10/18、秋の会津、蒲生岳もいいもんだ~

 

 福島県・只見町のマッターホルン、蒲生岳(がもうだけ)。4月の山頂直前撤退のリベンジ?小蒲生口(セラピーロード)からの登頂。ブナ林に癒され、展望もまずまず、紅葉も楽しめご機嫌ハイク。


                       速報記事は → コチラ


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 (ヤマケイ分県登山ガイド福島県の山より抜粋)
 只見線・会津蒲生駅のすぐ北側に点を突くように聳える蒲生岳は、地元では只見のマッターホルンと呼ばれている。厳冬期に見れば、まさにミニマッターホルンといえるほどの鋭い山容を只見川に映している。この蒲生岳に登山道が開かれたのは、近年昭和57年のこと。急斜面を一気に山頂に突き上げるルートは低い山と侮れない厳しさがあるが、山頂からの展望は素晴らしく、登高の汗に充分報いてくれる。眼下に蒲生の集落と、只見線を走るディーゼルカーが精密な鉄道模型のように走るのが見渡せる。また、ゆったりと蛇行する只見川と対岸の鷲が倉山・柴倉山が堂々と聳えており、遠くには会津朝日岳・越後駒ケ岳・浅草岳などの会越国境の名山が確認できる。

 (2006年に開通した小蒲生コースについて・・・)
 蒲生岳セラピーロードとして2006年に開通した新道。全体的に緩やかな登山道で、途中には風穴・水場・ブナ林があり、特に幹周り6メートルに及ぶ大ミズナラやオニグルミの森などは一見の価値あり。ただし、山頂手前に急勾配・岩場がある。鎖などで整備されているが、特に注意が必要である。
 【小蒲生コース概要】
 登山口→白糸清水(1年中絶えない清水)→山の守り神(雄大な口から大声を上げて悪魔を払いながら登山者の安全を願ってくれている)→ 風欠→ シダの群生地→ミズナラの巨大木(樹齢300年)→二次林の中ブナの中の広場→三姉妹ブナ→山さくらの尾根(山桜大木が多い)→藤花峠(藤の大木が多い)→只見川、滝湖水のながめ(ここからは只見川・滝湖のすばらしい眺めが広がります)→北五葉松通り(五葉松の群生地)→心臓破りの岸壁(急峻な鎖を登る)→山頂

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 2008(H20)10.18(日)霧のち晴れ

 【行程】
 小蒲生口コースから入山、登頂、下山は鼻毛通し、久保口コースへ。(※大概の人は久保口から小蒲生口へ周回するようです)。
 登山口駐車場―小蒲生登山口―ブナ原生林―尾根―北五葉松通り-蒲生岳山頂828m-鼻毛通し-夫婦松・二荒山神社―カタクリ公園―登山口駐車場


                        山麓から見上げる蒲生岳
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 深夜未明に只見町入りしたが、どうも体調が冴えず。無理はしない主義なので、今日は、蒲生岳・小蒲生口コースのリベンジ&ブナ林歩きとする。蒲生岳駐車場にて準備。AM7:30只見線二両編成の列車が通過。

 AM8:10標高370m駐車場出発。周囲はまだ朝霧が晴れず、蒲生岳の全容が見えず。
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 新道「小蒲生登山口」の記述もある「蒲生岳登山案内板」を見て、資料代わりにカメラに納め、道中の確認用とする。
         ↓クリックすると大きくなります、航空写真からの詳細な説明図で素晴らしいできばえです。
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 いつも残雪時ばかりに来ていたので、雪の無い景色が物珍しく、登山口に向かう。

 小さな無人駅・蒲生駅を見てJR只見線会津蒲生駅の踏切を渡る。

 夏草がこんもり茂る農道、蒲生沢にそって約600m進むと「小蒲生」登山口。

 AM8:26標高370m小蒲生コース登山口。

 急峻な蒲生岳のイメージを変えるセラピーロードとして2006年に開通。茶色の登山者カード入れ・登山の心得看板。山道取り付き道の白い標柱。新道といっても、ずっと昔に使われていた道だそうで、この急勾配の道の上に畑があったとの事。中越地震で崩れた道が危険で、それを廃道にし、昔道をあらたに手を加えて新道とした。地区の方は、その作業がかなり大変で苦労が多かったそうな。

