4/26-27、残雪の金城山@新潟、山頂避難小屋泊山行、詳細

H20.4.26-27…残雪の金城山(きんじょうさん標高1369m)。岩峰・山頂直下のグリセードは残雪期限定の迂回コース。小屋出入り口の雪を掘りだし一泊。観音山コース往復。※曇天で、展望はイマイチ。山頂三角点・小屋方面は豊富な積雪。金城山山頂部ヤセオネ・岩場はまだいやらしい雪の残り具合、アイゼン使用。


                       速報記事は →  コチラ


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新潟新報事業社「新にいがたファミリー登山」から
 六日町盆地から雪を抱いたころの金城山を眺めると、その三角の端正な山容は、越後三山や巻機山と見間違えるほど立派だ。この山は、六日町盆地から直接突き上げているように起立しているので、標高の割りに登りは手強い。山の名は、山の形が金の字に似ているため、“金状山”から由来するといわれている。山麓には同山名を冠した曹洞宗の名刹雲洞庵がある。・・・

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                         山中、綺麗だったタムシバの花
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【行程】こぶし遊歩道入り口―観音山コース―雲洞コース分岐―滝入コース分岐―金城山―避難小屋泊(往復)(コースタイム登り4:10下り3:00 健脚向き)


2008(H20)4.26(土)晴れのち曇りのち雨

 中越・六日町入り。今日は午後の雨予報で、早めに歩き出したい。八海山を遠望しながら登山口へ向かう。初めての「観音山コース」。長崎集落・槻岡寺手前に立派な登山口。すぐ先の道路脇に駐車スペース。今まで、日帰りで数回訪れている馴染みの山だが、残雪期お泊りの金城山・観音山コースは今回が初めて。観音山コースも地形図から読むと尾根道だが長いコース。不安要因が大きいので、念のためテント本体&アイゼンを用意。湯沢方面の山並み、上空には、既に怪しの雲がたなびく。

 AM7:07標高220m出発。植え込みのスイセンが咲く、「こぶし遊歩道」立派な登山口「金城山登山道観音山コース」道標も登山者カード入れもある。平成8年に整備された遊歩道だそうな。


 AM7:20-30標高300m明るい赤紫色のミツバツツジ、鯉幟がたなびく東屋にて休憩。東屋の落書き帳に先週金城山往復の記入がある。
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 青空にタムシバの白い花。上越国境の山々が見えてきた。

 遊歩道終点、山頂広場に「二合目」白い道標。たくさんの石仏群。ここから金城山を遠望できる・・・遠いな~。

 この先も松交じりの明るい尾根道。タムシバが見頃でアチコチに、綺麗だ。AM7:45三角点標高385.1m通過。AM8:15「登山口より1・5キロ」標柱通過。AM8:19松の巨木のある「三合目」。

 真正面に金城山を望みながら進む。
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 登山道沿いにイワウチワの大群生、ショウジョウバカマも混じる。イワナシの花も大きな株で現れる。タカノツメ・オオカメノキなど。麓を見下ろし、ザックをおいて花撮影。マルバマンサクも盛りと変わる。タムシバの白が目立つ新緑の尾根道、延々と続く。
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 AM8:45「登山口より2.0キロ」標柱通過。タチツボスミレが陽射しに透けて輝く。カンスゲも花穂が光る。

 AM8:56-9:05「四合目」標柱、ここで休憩。ここからもマダラ雪の金城山山頂が望める。この先、滑る足元,ロープに掴まっての登りに神経を使う。やがて登山道に雪が出てきた。

 AM9:33-40「五合目」標柱付近は雪原、暫くここで休憩。帰路の用心の為、目印をつけておく。新緑に雪原、初夏の新潟の山歩きらしく、黄緑に白のコントラストが目に沁みる。
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 AM10:00「六合目」標柱。八海山手前に大月コースの電波塔が浮かぶ。日当たりの良い尾根は残雪と夏道のミックス。このあたりのイワウチワが見頃で、花びらの色も赤味がかって綺麗。


 AM10:30「七合目」標柱、雲洞コースとの分岐。シロブナの山肌は、根開きのモノトーンの世界。
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 夏道は急坂になり、鎖場が出てくる。「長ウサギの耳」オオカメノキの芽も花芽が膨らんでいるのみ。
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 イワウチワの葉と鎖場の急登、上の雪布団に乗り上げる。目前はデブリ跡の雪の山肌、先の稜線、五十沢(滝入)・大月コースからのグループの姿・声が聞こえてくる。

