盗賊、火難、四つ足除け等であるが、山村であるので、四つ足駆除の効能くらいである。では、コレラ守護としてはどうか。コレラの病原菌と噂された洋犬対策として、狼の絵姿を刷った護符は確かに多くの需要があったが、幕末に流行したコレラは、すでにピークを過ぎている。 しかしながら、群馬県下では、明治に至っても流行したという記録が残されていた。 一番の猛威は、明治15年(1882)7月の流行で、特に桐生での被害が大きかった。 群馬県では、コレラ対策として明治10年に布達(ふたつ)を出し消毒を呼びかけていたが、個人的に対策をとった者は少なく、信仰に頼った。コレラは、明治23年(1890)4月にも流行し、この年は173名が死亡したと統計書には記録されている。
 鳴神山の雷神岳神社にも、子供の守護仏である地蔵が建てられている。集落民総意の下、鳴神山では雷神岳神社の社殿改築が行われ、平穏を祈って「神威無窮」という扁額が掲げられた。狼の狛犬は、神のおわす社を守るように置かれた。ここでは「神狗」と呼ばれている。
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 肩の広場から頂上まで5分。山頂での花見休憩を楽しみに、ここは水で一服。肩の広場からは再び急登。すっかり忘れていたが、山頂は双耳峰で、桐生岳と仁田山岳の道標がある。ちょっとした岩場から、直ぐに濃淡色様々なアカヤシオのピンクに包まれ、無人の桐生岳山頂。アカヤシオの見事な花付きにビックリ。

 PM2:09-2:19桐生岳標高979.1m山頂。仁田山岳の東斜面にアカヤシオ。
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 正面に日光連山、左後方に榛名山、赤城山、浅間山が見えるはず・・・が、生憎春霞の山頂で山の展望はない。桐生市街地や足利方面は霞んでどうにか確認できる程度。まぁ、今回は花見が主目的なのでこれはこれでよし。山頂の祠で登頂証拠の写真撮影(ザックが主役)。

 斜面の細い道を行ったり来たりしながらアカヤシオの花を楽しむ。もう一つの峰、一度小さな鞍部に下って仁田山岳へ登り返す。

 PM2:26-48アカヤシオのトンネルの先、仁田山岳山頂着。展望は優れないが、仁田山岳には2基の石祠が置かれ、その前は石垣で囲まれた場所となっている。

 コチラの山頂周辺でも、ゆっくりアカヤシオ撮影。木が大きく花も蕾があり綺麗なので、花撮影に丁度良い。
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 足元の肩の広場から、地元の遠足らしい子供達と先生の声が近づいてきたので、赤柴コースへの下山とする。ここまでの花三昧で充分満足、これから未知の周回ルートが待っている。

 座間峠方向へナラやクヌギ、雑木の中の急な下り。後続の快速ペアに追い越される。転倒に気をつけながらも、道すがらのアカヤシオを愛でつつ、急坂を下る。右は植林、左は雑木の尾根に沿って進む。新緑の始まった樹林帯。「裏の肩」への道標。急な下りに解放されほっと一息入れると、穏やかな風景が広がる。さらに下ると分岐の鞍部着。

 PM3:02標高915m、標識と小さな石の祠のある十字路。まっすぐ行くと座間峠方向、右は「こつなぎ橋」梅田方向、左に赤柴登山口への小さいプレート。赤柴方向へと向かう。斜面に付けられた細い登山道を下る。
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 まもなく枯れた沢に出合う。コガネネコノメソウ・ヨゴレネコノメソウの群生。ここにもヒゲネワチガイソウの株。花写真の撮影と休憩。

                             コガネネコノメソウ
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 杉林を下る、沢底に小さな木の橋を渡る。杉林に入る手前で水が流れる沢が現れる。杉林の鬱蒼とした山道。どんどん下る。やがて明るく開けた林道の起点に出る。ミツバツチグリの黄色い花。

 PM3:50標高695m「鳴神山(赤柴登山口)0.4キロ」道標。舗装された林道に出る。陽だまりの林道をのんびりと歩く。ここまで下れば緊張感からも解放され、新緑を楽しめる、沢の景観も美しい。
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 明るい林道を下ると、T字路になって右折。新緑や紅葉の時期も赤柴林道沿いは楽しめそう。林道沿いはスミレが多い。壊れた民家・水車脇を通過。

 「民有林林道赤柴線」看板、林道左手の杉植林の石仏にお参り。赤い軽自動車の残骸。傾斜が大きくなって舗装道路。まもなく駒形鳴神山登山口。

 PM4:32駐車地点に戻り、荷物を片付ける。今日は周回コースで正解、多くの花々に逢えた。陽だまりハイクを満喫した半日。心配した通勤渋滞も少なく、夜、無事帰宅。



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