 ここ数日の快晴で、乾燥気味の泥の急斜面をグイグイ登る。

 カタクリもキクザキイチゲの影も形も見えないが、ツリガネニンジンの残り花が揺れる。
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 厚着で汗が噴きだす、途中で着替え。

 ひと登りして左折、ちょっとトラバース気味の斜面。

 「一年中絶えない清水・白糸清水」にて給水。

 ムンクの絵のような木の洞「山の守り神・山の雄叫び」。
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 木の板がゴムで木の幹にくくって取り付けてある看板が山中随所にあり、ほほえましい。


 「風穴を」経て森に入って行く。この中腹の平地に 戦時中は畑を作っていたそうだ。

 「公社造林・北山Ⅱ事業地・福島造林公社」看板。杉植林の平坦地。

 日もふりそそぎ明るい開放的な雰囲気が好ましくここで休憩。上空に松と岩の岩稜帯。木の枝越しに遠望が利き、浅草岳・鬼ヶ面山が見える。

 杉植林を抜け、いよいよ、期待の天然ブナ帯入り。ブナ林低木層にはユキツバキが密生している。

 ブナ二次林帯だが、貸切で広々とした斜面、明るい緑の中、ふかふかの林床を歩く気分はいい。

 尾根直前の広場、刈り払い後の切り株がベンチのように置かれている。休憩・ブナの息吹を楽しむ。
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 AM10:23標高660m優しいブナの森巡りが終わると、蒲生岳らしい急登のヤセ尾根歩き。

 山の向こうに只見川と青い橋・赤い橋、鷲が倉山。太い桜の幹に「山桜の尾根」命名板。

 山頂からの数人と交差。

 ヤセ尾根・細い鎖も出てくる。岩と松の尾根の急坂。「藤花峠」通過。
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 AM10:54「只見川・滝湖水の眺め」展望地で休憩。

 只見川・鷲が倉山の姿に、真打登場?只見のエベレスト、岩峰の黒々とした「笠倉山」が戸屋山の岩壁奥にチョコンと見えてきた。笠倉山のすぐ右奥が御神楽岳らしいが、左手の雲河曽根山のほうが存在感がある眺め。
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 この先、より険しい鎖と露岩帯のトラバースだが、足場も切ってあり、高度間を気にしなければ通過できる。

 「山頂まで100m」道標。しっかりした鎖場の岩をよじ登り、ステップと鎖で難なくクリア。

 AM11:05「北五葉松通り」。岩壁のトラバースは、松の幹・岩場尾を乗り越す。
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 次の岩壁直登5mここが<心臓破りの岸壁>斜度は完璧90度だが、鎖場ステップが完備で下を見ないで勢いでガンガン登れば難しくはない・・・が、高度間溢れ過ぎ?ここを降りる気にはなれない。
 4月には、この鎖場がはずされていたので、登れず、ここで撤退した地点だ。
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 「心臓破りの岸壁」を乗り越し、足場の安定した山頂部尾根端の岩場にて一息。


 足場が安定した岩尾根、最後の岩と松の急坂を登る。

 AM11:20-25日差しも強く暑い位の蒲生岳標高828m山頂。
 石祠と記帳所のある山頂は、大きな広場となっている。山頂石祠に参拝。花の説明入り、写真で説明されたパノラマ看板。頂上からの展望は秀逸。とりわけ眼前の浅草岳は右に斜面をすっと引いて優美な姿を見せる。頂上直下の天狗の庭は草紅葉の草原。右手に守門岳が大きく聳える。眼前に、会津朝日岳が横たわる。目を右にやれば粟が岳が名峰の名に恥じない姿で聳え、その右に下田山塊の秘峰矢筈岳、さらには五剣谷岳、銀太郎山、魚止山など越後の秘峰の山々が連なり、これを一望できるとはなんとも有難い。


