4/28-29、残雪の白鳥山@栂海新道、滋養保養休養山行、詳細

2008(H20).4.28-29…上越・糸魚川市(旧・青海町)、白鳥山(しらとりやま・標高1286.9m)坂田峠コース往復。両日とも晴れ、朝夕の景色・漁火・朝日岳・犬が岳・初雪山の展望が得られる。日当たりの良い山頂の白鳥小屋、既に床まで出ている。意外に静かな山歩き。山麓は、カタクリ・イワウチワ・マンサク・キクザキイチゲなどの花々。ワカンいらずの残雪の山。

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                         山頂へ向かう
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 新潟新報事業社「新潟花の山旅」から

 白鳥山は雪に覆われた山容が翼を広げたオオハクチョウの姿に似ていることから、この名で呼ばれるようになった。山姥山の別称でも親しまれているこの山は、富山県境に接する北アルプス最北の1000m峰である。無雪期の登山は、昭和46年の栂海新道再伐開によって可能となった。山麓周辺には山姥洞・坂田峠・山姥神社等々、山姥にまつわる地名や伝説、謡曲などが数多く残されている。
 大勢の登山客で賑わう登山道では、古生代の変成岩、中生代の堆積岩、新生代の貫入火山岩が見られ、手取層堆積岩には恐竜発見という可能性も秘められている。新旧の岩石が分布する、まさにロマン溢れる山域である・・・。

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【行程】坂田峠―白鳥山(白鳥小屋)泊(往復)(コースタイム登り2:55下り2:00、ファミリー向き)

山中の鳥、ヤマガラ・ヒガラ・シジュウカラ・コガラ・ウソ・イカル・ホオジロ・ヒヨドリ・クロジ(ウィーチッチッ)・カケス・オオルリ・カラスなど。

 前日の 金城山から移動、富山・新潟県境の市振から境川を渡り、上路集落入り。登山口付近でテント泊の朝を迎える。

 朝には雨も止み、朝食・テント撤収。安全な坂田峠からの白鳥山は、今までも数回訪れている山だが、残雪期のお泊りは久しぶり。前回は、「海のウエストン祭」山開き行事に巻き込まれ、地元山岳会の人と、同泊で窮屈な思いをしたが、今日は小屋も空いているだろう。

 念のためワカン・テント本体を持参。豊富な食料で、今回は滋養保養の小屋泊。完全舗装の林道を乗り入れ、無人の坂田峠(標高610m)下、登山口駐車場着。ここも例年よりも雪が少ない。残雪の見える登山口から花がてんこ盛り。

 AM7:57標高610m無人の坂田峠下駐車場、出発。萌黄色の山肌と残雪を見ると、昨日の疲れも吹き飛び、やる気が湧く。駐車場から旧北陸街道(金山道)と栂海新道がクロスする坂田峠に出る。坂田峠には、帰路の撮影が楽しみなカタクリの群生地、石仏、赤い目の熊注意看板。金山街道・林道を横断し、広葉樹林帯に入り、「金時坂」の急坂を登る。カタクリ・キクザキイチゲの花。
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 陽射しがあるが、吹き抜ける風が気持ちよい。「スズメバチ注意」看板通過。急坂とはいえ、今日は北アルプスらしい歩きやすい階段の道で、大ザックの身には助かる。

 AM9:15標高890m、登山道に雪が出てきた。一週間前のトレース跡・テープ類で道迷いの不安もない。青海黒姫山が見えてきた。

 AM9:30-45標高945m、以前3月に張ったテント場「金時坂の頭」。雪原に平坦なブナ林が広る。懐かしいこの台地にて休憩。雪の山襞奥に、灯台のように白鳥小屋がチョコンと見えて安心。
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 シキワリへの下りは一部夏道が出ている。夏場は一箇所だけの水場となるが今は雪が詰まっている。コシノカンアオイ群生。夏道どおりにトラバースするが、春も「目覚めの藪」の起き上がり、薄い雪と藪で歩きにくい事この上なし。帰路は尾根道で帰ろう。V字状の沢筋には初夏遅くまで雪渓が残るそうだ。ここからは、ずうっと登り、小屋までの道が続く。
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 AM10:15標高945m登り返しの台地にて休憩、暑いので、持参の果物が美味しい。ここからは下りのグリセードが楽しみな雪斜面・急坂の登り。後続の日帰り登山者、計三名に追い越される。