 AM11:03-07標高1060m「大月・五十沢コース」と合流、痩せ尾根に到着、休憩。軽装の4人組に先行してもらう。に到着する。この辺りからの眼下は素晴らしい景色を見せてくれる。視界が開け、越後三山や六日町盆地が見えるようになる。米山・八石山が見える。

 昨年の同時期、高倉山 の様子が懐かしくも、背後の雪の越後三山は素晴らしい山容。
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 眼下、たっぷり残雪の沢、五十沢コースの雪と削られた山肌、高度間溢れる眺めを堪能。坂戸山・白い雪の台地の電波塔あたりの尾根も丸見え。
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 足元の脆い岩場の短いトラバースに緊張させられる。

 雪堤渡りの尾根道と変わる、厳しそうな岩峰が近づいてくる。山頂部の雪の具合はどうなっているのだろう、ここまでで、もうヘロヘロ。雨が降る前に山頂に届くかどうか?不安になってくる。


 AM11:45、雪庇が整った小ピーク、付近は二重山稜になっている。ここに来てまさかブナ林を歩くとは思ってもみなかった。 ここを歩いているだけでこれまでの疲れが癒される気がする。たっぷりの雪、 このあたりでテント泊も可能な様子。ブナの根開き、あいかわらすモノトーン世界。いよいよ金城山らしい厳しい岩峰が迫ってきた。
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 先行の4人組も山頂直下のブナ林(兎平)からの急登で頑張っている様だ。

 AM11:53-12:00、日当たりが良く地面の露出したピークが「長崎コース」との合流・分岐点。眼下の道は藪が濃さそうだが麓の距離は近い。ここで少し休憩。見上げる山頂直下、パックリ雪が割れて、急登が厳しそうだ。しっかり行動食と紅茶でお腹を満たし、気合を入れなおし先へ進む。付近は咲き始めのマンサク。
 

 AM12:15ようやく「兎平」の九合目。兎平(帰路本当にノウサギが近寄ってきてビックリ)を過ぎ、兎平から急登、最後の苦しい登り坂。雪と雪のない尾根のミックス。

 先行トレースをたどり、坪足キックステップで進むもあまりの急斜度、帰路にここを下るのは憂鬱だ。途中からアイゼンをつけて快調に登り詰める。やはりアイゼンの威力はバカにできない。

 明るい山頂部はべったりの雪斜面。斜度が緩んだかと思えば、ふいに頭上が明るくなる。目の前に岩峰群。出発してから5時間30分の行程。
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 AM12:35-45標高1369m金城山山頂。雪が波の様に乗り越してきているような岩峰群。狭い山頂、標柱に『金城山登山道頂上』と 記されている。頂上の南側は切り立った断崖で、大岩の上には石祠。この山が昔は修行・信仰の山であったことが偲ばれる。

 久しぶりに見る巨大な岩場。北風が吹き付け、今日はここで休憩する気になれない。先の小屋方面の雪原に行きたい。先行者の姿も小屋付近に見える。

 足場が悪く、背中の大ザックが恨めしくも慎重に鎖場・岩場を渡って、何とか、雪原に出る。巻機山方面は既に頭は雲の中。いつ降りだしても可笑しくない空模様。振り返り見ても、金城山山頂部の見事な岩峰、独特の風景。
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 PM1:05標高1380m、先着の群馬の4人組が風避け、雪に埋もれた避難小屋(山頂北100m付近。トイレあり※宿泊5人程度)周りで食事中。年代もののウッドシャフトが珍しい。彼らと話せば、雪に埋もれた小屋は、扉が中側に開くそうだ。中に入り、小屋のスコップを取り出し、出入り口周りを掘り出して、中で宿泊できそうだ。
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 水無尾根に向かう4人組と別れ、小屋の除雪作業。1時間半で出入り口にの雪の階段七段完成。
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 小屋内で寛ぎ、地形図を確認。明日の帰路は山頂直下1220m台地をトラバースして、山頂直下のヤセ尾根・岩稜部はパスすることにした。まぁ、持参の豊富な食料・燃料もあるし、濃霧で動けないとしても、数日停滞できる。

 小屋内温度計は常時マイナス2℃の室内、貸切で一泊。


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2008(H20)4.27(日)曇り

 ホワイトアウトでは、予定の山頂直下1220m台地トラバースも危ないが、幸い、麓から山頂部は良く見えて安心。朝食、荷物の整理。朝のラジオ体操。

 空身で脇の山頂(といっても雪原)往復。AM8:30標高1380m三角点山頂台地をうろついてコチラも登頂、雨はないが周囲の山の展望などない。

 AM8:40標高1380m、小屋出発。高度計と地図で確認しつつ、雪の尾根を下る。雪崩も無さそうなしっかりした残雪・昨日の登りの苦労がウソのように、快適にブナ林のグリセード・シリセード。兎が逃げていく。
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 AM9:00標高1190m無事に登りの尾根に到着。