                  ゆったりと蛇行する只見川と対岸の柴倉山・鷲が倉山
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                        目前、戸屋山の岩壁奥に笠倉山
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 下山コースに予定していた西壁コース入り口に、通行止めのような赤テープがあり、方向転換。久保口鼻毛通しコースを下山路に選ぶ。整備された表尾根コース?は歩きやすく気楽なものだ。

 AM11:30-58直下、中越地震の影響で通行止めの「宮原コース」分岐にて大休憩。




 電車の音が聞こえ、二両編成のローカル線・只見線上下二本が通過していく。今日はイベント列車、車体は「風っこ会津只見」号。集落の昼チャイム放送が鳴り響く。
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 「風穴」通過。



 白鳥飛来地にふさわしい、とうとうと緩やかな流れの只見川と、ワラビ園の茶色い山腹の「鷲が倉山」、目前の柴倉山。奇岩「鼻毛通し」の奥に只見ダム・横山、浅草岳・鬼ケ面山。マルバマンサクの黄色い紅葉(春は花)が目を引く東側の岩場に出て、「鼻毛通し」岩をじっくり鑑賞する。

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 AM12:18「鼻毛通し」。小さな石祠と説明の白い柱。説明文によると「洞の東側に生える松が丁度鼻毛に見える」からだそうな。村の守り神、岳神様が鎮められている。近くにある縦穴には、「竜神の駒」が棲み、鼻毛通しから鼻毛だけを出して村の様子を見守っていたという。





 岩壁のトラバース、ステップとロープで難なくクリア。

 「山頂まで300m」分岐、山頂で通行止めテープの「西壁コース」も、ここでは特に通行止め表示が無いたので、熟練者コースとして歩けるのだろう。

 松の根と露岩の急坂尾根が続くが、勝手知ったる安全な道。
 
                       いまどき珍しいツツジの花数輪
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 登山道が尾根から山肌露岩帯と変わるも、ステップが切ってあるので、安全に下る。朝からの好天で岩の熱も加わって真夏並みに暑い。

 眼下の蒲生集落はトタン屋根が青と赤。青が優勢となっている。

 林の中に入り、おびただしい栗のイガ、栗の木が多いことを改めて知る。登りのハイカー数人と交差。


                  ブナの緑の葉が陽に透けて輝く。涼しい林の中で休憩
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                    祠・杉林を抜け、ススキの原から蒲生岳を仰ぐ
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 「かたくり公園」ベンチにて、朝交差したグループが休憩中。挨拶。

 標高360m蒲生駅そば、可愛らしいマグカップ数個が置かれた「上原清水」。昔からいかなる水不足の年でも水量に変化がなかったとの事。下山後のこの冷たい清水は格別美味しい。




♪チャララン、チャララン、チャラ~ンラララン・・・「小さな旅」のテーマソングを口ずさみ、駅を横目に民家を抜ける。



 おばあさんが収穫したばかりの大豆の枝を、豆打ち棒で脱穀している。おじいさんが畑で大豆を鎌で刈り採っている。畑仕事に精出す地元の人の姿。こんな風景を眼にすることができるのも差と山歩きならでは。


 民家の庭先の花を愛で、国道歩き。また只見線「風っこ会津只見」号がいく。
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 PM1:28標高370m車4・5台の登山者駐車場に戻る。絵看板前で記念撮影。


 荷物を片付け、明日は日帰り会津朝日岳と決め、登山口へ移動する。

 只見駅インフォメーションセンターで観光情報チェック・地元野菜購入。



   福島県・只見町全般の観光情報の参照HPは → コチラ





 途中のスーパーで食料補給、店の駐車場で熊谷ナンバー車の前輪タイヤがパンクしている。知らせると、林道走行でタイヤの側面を擦ってバーストしたらしい。

 秋色濃い只見町郊外、田んぼも稲刈り済み。黒谷から、岩魚の里経由、会津朝日岳駐車場に乗り入れる。駐車場手前の林道路肩にも車があるので、相当な賑わいだった様子。下山の人に聞けば、今日は朝から駐車場はすぐに満車になり、山中の避難小屋も宿泊者3グループで混雑しているそうだ。

 駐車場片隅にてテント泊。





              翌日の会津朝日岳の記事は → コチラ








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