 稜線に出ると、緩やかな斜面、尾根道は広葉樹のゆったりとした登りが続く。夏ならば地面を覆うかのようにユキツバキの茂みが現れるが今は雪の下。

 海岸線が見えてきた。これがこの山の醍醐味。隣の青海黒姫山も山頂部、雪が目に付く。黒い山並みの奥にちょこんと明星山の頭が覗く。雪面はしっかりしていて、持参のワカンの出番もない。
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 AM11:15標高1130mブロック崩壊部の様子が面白い。付近の北斜面は、ブナの老木を残して白銀の世界を現出し、春スキーには格好のゲレンデとなる。山スキーヤーが喜びそうなのびのびとした山襞を縫って登る。
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 AM11:36-12:00標高1195m「山姥洞コース」との合流点、「山姥平」にて休憩。このあたりの夏道の藪だけ雪がない。見事なカタクリの群落も今は芽も出ていない。ここから山頂小屋まで20分となっているが、小屋の遠さから見て倍はかかるだろう。日帰り組が帰る頃に、我々は、小屋につけば良いのだから、慌てる事もない。

 アルプスの雲が晴れ始め、犬が岳が見えてきた。奥の真っ白な朝日岳はまだ雲の中。夫婦ペアがグリセードを楽しみながら下ってきた。

 AM12:44標高1286.9m、白鳥山山頂・小屋着。頂上は広いスペース。白鳥山小屋(山頂1286.9m。トイレはあそこ※宿泊施設10人)。この小屋が最高点、広場に三角点もある。フィナーレのカタクリの丘は、まだ芽が出たばかりのザゼンカタクリ。三角点・看板広場の脇の花数株が蕾が開き始め。
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 広場では地元単独氏がお昼寝中。一度雷が落ちて焼けてしまったので。2代目の白鳥小屋は避雷針つき。梯子で屋根の上の展望台に登れる。残雪少々の犬ヶ岳とその後ろに五輪山・朝日岳。

 小屋の扉を開き、小屋に上がり掃除。荷物を広げる。明るい二階の屋根裏部屋は、四方に窓があって眺めも良い。でも立山・北ア方向はまだ雲の中。条件が良ければ剱岳まで見えるのだが。定位置にて荷物を広げ、新聞紙と日当たりの窓際にてびしょぬれの登山靴の乾燥に勤める。

 そうこうするうちに、地元単独氏が下山していく。持参の豪勢な食材で滋養保養の小屋泊となる。水平線が見え、青海黒姫山・明星山、朝日岳・五輪山・前朝日岳・犬が岳・初雪山・黒菱山と展望も良く、コレ以上の贅沢は望まない。

 明るいうちから就寝、PM6:30日没。漁火が浮かぶ。
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2008(H20)4.29(火・祝日)晴れ

 AM4:30赤く染まる空。AM5:00青海黒姫山の右肩からご来光。朝焼けでピンクの犬が岳・朝日岳・小屋も見える。いまやただのお荷物と化したワカン。
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小屋の外・広場の、立派な案内看板、
 「山の東斜面には、かつて黄金を採掘した橋立金山やヒスイの採掘跡が残されており、白鳥山が宝の山として重要な位置を占めていたことがうかがえる。現在では、頂上付近の中生代末馬層の泥質岩から二枚貝・シダ類・イチョウ類・球果類・アンモナイトなどの化石が発掘され、貴重な山域として再び注目を集めている。」

 AM7:24標高1286.9m充分のんびり過ごせた白鳥山小屋・山頂を出発。締まった雪道を軽快に下りる。木の幹に食い込んだ「栂海新道」赤いプレート。
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                        意味も無くポーズを決めてみる・・・
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 あっという間に小屋が遠くなる。AM8:00、早くも日帰り登山者と交差。

 「シキワリ」の復路は、残雪を選び尾根通しに進む、冬用の目印もある。登り返しは谷間の雪を選ぶ。単独青年氏と交差。


 AM9:00「金時坂の頭」にて休憩。ここで、白鳥山の最後の展望を楽しみ雪の山斜面を下る。
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 AM9:30イワウチワ群生地にて暫く撮影。キクザキイチゲもドキッとする濃い青紫の花、見事な色合い。
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 AM10:00林道に出て、赤い目の熊注意看板と再会。峠のカタクリ群生地でも花撮影。AM10:13坂田峠下、駐車場着。賑やかに、車7台の駐車場。
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               帰路のオマケ、ヘビと上路のお祭り記事は → コチラ


 道の駅・「市振の関」の食堂にてタラ汁定食900円を美味しくいただく。越後湯沢温泉にて入浴。三国峠越え、湯宿温泉は桜満開、一般道の帰路(月夜野―沼田のみは高速ETC通勤割引使用)。赤城北面道路から北関東入り。夜、290円ラーメンの夜食。無事帰宅。





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