 AM9:08-28、「長崎コース」分岐。見上げる岩峰の山頂部、次回からはブナ林トラバースコースで直接山頂・小屋に向かおう。

 快適に雪堤の尾根を下る。

 AM10:00「大月・五十沢コース」分岐通過。標高1025m、脆い岩場のトラバース気味の鎖場は、よく見ると下に踏跡がある。鎖が落ちている。綺麗なピンクのイワウチワと再会。
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 AM10:30、雪原・マンサクの花が彩り「七合目」標柱

 AM11:30、雪原「五合目」標柱にて大休止、昨日の赤紙テープ目印がしっかり残っている。
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 AM11:45標高810m、このあたりから尾根は雪の白からタムシバ群生の白に変わる。清楚の言葉がぴったり、咲き始めのタムシバもアチコチに・・・。
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 滑りやすいロープの急坂が意外と手強く、肩痛が再発。


                         オオカメノキの花も盛りとなる
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 PM1:00標高490m、ここから整備された遊歩道で階段の下り。高度が下がれば、タムシバも終盤の花で、ミツバツツジと主役交代。鯉幟の東屋にて休憩。


                         タカノツメ芽ぶき
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                         イカリソウ
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 PM1:50駐車地着。最後の舗装道路歩きで、靴の汚れも少なく、スパッツに泥が少々。

 荷物の整理中に近所のおばあちゃんが通りがかり、巻機山を勧められる

 今回は残雪歩きの雪質として、丁度よかった。天気も持ち直すようで、明日から二日間は、新潟富山県境・青海町の白鳥山(しろとりやま)。

 疲労も激しく、温泉も楽しみ。越後湯沢温泉・「山の湯」にて入浴(回数券280円)。国道沿いの食堂にてへぎそば&カツどんセット。移動途中のスーパーにて食糧補給。白鳥山・坂田峠登山口近くでテント泊。



                  翌日からの白鳥山山行詳細記事は → コチラ



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この記事へのコメント

2008年05月09日 12:04
すっかりご無沙汰でした。
しばらくは自分のも人のも、ブログを最低限しか覗く気になれませんでしたが、ようやく平常に戻りつつあります。
相変わらず、元気に登っておられる様子でなによりです。金城山は思ったよりキツイ山で、結構くたびれた事を思い出しました。また訪問しますね。
2008年05月09日 19:12
山いろいろ様、ご訪問・コメント戴き有難うございます。
 お仕事も落ち着かれた様子で何よりです。便りがないのは無事証拠と思っていました。連休前半は日帰りの山を泊りでノンビリやっています。体力は落ちましたよ(笑)。
 山さんのペースで無理のないよう、今後ともよろしくお願いしますね。
2008年05月10日 09:04
こんにちは!
ミータカ隊は今頃どこを歩いておられるのでしょう。
ブログもどんどんアップされ、そのバイタリティーにはいつも敬服しております。
タムシバの花、きれいですね。私も連休中に魚沼の権現堂山に登ってきましたが、タムシバが今を盛りと咲いていました。
新緑と残雪のこの時期にマッチした良い花ですね。
金城山はまだ登ったことがありません。ミータカさんのレポを見て、しっかり手帳に書き入れました。いつか行ってみようと思います。
昨年ブログで紹介戴いた日向倉山へはこの連休中に行ってきました。
2008年05月12日 12:09
甘納豆様、ご訪問・コメント戴き有難うございます。
 GW、ずいぶん頑張っておられましたね!私たちにはとてもとても無理です(笑)。私のブログ、山以外も何でもありの放言ブログです、たいした事ありませんよ。
 雪融けの後のタムシバはいいですねすね!山をやらない友人の希望で写真を渡したこともあります。金城山は、6月や秋の滝入コースから水無コース周回ルートがおススメです。歴史探訪を兼ねると雲洞口・大月コースも面白いですけど。
 日向倉山から未丈、密藪!お疲れ様でした。単独行ですと山&自分との会話、いつまでも記憶に残りますね。私もさすらい人サンから教えていただいて覚えた山です、甘納豆様の動機付けとなったのでしたら光栄です。ますます、このルート行ってみたくなりました。来年、テント泊(のんびり二泊三日かな??)で、行ってみましょう。